2009/11/08

50日持たなかった鳩山政権の期待

 民主党の鳩山政権ができて50日が過ぎたそうだ。

 米国でよく言われるのは、新大統領就任後100日は細かいことを批判せずに見守る、ということだ。しかし、今回の鳩山政権については100日待たずして、その半分の50日ですでに多くの国民の期待を著しく損なう結果を出していることが、私にとってもきわめて残念だ。

 ほとんどの大手マスコミは報道しないが、民主党が公言していた 「記者クラブの解散」 はそうそうに反故にされ、自民党の選挙対策のための追加予算はほとんど削減できず、予算概算要求にいたっては大幅に増額。日本郵政の新社長に元官僚をわざわざ持ってきて、常識で考えれば天下りとしか思えないモノを 「天下りではない」 と言い張ってしまう。

 ここまでされても鳩山政権に期待を持ち続けるのは、一般市民レベルの常識からすればどう考えても無理だろう。

 思うに、いまだ政治を牛耳っている旧世代の老害たちが、いまだ市民を愚かで卑しいものだという価値観で政治をやろうとしていることが、民主党をしても自民党と変わらないレベルの政治しかできない元凶なのではなかろうか。

 大昔、映画スターはまさに特別な存在だった。映画館のスクリーンでしか見られないスターは文字通り手の届かない存在であり、その日常は秘密のベールで包まれ、熱狂的なファンには 「トイレに行くはずがない」 と言わしめるほどの存在であった。

 それがテレビの普及と大量の番組放送、芸能人のゴシップ報道により、そういった手の届かないスターは成立しなくなり、むしろ、隣に住んでいそうなごく普通に見える人たちが人気者になる時代になった。

 政治の世界にもそういった変化がずいぶんと前から起こっているように思う。

 インターネットが普及する前であれば、政治家の独善や失敗は、一部の限られたマスコミを統制することで情報をコントロールできた。

 それが今や、一個人であっても情報を全世界に発信できる時代だ。また、マスコミだからといって、情報が常に正しいとは限らないということにほとんどの市民が気がついた。

 そんな時代に、政治家個人の独善が情報のコントロールにより、市民の批判を受けずに実行できるはずがない。社会の常識に照らし合わせて、常識に反する政治が行われようとすれば、それはすぐさま世論となって大きな風を起こす。そうやって民主党は政権をとったのではなかったか。

 たとえば天下りにしても、優秀な人材を必要なポジションにつけるのであれば、市民はそこまで反発しないはずだと、私は思う。

 そうではなく、役人というだけでなんの苦労もせずに高給のポストを約束され、ほとんど仕事もせずに給料を取り、何千万もの退職金を何度も受け取るから反発されるのだ。

 さらに今回は、常識的に見れば  “天下り” にしか見えないのに、首相自らが 「天下りではない」 と常識はずれな認識を言い張っていることが問題なのだ。素直に 「天下りとなるが、これはこれこれこういう理由で必要な人事です」 と説明すれば、ここまで反発と失望感が広がらなかったはずだ。もっとも、ごく限られた人たちにとってのみ利益のある人事のようにしか見えないので、おそらく市民を納得されられる説明はできなかったのだろうが。

 それにしても、政治の中心にいる政治家達が、市民を 「お金をたかる」 モノで、「適度に金を与えておけば素直に従う」 モノであるという認識が変わらない限りは、まだまだ日本の政治は本当の意味で変わらないのだと思う。

 実際市民の認識は変わりつつあると、私は思っている。でなければ、定額給付金で自民党の支持率はもっと上がっただろうし、地球温暖化ガス排出削減25%にこれほど支持が集まるはずもない。

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2009/10/31

PSP用GPSレシーバー延長ケーブル を使ってみた

 少し前に PSP用GPSユニットの増幅機についてコメントをもらった。そのコメントに対する返信でも書いたのだが、私自身はなるべく簡単な手段でGPSの感度を上げたいと考えている。

 そう思っていたところ、きっかけは忘れてしまったが、『PSP用GPSレシーバー延長ケーブル』 なるものが存在することを知った。こちらのブログによれば、どうも香港で作られているようだ。

 さらに調べていくと、個人でオークションに出品されていることもわかった。とはいうものの、私は個人的にオークションはあまり好きではない。そこで、定額で販売しているサイトを探して、そこから購入することにした。

 私が購入したサイトは、こちらだ

 2500円というのは、ケーブル単体としてはやや高めではあるものの、特注品であり、海外から輸入した時の手間賃と考えれば、高すぎないと思って購入決定。

 注文して程なく到着した。そして、到着してすぐに試してみた。

 1.5m ということで 「邪魔になるかな?」 と思っていたが、ケーブル自体が細めでやわらかいため、心配していたほどに取り回しに気を使うことはなかった。

 で、問題のその効果だが、たしかに効果があった。

 一番効果が顕著なのは、

  • コールドスタート (しばらくGPSを使わなかった状態からの使用) してから、GPSを使った測位が始まるまでの時間

だった。

 使用しているのが一番新しい PSP-3000 のため、初期型の PSP-1000 よりはもともとGPSの測位が速い。それでも、コールドスタートすると、最初のGPS測位まで5分~10分くらいかかる。

 それが延長ケーブルを使ったところ、コールドスタートでも1分~2分ほどでGPS測位が始まった。

 カーナビやケータイによる測位に比べればまだまだ遅いものの、2分であれば待ち時間もそれほど苦にならない。延長ケーブルを使わない場合の待ち時間5分以上では、カップラーメンの待ち時間を大きく超えるため、さすがに苦痛になる。

 ただし、GPS測位開始直後は誤差が大きく、位置が安定するまでにはさらに1分~2分を要するようだ。とはいえ、なかなか測位が始まらずにイライラするよりずっといい。

 いったん室内に入ったりスタンバイモードにしたりして、GPS測位ができなくなった後では、延長ケーブルなしでも5秒~10秒くらいで再度GPS測位を始めていたため、一時停止後のGPS測位に延長ケーブルの効果はわからなかった。

 私が使っている 『みんなの地図3』 では、GPSの感度が三段階ある。同じ場所で測位した限りでは、延長ケーブルのあり/なしで感度の差はなかった。

 それでも、実際の位置との誤差は、延長ケーブルありのほうが小さかったことを考えると、延長ケーブルありの方がより多くのGPS衛星を補足することができるために、誤差が少なくなったと考えることができる。

 とにかく、一番苦痛だったコールドスタートからのGPS測位が苦にならなくなった効果は大きい。PSP で GPS を実用的に使おうと思っているならば、延長ケーブルは必須のように思えた。

 ただ、PSPを手持ちで使う場合はやはり延長ケーブルなしの方が、都合がよい。PSPを持って移動しながらGPSを使う場合には、延長ケーブルありで測位を開始した後、スタンバイモードにして延長ケーブルを外してから、GPSレシーバーをPSPに直付けに切り替えるのがよさそうだ。

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2009/10/23

回避策がなかった

 私は書き換え式光学ディスクに DVD-RAM を片面2.6GB の Ver. 1 の時から使っている。

 さすがにサポートがほぼ終了している片面2.6GBのディスクを使うことはなくなったが、片面4.7GBのディスクは今でも使っている。特に、DVD-HDDレコーダーに録画した番組をパソコンに保存したり、パソコンで視聴する時に DVD-RAM はとても便利だ。

 初期の頃から使っていたために、いまだにケースに入ったままドライブに入れるタイプのいわゆる “殻つき” のしかも両面ディスクも数枚持っている。“殻” から出して使うこともできるのだが、両面ということでできれば殻のまま使いたい。当然、DVDドライブも殻対応のモノが必要になる。

 その殻対応のDVD-RAMドライブの最終型ともいえる 『松下製 SW-9576』 が安く手に入ったため、今使っているDVDドライブのうち、DVD-RAMにも-Rにも書き込みができなくなった古いドライブと入れ替えた。

 また、DVD-R/RW への書き込みソフトウェアも古い物をずっと使い続けている。使い易いという理由で、以前に買ったドライブに付属していた B's Recorder Gold7 BASIC をずっと使い続けていた。

 しかし、その書き込みソフトウェアもずいぶん前に更新がされなくなっているため、購入したDVD-RAMドライブ SW-9576 が未対応のドライブになっている。

 未対応であっても書き込みはできるのだが、やはりきちんとそのドライブに対応した書き込みソフトウェアを使いたくてググってみた。

 今は無料のDVD書き込みソフトがいろいろ公開されているのがうれしい。私がDVD-R/RAMを使い始めた10年近く前と比べると、ほんといい時代になったと思う。

 そのなかで評判がよさそうな “CDBurnerXP” を使うことにした。

 この CDBurnerXP はたしかにわかりやすく使いやすかった。頻繁に更新されており、ドライブ対応もしっかりと行われているため、もちろん SW-9576 にもきちんと対応していた。古いデータのバックアップを DVD-R に行ったところ、別な DVD ドライブでもきちんと読み取れることを確認した。

 ところがその後にトラブルが発生した。

 デジカメで撮影した動画を編集して DVD-Video として DVD-R に焼き付けたところ、もっている DVD-HDD レコーダー、東芝 RD-XS41 で再生できないのだ。作成した DVD-R を挿入すると 「ディスクをチェックしてください。」 と表示されて、DVD-Video として認識してくれないのだ。

 16倍速でDVD-Rに書き込んだため 「書き込みが甘いのかな?」 と思い、8倍速や4倍速で試してみたが、やはり RD-XS41 では読み込むことができなかった。

 ちなみに作成したすべてのDVD-Rは、パソコンのDVDドライブでは作成したドライブでも別なドライブでも問題なく読み込める。記録したDVD-Videoも、パソコンのDVD-Video再生ソフトウェアで問題なく再生できる。

 変だと思い、この現象についてググってみたところ、やはり同じように 「東芝のDVDプレーヤーで再生できない」 という質問をいくつか見つけた。どうやら、本質的な問題のようだ。

 ちなみに、掲示板上の質問に対して、「オーサリングが必要」 とか 「AUDIO_TS フォルダが必要」 といったピントがずれた回答が多かったのが残念だ。

 日本語サイトには情報が無いと思い、英語サイトをググってみた。すると、本家の CDBurnerXP の掲示板に解決策らしき情報が載っていた。それによると、

I solve this problem whith file sistem : iso 9660/joliet ; iso level 2(31)
(ファイルシステムを ISO9660/Joliet 及び ISO Lever レベル2 にするとこの問題が解決した)

とある。

 さっそく私も同じファイルシステムを選択して四度目の書き込みを DVD-R におこなった。そして、RD-XS41 で再生を試みた。

 結果は、・・・。残念、「ディスクをチェックしてください。」 と表示されてしまった。

 しかたなく CDBurnerXP の使用をあきらめて、他のソフトウェアを使うことにした。

 そういえば DVD-Video のオーサリングに使っている TMPGEnc DVD Author 2.0 にも書き込みソフトウェアが付属していたことを思い出した。そちらでDVD-Rに書き込んでみると、16倍速で書き込んでも RD-XS41 で問題なく再生できた。

 さらに、“ImgBurn” という無料ソフトを見つけたので、こちらでも DVD-R に書き込んでみると、もちろん RD-XS41 で正しく再生することができた。

 そうなるとやはり CDBurnerXP での DVD-R への書き込み方に何らかの “癖” があり、その癖が東芝のDVDプレーヤーに嫌われるということなんだと思う。

 焼いたDVD-Videoをパソコンでしか見ないという人であれば、CDBurnerXP であってもなんら問題ないだろう。しかし、東芝のDVDプレーヤーで再生しようと思っている人や、どんな機種で再生するかわからないような他人にあげるような場合は、DVD-Video を CDBurnerXP で DVD-R に焼き付けるのは、止めたほうがどうやらよさそうだ。

 CDBurnerXP がわかり易く使い易いソフトウェアだけによけいに残念に思った。

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2009/10/19

直流コンセントはいつ?

 前々から思っていたのだが、なぜ家庭用コンセントは交流100V(一部は200Vだが)しかないのだろう。壁から直接直流を得られるようなコンセントがあれば、どんなに部屋の中がすっきりするだろう、と思うことが最近よくある。

 というのも、いったい家の中にACアダプタがいくつあることか。今使っているパソコン周りを見るだけで8個のACアダプタがある。

 また、個人的にLED電灯を使いたいと思っているが、今の日本では電灯は蛍光灯が主流だ。一部はまだ白熱灯が使われていたりする。蛍光灯や白熱灯には交流100Vが都合がよかったり問題がないかもしれない。しかし、LEDはその構造上、直流でしか発光しない。にもかかわらず、今日のLDE電球は、ソケットの互換性のため交流-直流変換をあのちいさい電球内で行っている。そのため本来発熱があまりないはずのLED電灯が変換器のために放熱を行う必要がある。私にとってはなんとも理解しがたい状況になっている。

 たしかに直流を標準化しようとすれば、機器によって必要となる電圧が、3.3Vだったり5Vだったり12Vだったりするので、簡単には標準化できないのかもしれない。それでもあちこちで非効率な “交流-直流変換” を行うよりは、直流の電圧変換を行ったほうが効率がよいように思うのだが。

 さらに今後は、太陽電池や家庭用燃料電池による直流発電が家庭にどんどん入り込んでくると、

  • 発電機-(直流)-変換器-(交流)-ACアダプタ-(直流)-機器

といった、わけワカメな状況がいたるところで発生することになり、非効率この上ないと思う。

 そう思っていたのだが、やはり私ごときが考えることはすでに世の中で考えられているようだ。

直流給電 (by Wikipedia)

 歴史的に見て、世の中で大きなルール変更が起きる場合であっても、実際の変化は既存のモノを活用して行きながら変化していくものだ。

 よく例に出されるのが、工場の動力を水車から電力に替える時の話しだ。

 電化前は、大きな水車につながった太い軸が工場の中心を回っていて、個々の機械はその軸につなげて動力を得ていた。電化の際には、一足飛びに個々の機械にモーターを組み込むことにはならず、まず、太い軸を水車の変わりに大きなモーターで回し、個々の機械はそれまでと同様にその軸につながっていた。個々の機械が老朽化して新品に置き換える時期になって、個々の機械を小さなモーターで駆動する効率的な形に落ち着いたという。

 変圧器付きLED電球も、いわば太い動力軸に接続する最新型機械のようなものだろう。いずれ近い将来に、電球ソケットという呪縛から開放され、天井全体が発光するような次のステップに進化すると、私は信じている。

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2009/10/14

私が好きな映画のタイプは

 きっかけはサラウンドヘッドホン MDR-DS7000 を買ったことだ。

 以前にも書いたように、地上波やBSでは、5.1chサラウンド放送がほとんどないため、せっかくのサラウンドヘッドホンが、私にとって宝の持ち腐れになっていた。そこで、5.1chでのコンテンツを楽しむため、数年ぶりにDVDをレンタルすることにした。

 私は基本的にSFが一番好きで、スターウォーズやスタートレックがお気に入りだ。アニメでももっぱらSF中心で、ガンダム、ボトムズ、銀河英雄伝説や攻殻機動隊などがお気に入りとなっている。

 もちろんそれ以外にも良作と呼ばれるものは、ジャンルにとらわれずに見る。ロードオブザリング、ダイハードやトッツィなんかも好きだ。

 今回は、お気に入りの映画評論サイトでのオススメを元に、自分が見たいと思う映画をピックアップした。そして、3週間で20本ほどの映画を見た。ほぼ1日に1本の映画を見た計算だ。

 そうやって一度に多くの映画を見たら、自分の映画の好みをあらためて実感することができた。むろんあくまで私の個人的な嗜好であって、その映画の評価という話ではない。

 私が気にいる映画に共通するのは、

  • テンポがよくて展開が速く、同じシーンが延々と続くことがない映画

だ。ストーリーや設定といった要素も私にとっては重要な要素だが、仮にジャンルやストーリー、設定が私好みであっても、テンポが悪いだけで私はその映画を好きになれない。

 スターウォーズなど展開が速すぎて下手をすると1回見ただけでは話しについていけなくほどだが、それでも私は好きだ。ロードオブザリングも上映時間が3時間以上だが、無駄なシーンが感じられないため、それだけ上映時間が長くても私には苦痛にならない。

 今回借りた映画の中では ダイハード4.0ボーン・スプレマシーイーグル・アイ がテンポがよく、私には楽しめた。よくよく見るとどれもアクションを売りにする映画だった。スピード感が命のアクション映画で、展開が速いのはある意味当然か。

 とはいえ、ボーン・スプレマシーの続編である ボーン・アルティメイタム には、むしろもたつきを感じたので、アクション映画であればかならず展開が速いということでもなさそうだ。

 好きになれない映画は当然展開の遅い映画ということになる。

 いまだに私の中でのワースト映画は ゼイリブ という映画だ。前半にある格闘シーンがだらだらと続くのが最大の理由だ。ストーリーや設定自体は悪くないと思えるのだが、あのだらだらシーンだけで私の評価は格段に低くなってしまう。

 今回見た映画では ジャンパースパイダーマン3 がそのタイプだった。ジャンパーは設定が面白いと思うのに、二人の乱闘シーンがやたらと長く感じられ、それ以外の部分のテンポの悪さも含めると、上映時間は3分の2、60分ほどが適当だろうと思えた。逆に言えば、ビジネスとして上映時間を90分以上にするために無理やり無駄なシーンを盛り込んだようにも感じられた。

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 私もここで文章を書いていて思うのは、いかに短く簡潔で必要にして十分な内容を持っている文章を書くのが難しいかだ。

 優れた文筆家が書く文章は、短く簡潔でもはっきりと伝わる。私が自分の言いたいことを誤解なく理解してもらおうと思って書くと、どうしても文章がだらだらと長くなってしまう。

 私が映像にも短く簡潔でもわかりやすいものを期待してしまうのも、そういうところから来ているのかもしれない。

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2009/10/07

現状の3D映像技術の使い道は

 なにやら今の映像技術のトレンドは3Dらしい。

「CEATEC JAPAN 2009」が幕張メッセで開幕
-各社が3D展示。「CELL REGZA」「LED AQUOS」も

 私は以前にも現状の3D技術に悲観的な記事を書いた。その見解は今でも変わっていない。過渡的な技術としては必要な段階だと思ってはいるが、現状の3D技術が広く一般に普及するとはやはり思ってはいない。

 映画館では3D映画が好調らしいが、それは現状、家庭では見ることができない映像を、高いお金を払って見に来てもらうための映画業界の努力によるものだ。CG技術が進んだおかげで、CGアニメならば3D映像が簡単に作れるようになったというのも理由の一つだろう。

 これも繰り返しになるが、私が3D映像に必要と思うのは、一つの場面をさまざまな方向から見ることができるようになることだ。視点が変えられないならば、3Dである必要はほとんどないと思っている。

 ただ、一つだけ現状の3D映像技術の使い道となるかもしれないものがあった。それは、Microsoft が開発している “Project Natal” だ。

 “東京ゲームショウ2009” の記事この写真をみると、現状の Project Natal は、自分の身体を使ってゲームを操作するとはいえ、結局は画面内のキャラクターを操作するという点で現状のゲームから変わっていない。

 これがもし3D映像で表現できたらどうだろう。画面内に自分の分身となるキャラクターを置かずとも、自分の位置まで飛び出してくる(飛び出して見える)ボールをまさに自分の手足ではじくことができるようになり、より直感的でわかりやすい操作方法になる。

 もっとも、映像では感触を得られないため、手でボールをはじいているのが見えるのに、手には感触が伝わらないという不自然さが、次の問題として浮上してくるとは思うが。

 Project Natal で思い出したが、CEATEC JAPAN 2009 では3D映像と同じくらいに、リモコンや操作パネルなしで機器を操作できるインターフェースが多数展示されていたらしい。

 多くのテレビ報道は 「機器をより簡単にわかりやすく操作できるようになる」 ニュアンスで紹介していたが、私から見ればまったく逆である。身体の動きで機器が操作できるとはいっても、操作するための動きを覚えなければいけないのだから、かえって使いにくくなるようにしているようにしか、私には見えない。しかも、人の動きは安定していないため機能しなかったり、誤動作したりが多くなり、なおさら使いにくくなると思う。

 その昔パソコンのOSがDOSで、コマンドラインからパソコンを操作していた時に、さんざん 「いちいちコマンドを覚えなくては使えないようなパソコンなんか普及するはずがない。」 と言われて、GUIの Macintosh や Windows が受け入れられた。

 ところが、身体の動き、ジェスチャーによる操作は、再びコマンドラインからのコマンド入力に戻すようなものだ。それをマスコミがこぞって “最先端技術” と紹介しているのを見ると、いかにマスコミが本質を理解せずに報道しているかを思い知らされる。もしくは、わかっていてあえて大スポンサーである大メーカーに気を使って報道しているのか。

 私が見た中では唯一、朝のワイドショーで小倉智昭氏が 「せっかくリモコンの使い方を覚えたのに、また新しい操作方法を覚えなきゃいけないなんてやだよ」 的な発言をしていたのを聞いて、私は 「あ、まともなことを言ってるな」 と思った。

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2009/10/05

今年の栗の皮むきは2時間 orz

 今年も栗の季節がやってきた。我が家ではこの時期毎年 “栗の渋皮煮” を作っている。

 今年も栗のお買い得を見つけて、合計2Kgほどの栗を買いこんだ。

 しかし、栗を買っただけでは渋皮煮を作れない。渋皮煮を作るためには、あの硬い栗の鬼皮を延々とむいていく作業が待っている。crying

 あらためて 栗の渋皮煮 のレシピをググってみると、

「中に入り込んでいる虫を、塩水につけて追い出すとよい」

という記述かあちこちで見受けられた。なるほどと思い、鬼皮をやわらかくするための水に塩を加えて、一晩置いておく。

 幸いなことに、買った栗からは虫が這い出てくることはなかった。もしかしたら、販売前に処理されていたのかもしれない。

 さらに、塩水に浮き上がってきた栗は、虫が食っていたり中が痛んだいる可能性が高いということなので、あらかじめ取り除く。

 一晩水につけて置いた栗だが、やはり鬼皮は硬い。また、2Kgという量もかなりの量になる。結局、すべての栗の鬼皮をむくのに、休み休みで2時間もかかってしまった。think

 さらにそれから、重曹を使って4回ほどあく抜きをして、その後、大量の砂糖を投入しながら煮込む。作業が終わったのはその日の真夜中近くだった。

 苦労した甲斐あってか、それなりにおいしい渋皮煮ができた。お買い得の栗だったので、栗自体の甘みはそれほどでもないが、栗の味は十分であり、逆にさっぱりとした感じに仕上がった。

 塩水に浮き上がった栗も、とりあえず皮を剥いてみる。すると、たしかにほとんどの栗は、中にカビが生えていたり、虫に食われたりしていた。

 それでも、一部しか痛んでないものは、傷んだ部分だけを切り離し、残りの食べられる部分を合わせると、栗ご飯を作るには十分な量になった。そして、そのまま翌日は栗ご飯となった。

 そうして我が家の秋のイベントが終わった日に、このブログのアクセスランキングを見ると、普段はアクセスされることもない 『栗の皮むきがたいへんだった件』 という記事がトップ10に入っていた。

 「あ~、世間的にもそういう季節なんだな」

ということを感じた。

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2009/10/02

サラウンドヘッドホンで5.1chを体験 (後日談)

 MDR-DS7000 でより臨場感があるサラウンドを聞くには、DVDを視聴するのがよいことがわかったものの、そうそう頻繁にDVDをレンタルして映画を視聴するわけにもいかない。

 とはいえ、MDR-DS7000 の良い所は、5.1ch再生ばかりではない。無線伝送方式である MDR-DS7000 は、ヘッドホンをつけたまま家の中をあちこち歩き回れるのも、大きな特長である。

 私の住んでる部屋は、リビングダイビングとキッチンがカウンターで仕切られているため、キッチンで家事をしながらでも、リビングのテレビを見ることができる。しかし、家事をしていれば大きな音を立てることにもなるため、これまではテレビの音がよく聞き取れなかった。

 それが、MDR-DS7000 のおかげで、家事をしながらでもテレビの音をはっきりと聞きとることができるようになった。安くなったから買ったとはいえ、私にしてみれば1万5千円以上もしたヘッドホンは、けっして安い買い物ではなかった。それでも、ヘッドホンをつけたまま家中を歩き回れることを体験すると、「買って損はなかった」 と素直に思えた。

 さらに不思議なもので、MDR-DS7000 を買った当初は、どうしても音が頭の中心や頭上から聞こえてきてしまっていた。それがサラウンド感を感じられない要因でもあった。おそらく、「私はヘッドホンで音を聞いている」 という意識が強く働くためだろうと思っている。

 それがヘッドホンに慣れてきて、ヘッドホンから音を聞いていても映像のほうに集中できるようになってくると、なぜかだんだん音が画面のほうから聞こえてくるように感じられるようになってくるから不思議だ。

 目からの情報量は圧倒的に多いので、耳からの情報が目からの情報に引っ張られるということなのだろう。

 MDR-DS7000 ネタの最後に、MDR-DS7000 とは直接関係のない話をする。5.1chでの音の聞かせ方についての話し、というか私の個人的不満だ。

 あくまでも私が見た映画の範囲の話だが、どうも前後左右の音の移動の仕方が不自然に感じる場合が多い。

 どこを基点とした音を聞かせるかが、映画を作った人と私とで大きなずれがあるようだ。

 私は、その映画を見ている自分を基点とした音を聞かせてもらいたいと思っている。だが、多くの映画では、表示している映像の中心もしくは主人公を基点とした音を再生しているように思われる。

 たとえは、画面内の中央の主人公の右横を車が通り過ぎた時、私から見ると車は右前にある。私は右前から車の音が聞こえて欲しいと思うが、実際には真横から車の音が聞こえてくる。

 同様に、後方から聞こえてくる音を発生させているモノは、画面内には見えてほしくないのだが、多くの場合、画面の両端に見えていたりする。

 これは、映画をどのように見て、見ている自分を映画内のどの位置に置くかによっても感じ方が違ってくる話だと思うので、私の感じ方が正しいと言いたいわけではない。

 ただ、映像表現やストーリーだけでなく、音の表現の仕方に対しても映画製作者、主に映画監督の好き嫌いが出てきそうだということを感じた。

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2009/09/30

サラウンドヘッドホンで5.1chを体験 (後編)

 前回は、ソニー製サラウンドヘッドホン MDR-DS7000 を購入して、地上波放送の5.1chを聞いて、期待したほどの効果を感じられずに落胆した話をした。

 ちなみに、MDR-DS7000 には、“シネマ” と “ゲーム” というエフェクトがついており、それぞれ、ドルビー社とソニーの専門家達が監修をした音響効果で “映画” や “ゲーム” を楽しめるということだ。しばらく両方のモードを切り替えながら使ってみたのだが、残念ながら、その効果を私はいまひとつ感じ取ることができなかった。

 また MDR-DS7000 は、2chステレオであっても、擬似的に7.1chっぽく聞かせる仕組みが備わっている。なので、先ほどの シネマモード や ゲームモード と合わせて使うと、ヘッドホン端子からの2chステレオと、光デジタルケーブルからの5.1chサラウンドの聞こえ方に、極端な違いを私には感じられないという状況だった。

 それが大きく変わったのは、光デジタルケーブルの接続を、テレビからDVDレコーダーに切り替えてからだった。

 手持ちのDVDレコーダーは、アナログ放送を録画しかできず、ハイビジョンの記録再生もできない旧式だが、光デジタル音声出力にビットストリームで出力ができる。つまり、DVDに記録されている5.1chをそのまま MDR-DS7000 のプロセッサに直接送り込むことができるのだ。

 たまたま、地上波で録画した映画と同じDVDを持っていたので、DVDで再生して5.1chサラウンドで聞いてみた。すると、明らかに地上波放送での5.1chより臨場感のある音がヘッドホンから聞こえてきたのだ。

 「あ~、これがこのヘッドホンの本当の実力だったんだ」

とちょっとばかり感動してしまった。それほどまでに音の広がりが違って聞こえた。

 その後すぐに、もう一本光デジタル音声ケーブルを買ってきて、MDR-DS7000 のプロセッサにテレビとDVDレコーダーの両方をつなげた。

 同じ5.1chサラウンドといっても、ソースによってまったく聞こえ方が違うことがよくわかった。

 よりよい5.1chを聞きたければ、今のところはDVDを視聴するしかなさそうだ。ここ数年、ビデオをレンタルすることがなかったが、より臨場感がある音を聞くために、今度はDVDをレンタルして視聴しようかと思う今日この頃だ。

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2009/09/28

サラウンドヘッドホンで5.1chを体験 (前編)

 きっかけはこの記事だった。

ソニー、2.4GHz無線伝送の7.1chヘッドフォン (PC Watch)

 前から5.1chのサラウンドシステムを設置して見たいと思いつつ、狭いリビングにテレビが置いてある状況では、スピーカーを4つも5つも置けるはずがない私は、5.1chを完全にあきらめていた。

 しかしヘッドホンなら、設置や配線の手間も要らず、家族にも邪魔にされることなく5.1chサラウンドが導入できることに気がついたのだ。

 上記で紹介されている新製品の発売はまだまだ先のことだが、型番から容易にマイナーバージョンアップであることが予想できた。

 そこで、現行製品の情報を集めるべく、価格コムにアクセスしてみた。すると、新製品が発表されたこともあり、現行製品の MDR-DS7000 の値段が急激に下がっていた。また、MDR-DS7000 の価格コム内でのヘッドホン売れ筋1位だったので、それなりに評判がよい製品であることも推察できた。

 “サラウンドヘッドホン Wiki” でググってみると、まとめWiki サイトを見つけることもできた。このWikiにおいても、MDR-DS7000 の評価は高いことがわかった。

 価格が急激に下がり、発売当初の半額になっているのを見て、すぐに買うことにした。私のポリシーは、欲しいモノを3ヶ月待つことだが、3ヶ月待っていたのでは明らかに買い時を逸してしまうのが目に見えていたので、今回は速攻で購入した。

 現物はネット注文した翌日には届いた。

 さっそくテレビにつなげてみる。5.1chを再生させるための光デジタル音声ケーブルが付属していたのは助かった。なにしろ、光デジタル音声ケーブルを使うのは今回が初めてだったのだ。

 さっそく5.1chサラウンドを体験してみようと思って、ようやく気がついた。地上波放送、BS放送、どちらも5.1chでの放送が極端に少ないのだ。

 以前に、ハリーポッターの映画を録画した際に、5.1chだったことを覚えていた。そのため、今テレビで放送されている映画はほとんど5.1chで放送されていると思っていたのだが、番組表を検索して見ると、5.1chでの放送されている映画はほとんどない。

 5.1chでの放送は、むしろスポーツ中継が多いことにも気がついた。だが、残念ながら、私にはスポーツ中継を楽しむ趣味がない。

 幸いなことに、5.1chで放送されたハリーポッターの映画を録画して消さずに残していた。

 ワクワクして再生を開始したのだが、しばらく聞いていても 「ん~~~・・・・・」 という感想しか出なかった。私が 『期待していた』 サラウンド感を全然感じられなかったのだ。

 そこで、通常のヘッドホン端子に接続を切り替えて聞いてみると、こちらは明らかに普通の2chステレオの音で再生されていることがわかる。

 それからおもむろに5.1chの接続に戻してみると、たしかに2chステレオよりも広がった感じで音が聞こえることを感じ取ることができた。だがそれは、比較してみて気がついたことであり、5.1ch再生単独でそれを感じ取ることはできなかった。

 まー、「2~3万円のヘッドホンにそこまで期待するほうが悪い」 と言われれば、私もその通りだとは思うのだが、期待が大きかった分、ガッカリ感も大きかった。

 (つづく)

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2009/09/21

最近のPlayStation Portableの使い道は

 『戦場の絆 ポータブル』 で毎日遊んでいた PlayStation Portable (以後、PSP)だったが、さすがに2ヶ月も遊び続けると、「もうおなかいっぱい」 となっていた。PSPの使い道は、GPSと組み合わせて 『みんなの地図3』 もある。しかし、みんなの地図3を使うのは、どこか知らないところに出かける時だけだ。毎日使うというものでもない。

 さらに7月に入ってからは 『ドラゴンクエスト IX 星空の守り人』 にはまっているため、いっそうPSPに触ることがなくなっていた。

 とはいえ、せっかくあるモノなので、なにか使い道はないものかと考えていた。

 すでに発売されているゲームの一覧をながめてみたり、これから発売予定のゲームを調べてみたりもしていた。ロボットゲームが好きなので、『アーマードコア』シリーズを買おうかと思ったのだが、購入までにはいたっていない。

 そんな時に気がついたのは、PSPのメニューに最初から入っている 『インターネットラジオ』 だった。前からあるのは知っていたはずだが、それを使うという考えにはいたっていなかった。

 幸い、戦場の絆 ポータブルでオンライン対戦するための USB Wi-Fi アダプター をもっていて、PSPをパソコン経由でインターネットにつなげる環境は整っていた。

 さっそく、PSPでインターネットラジオプレイヤーを起動すると、なんの設定や認証も行うことなく音楽が流れてきた。

 私は日本の歌とクラッシックしか聞かない。とりあえず、ジャンルを JPOP に合わせて選局を行うと、タイトル領域にラジオ局のタイトルが表示される。

 ラジオ局のタイトルをながめていて驚いたのは、圧倒的にアニメ音楽を流している局が多いことだ。JPOPといいつつ大半はAnimeなのだ。

 それでも、JPOPを中心に流している局を見つけて、今はその局を中心に選局して音楽をPSPから流している。感覚的には、お店がBGMで流している有線放送を自宅で聞いている、ような感じだ。

 ちなみに、PSPのインターネットラジオの気にいっている点は、

  • ポータブル機器なので簡単に家の中を持ち歩ける
  • 無線接続なので、家の中を自由に持ち歩ける
  • 多くの局は曲のみを流していて、トークがない
  • 無料

といったところだ。

 私は音楽に関して特にこだわりはない。とりあえず、聴きなれた曲を流してくれいればいい。その意味で、PSPのインターネットラジオは私にとってとても都合がよい。ちなみに、今一番気に入っている局は、“PERIDOT RADIO” だ。

 PERIDOT RADIO は、最近の曲より少し前、私が若いころに売れていた曲を多く流してくれているのが気に入っている。

 このインターネットラジオのおかげで、それなりの値段で買ったPSPを、これまでお蔵入りしてきた古いゲーム機本体のような状態にしなくてもよさそうだ。

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2009/09/17

ドラゴンクエストIX は Windows Vista 説

 これはあくまで私の個人的な感じ方なのだが、『ドラゴンクエスト IX 星空の守り人』(以後、ドラクエIX) が Windows Vista と重なって見えてしょうがない。

 ロールプレイングゲームではストーリーの規模がゲームの規模だと考えている私にとって、ドラクエIX のストーリーは制作に要した5年という年月のわりには、ひどく薄く小さく感じられるのだ。

 ドラクエIX は、Wi-Fi通信による新しいクエストの配信(というより、解禁)が毎週行われており、その規模は最初から解禁されているクエストとほぼ同じ量が実装されていることが解析されてわかっている。つまり、クエスト配信が始まるまでは、全体の半分しか遊べないのだ。

 最終的にストーリー規模が2倍になるとはいえ、一つ一つは小さい規模なので、全部を集めたとしても私が期待したほどの規模にはならない。

 また、あくまで噂ではあるが、5年もあった開発時間では足りずに、前作までの楽しみの一つである “カジノ” が削られたとか。

 このように、開発に時間がかかりすぎたのに、機能が削られてしまった。そのあたりがまず Windows Vista を連想させられたのだ。

 そのほかにも、Windows Vista を連想してしまう分はある。

 ドラクエ IX のうりだと思われる機能は、キャラクターの完全3D化だ。前作までであれば、戦闘シーンは2D内でのアニメーションであった。それがドラクエIXでは、戦闘シーンも3Dフィールド上で、視点がぐるぐる回っての演出を行っている。また、キャラクターの装備画面やモンスター解説の画面でキャラクターやモンスターを自由に回転させて見ることができるのも、データを完全に3Dで持っているからだということがわかる。

 ただ、2Dでアニメーションしようが3Dで回転しようが、私にとってはどうでもよい。私にとって重要なのは、「操作しやすいこと」、「ストーリーが重厚であること」 なのだから。

 作る側の立場としては、2Dだったものを違和感なく3Dにしたことには、かなり苦労しただろうということは容易に想像がつくし、それを前面に押し出したい気持ちもわからなくはない。

 しかし、プレイする側にとっては戦闘シーンで2Dか3Dかは、大きな意味や違いはない。この点でもやたらと3Dインタフェースをうりにしていた Windows Vista と重なってみえてしまう。

 幸い?なのは、Windows Vista は 「失敗だった」 と語られることが多いのに対して、ドラクエIX は 350万本以上を売り上げる “大成功” と言われる違いがあることだろう。

 システムの完全3D化という作業は今回で終わらせられただろうから、Wii での発売が発表されている次回作 「ドラゴンクエスト X」 では、より重厚なストーリーが実装されることを期待するばかりである。

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2009/09/07

ドラゴンクエスト IX 雑感

 ドラゴンクエスト IX 星空の守り人 (以後、ドラクエIX) が発売されてすでに2ヶ月近くが経過した。ドラクエIXのすれちがい通信機能のために、各地でリアルルイーダの酒場が出来上がっていたりと、一部ではいまだに盛り上がっている。

 かくいう私も、メインとなるストーリーは1ヶ月も前に終わらせたにもかかわらず、いまだにレアアイテムを入手するためや、毎週配信(というより解禁)されるクエストでいまだにドラクエIXを遊んでいる一人だ。

 私がロールプレイングゲームで2ヶ月も遊んだの本当に久しぶりだ。十数年ぶりかもしれない。その意味でも、今回のドラクエIXはよく出来たゲームだと評価している。

 ゲームの攻略方法や各種データについては、あちこちのサイトにこれでもかと公開されているため、ここではそういう情報を扱おうとは思っていない。私がここで書こうと思ったのは、私の専門分野?coldsweats01 とも言える、ユーザビリティーについてだ。

 ゲーム全般として見てとても優秀だといえるドラクエIXであるが、私から見て操作性で見ると首を傾げたくなる部分がいくつもあった。
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 一番気になったのは、キャラクターを移動させるための方法だ。

 ドラクエIXも世界が3Dで描かれているため、360°好きな方向に移動することが出来る。前作のドラクエVIIIは PlayStation 2 で発売されたため、コントローラーのアナログスティックで、好きな方向に移動できた。ところが、DS では十字パッドで縦横斜めしか指定できない。

 DS においてアナログスティックに対応するのは、タッチパネルでの操作になる。タッチパネルでペン先をドラッグすると、360°好きな方向にキャラクターを移動させることが出来る。

 ところが、その見せ方に私は不満がある。ペン先をドラッグすると、最初にタッチしたところからドラッグした先まで矢印が表示される。長い距離ドラッグするれば、矢印も長くなる。私にとって矢印から連想するのは “ベクトル” だ。ベクトルは長さが強さをあらわす。そのため、矢印を大きくすると、それだけキャラクターが早く移動するような錯覚に陥ってしまうのだ。

 実際は、矢印の大きさに関係なくキャラクターは一定の速度でしか移動しない。ならば、なぜ矢印の大きさが変化する必要があるのか。必ずしもドラッグしたペン先まで矢印を延ばす必要はないと思うのだが・・・。

 もう一つ、タッチパネルでの移動方法に不満がある。

 十字キーでキャラクターを操作する場合、上に移動させたければ↑キーを押す。右に行きたければ→キーだ。

 ところが、タッチパネルではこの経験が通用しない。移動方向は、最初にタッチした場所からの相対位置になるためだ。

 たとえば、上に移動していたとしよう。画面上の矢印は↑となっている。敵を避けるためにペン先を真横に移動させると、キャラクタは真横にうごいてくれるだろうか? タッチパネル操作ではそうならない。ペン先を真横に動かすと、最初にタッチした位置からの相対位置は、斜め前になるためキャラクターも斜め前方に方向を変える。結果として敵とぶつかってしまう。

 キャラクターの向きを真横に変えたければ、ペン先を斜め後ろに移動させなければイケない。これが、タッチパネル操作での二つ目の大きな違和感であり不満だ。

 私が期待したのは、ペン先を移動させるたびに、移動させる直前からの相対位置でキャラクターの移動方向が決まる方法だ。これならば、ペン先を真横に移動させれば、キャラクターも真横に移動してくれる。
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 説明表示方法にも、何点か不満がある。

 ドラクエでは伝統的に説明文は下半分に表示され、入力のための選択肢などは上半分に表示される。

 また、説明文は1ページごとに表示され、次の説明文を読む時には任意のボタンをプレーヤーが押す必要がある。

 ところが、選択肢の表示が説明文の表示後に自動的に表示されてしまうため、私は次の説明文を表示させるつもりで、予期せぬ選択をしてしまうことが多いのだ。

 よくあるのが、宿屋で呼び込みを選択したかったのに“泊まる”を選択してしまったり、“休ん”で夜にしたかったのにやはり泊まるを選択してしまったり、お金を預けたかったのに0ゴールドでボタンを押してしまいキャンセル扱いになったり、といったことだ。

 これらは、画面が何らかの変化を起こす前は必ず一時停止をして、プレーヤーの入力を待つようにすれば解決するはずだ。

 また、細かいところでは、プレーヤーの入力を促すはずの説明文の下の▼マークが、“データの保存中の入力を受け付けない時” に表示されたり、プレーヤーの入力待ちのときに表示されなかったりと、表示が統一されていないのも気になった。
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 まー、私が思うことはどれも些細なことと言えるのだが、全体の完成度が高いだけに余計に気になってしまう。

 また、いろいろな実装を試してみた結果のものであると信じたいので、私が考えるような方法を実装した場合、また別な部分での違和感が起こる可能性が高いことも十分理解しているつもりだ。

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2009/09/06

24時間マラソンに感じた違和感

 少し古い話しになるが、今年の日本テレビの24時間テレビで行われたイモトアヤコさんによる24時間マラソンがあった。

 御多分にもれず私の子供もイモトアヤコさんが大好きで、本放送の放送終了までと、後日放送された舞台裏の番組を必死に見ていた。

 私は全然興味がなかったのだが、たまたま舞台裏番組を子供と一緒に見た。そして、私はひどく違和感を感じたのだった。

 イモトアヤコさんが自分の限界に挑戦したこと、あるいはタレントとして自分を売り込むために挑戦したことは、私にもよく理解できるし、それらについては私もまったく違和感がない。

 違和感があるのは、“企画意図”、“運営方法” そして “編集・構成” といった部分に関してだ。

 テレビ番組のエンターテイメントとしては、『苦悩』、『苦痛』、『悲壮感』 といったもの、ぶっちゃけて言えば 『不幸』、が絵になり、結果的に 『感動』 につながるため、やたらと 『不幸』 のベクトルを大きくしようとする力が働く。

 現に今回の24時間マラソンでも、イモトアヤコさんが膝や股関節の激痛、あるいは睡魔といった不幸をやたらと番組で誇張しているのが、私にはとても不快に感じた。

 これは私が会社勤めにおいて、大きなプロジェクトに長くかかわって仕事をしてきたことに関係していると思う。

 そもそも、「大きなドラマ」 があるようなプロジェクトは、結果として成功したとしても、プロジェクトとしては半分失敗である。真の意味のプロジェクトの成功は、事前に起こりうるトラブルを予測して、トラブルがあったとしても想定内のこととして、大きなドラマが起こることなく成功裏に終わることだ。

 今回の24時間マラソンでいえば、目標は 『イモトアヤコを放送時間内にゴールさせる』 ことがプロジェクトの目標だったはずだ。

 ところが、「ゴールさせること」 には成功したものの、「放送時間内」 という目標は達成できなかった。この意味で、24時間マラソンプロジェクトは失敗だったといえなくもない。

 リスクを最小限に抑えるためには、「確実に時間内にゴールできる人選をする」、「確実にゴールできる距離を設定する」 など、リソースや仕様に制限を設けることが必要だったはずだ。

 もっともそれをしてしまえば、テレビ番組としてはヤマ場もドラマもなくなって、視聴率的には(テレビ局として)うまみがないものになってしまうだろうことは、私も十分承知している。

 それでも、途中で休憩時間をなくしたり、鎮痛剤を投与したりして、イモトアヤコさん一人に負担を押し付けたように私には見えてしまい、ずっと以前に私がかかわっていたプロジェクトとダブって見え、それで私には強く違和感を感じたのだった。

 私個人の勝手な違和感はさておき、テレビ局としては、イモトアヤコさんが時間内にゴールできなかったことは、むしろ成功だったと思っているかもしれない。その後に放送した選挙速報番組が、他局より断然高い視聴率を稼いだためだ。

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2009/08/22

カーナビの役割

 1ヶ月の間に2度もレンタカーを借りて旅行した。これまでは、レンタカーを借りても年に2~3回。1ヶ月に2回もレンタカーを借りたことはなかった。

 その2台のレンタカーは、車の排気量もレンタカー屋も異なっていたのだが、一番違いに驚かされたのは、カーナビの違いだった。

 余談になるが、最近のレンタカーにはETCもついているため、ETCカードさえ準備すれば、ETC割引の恩恵にあずかれるのが、なにげに気に入っている。逆に、地方の有料道路でETCに対応していない料金所に出くわすと、とてもめんどくさく感じるようになってしまった。coldsweats01
 そういえば、箱根方面でETCカードを渡して支払いをする料金所が、1箇所あった。

 さて、カーナビの話である。

 先月終わりに小型車を借りて伊豆半島を旅行した。車はまだ数千Kmしか走っていない新車だったのできわめて快適だった。

 ところが、ついていたカーナビが最悪だった。

 まず、『目的地の追加ができない』 のだ。

 途中休憩をしている間に、面白そうな観光地を見つけたとする。最終目的地を保持したまま、途中に経由地を追加しようとしても、なんと、できないのだ。それまで設定していた目的地を削除して、新しい目的地を指定することしかできなかった。

 当然、経由地から出発する時に、再び元の目的地を設定しなおす必要がある。なんともめんどくさいことをさせる。

 次に、『別な最適なルートを選びなおさない』 ことがあった。

 ドライブ途中で、指定されたルートからちょっと外れて休憩したあと、それまで 「残り 30Km」 がいきなり 「残り80km」 と表示されていたのだ。

 ビックリしてよくよくみると、目的地まで直線の道路が通じているにもかかわらず、だいぶ離れた市街地を経由するルートを指定していたのだ。

 それでも、音声案内を無視してしばらく最短ルートを走っていれば、そちらのルートを案内するようになるだろうと思っていたら、なんと、執拗にその“長距離ルート”へとカーナビは誘導するのだ。

 結局、最短ルートに案内を変更したのは、最短ルートを半分ほど過ぎたあたりだった。

 その最悪のカーナビに比べて、先日借りたレンタカーについていたカーナビは、しごく “普通” のカーナビであった。

 経由地を何ヶ所か指定することが、普通にできた。

 ルート変更も早めに切り替わった。たとえば、「最短距離」 オプションでルートを選択したところ、高速道路に乗るインターチェンジに二つ先インターチェンジが案内されていた。トータルとしては長い距離になるが、最寄のインターチェンジに乗るべく案内を無視して運転していたが、最寄のインターチェンジが近づくときちんと目の前のインターチェンジから目的地に行くルートが案内された。

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 カーナビの一番の目的は、間違いなくドライバーを目的地に誘導することだ。その意味で、先月借りたレンタカーのカーナビも目的をはたしているといえる。

 しかし、なぜ目的地に誘導する必要があるかといえば、ドライブをより快適にするためである。道に迷ったり、どの交差点で曲がればよいのか迷ったり、渋滞に巻き込まれたり。すべてドライバーを不快にさせるものだ。

 そういった不快なものを取り除き、ドライバーに安心感を与えて、安全な運転を行えるようにするのがカーナビの役割のはずだ。

 それなのに、期待したようにカーナビが案内してくれないために、フラストレーションがたまるようでは、やはりそのカーナビは十分に役割をはたしていないように思う。

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2009/08/09

激痛!!

 今週の月曜日、8月3日から、実は腰痛でずっと横になっていた。

 2週間ぐらい前から腰が痛み始めたのは気がついていたのだが、気をつけていればそのうち直るだろうと、高をくくっていた。

 実は、2年ほど前にも歩けないほどの腰痛となっていた。それ以来、なるべく腰に負担をかけないような生活を心がけていたのだ。

 ところが、日曜日、8月2日の夜から急に痛みが増し、まともに立って歩けなくなった。さすがにこれはヤバいと思い、その日は早く床についた。

 そして問題の翌日月曜日、朝起き上がろうとしても、体をよじるだけで背中から腰にかけて激痛が走り、まともに起き上がれない状態になっていた。

 それでも用を足さなければいけないので、小も便座に座りながら行い、やはり立ち上がる時に激痛に襲われながら居間まで這って歩いた。そして、居間のイスに何とか腰掛けた。

 これがよくなかった。

 イスから立ち上がることもできず、四つんばいになろうとして腰をかがめても背中に激痛が走ったのだ。

 仕方なく、カミさんを呼んでイスから床に引っ張ってもらおうとした時、最大の悲劇が私を襲った。

 これまで経験したことのない激痛が、私の背中に走ったのだった。

 その激痛で、私は目の前が、比ゆ的ではなく本当に真っ白になり、気を失う寸前の状態だった。

 この時、『痛みで気を失うことがある』 ことが本当であることを実感した。

 幸い(?)なことに、その時は気を失わなかった。

 そして、痛みをこらえながら何とか床に入り、その日一日、まともに寝返りをうつこともできずに、ずっと寝ていた。

 翌日もほとんど起きられず、壁に手をつきながらなんとか室内を移動できるようになったのは、3日目の水曜日になってからだった。

 結局先週1週間は、ずっと横になっていた。悪夢のような1週間だった。

 もっとも、まだ腰痛は幾分残っている。来週、実家に帰省するまでには、長い時間歩けるくらいに直って欲しいものだ。

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2009/07/28

ストラップ

 更新を2週間もサボってしまった。coldsweats01

 私も多くのゲーマーと同様に、“ドラゴンクエスト IX” (以後 ドラクエ) を一生懸命やりすぎて、なかなか他の事に手が回らなかったのだ。さすがに、掃除、洗濯、買い物、など日常生活に必要なことは最優先なので、家事の合間にドラクエをやろうとすると、どうしても家事以外のことに手が回らなくなってしまった。coldsweats01

 さて、今日の本題。

 現在我が家には、ニンテンドー DSi (以後 DSi) と PlayStation Portable (以後 PSP) がある。

 DSi や PSP にストラップを通す穴はあるものの、通すためのストラップは付属してない。

 確かに、ストラップ、特にケータイ用のストラップは、路上で配っていたり、いろいろなものの景品として付いてきたりするので、家の中を探せば数個は見つかるのだが、いかんせんその手のストラップは短かったり、余計なキャラクターがついていたり、貧弱ですぐに切れそうだったりする。

 大型家電量販店に行って、ケータイストラップ売り場に行けば、さまざまなストラップが売られている。しかし残念ながら、商品として売られているストラップは、“高い”、高すぎなのだ。一番安いモノで300円+消費税。だが、一番安いものは、手首まで通せないようなすごく小さいものしかない。普通に手首に通せそうなストラップでデザインのよさそうなものは、平気で1000円ぐらいしている。高い。

 それならばと100円ショップに行ってみると、これまたよさそうなストラップがない。首から提げるような長ーいモノが大半で、手首サイズのモノはまともなデザインのものがない。

 そんなこんなで、しばらくあり合わせのストラップを DSi と PSP につけていたのだが、やっと自分の希望に合うストラップを見つけることができた。

 それは、Wii リモコン専用ストラップ だ。

 我が家にも Wii があり、Wii リモコンに付属しているストラップは、けっこう気に入っている。長さ、強さ、デザイン、すべて私の満足いくものだ。

 その Wii リモコン専用ストラップを、ゲーム売り場で見つけたのだ。

 はじめは単品を買おうとしてたのだが、4色4本セットの方が単価が安いことに気がついて、4本セットを購入した。

 Wii リモコンには買ってきた色つきのストラップをつけて、リモコンの区別がつけやすいようにした。3人以上で同時プレイする時は、Wii リモコンを受け渡す必要があるので、その時にストラップの色を説明したほうが、ジジババには伝わりやすいと思ったのだ。

 そして、それまで Wii リモコンで使っていたストラップを PSP につけた。DSi は基本的に子供の持ち物なので、子供が好きな色の新しいストラップをつけてあげた。

 後日談になってしまうが、店頭で Wii リモコン用ストラップを買ってきたあとに、こんなページを見つけた。

 補修部品で買えば、色付きではないが、必要な本数だけを安く買えたのだった。もっとも、何倍も高いわけではないし、色付きのストラップはなにげに気に入っているので、後悔しているわけではない。

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2009/07/15

新しいプリンター (写真印刷編)

 私がプリンターで印刷する際に一番苦労するのは、デジカメ写真をディスプレイとほぼ同じ色で印刷することだ。

 3年前に PIXUS iP7500 を買ったあとも、ディスプレイで見た色で印刷するためにずいぶんと苦労した。

 その甲斐あってか、今回買った PIXUS MP630 では、ほとんど苦労せずに自分として許容できるプリンタードライバーの設定を見つけることができた。

 印刷テストに使ったサンプルは、日本HPのホームページに掲載されている電塾出力検査チャート(A図)だ。

 iP7500 の経験から、自分が使っている光沢用紙にキヤノン製プリンターで印刷した場合、イエローが強くなる傾向になることがわかっている。実際に上記のサンプルを印刷してみると、特に人物の肌にイエローが強く出ていた。

 そこで、プリンター ドライバー内のマゼンダの個別設定を+10とした。イエローを薄くする手もあるのだが、イエローを薄くすると他の色への影響が出やすいため、マゼンダを濃くする方法にたどり着いた。

 マッチングの色補正は、“ドライバ補正”、“ICM”、“なし” とすべて試して、今回も “ICM” が一番ディスプレイに近い色で出力された。

 あらためて、写真印刷を行っている環境の概要を書き出すと以下のようになる。

  • 液晶ディスプレイ: EIZO FlexScan S1721
    • ディスプレイ色温度: 6500K
  • ソフトウェア: PaintShopPro 7J
    • モニターのプロファイル: 5000K

 ハードウェアの色温度設定とソフトウェアの色温度設定がマッチしてないのは、わざとである。ある意味反則技なのだが、いろいろやって、これが一番モニターとプリンターの色を一致させやすいという結論に達した。

 この状態で、ドライバー/色調整の マゼンダを “+10” して、明るさを “明るく” する、マッチングの色補正は “ICM” に設定すると、ディスプレイで見えている色でプリンターが印刷するようになった。

 さらに、iP7500 の時は、画像に選択範囲があったり、PaintShopPro の 色の管理 設定で “色の校正” を指定しているだけで、印刷時の色が安定しなかった問題があった。

 それが MP630 のドライバーでは起こらなくなっていた。画像の一部を選択していようが、色の管理で 色の校正 を指定していようが、印刷時には安定して同じ色で印刷される。これだけでも、プリンタを MP630 に替えた価値があるような気がしている。

 もう一つ、iP7500 では均一に印刷する部分で、よくスジ状の色ムラがみられた。印刷する際のヘッドの動きに平行に出るスジで、巨大掲示板などでもしょっちゅう話題になる現象だ。

 そのスジ状の色ムラが、今のところ MP630 での印刷では見られない。今後出てくる可能性もあるが、今のところは印刷物に見られない。

 ただ、iP7500 の印刷結果に比べると、わずかに粒状感が粗いようにも見えるので、その辺が影響しているのかもしれないとも考えている。

 いずれにしろ、ディスプレイ上で調整した写真を、ほぼ同じような色で印刷することがかなり楽にできているので、個人的に MP630 にはとても満足している。

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2009/07/14

新しいプリンター (使用編)

 前回、紆余曲折を経て キヤノン PIXUS MP630 を購入した話をした。今回は、その続きだ。

 MP630 を家に持ち帰ると、すぐに設置をした。

 MP630 はスキャナーを持つため、以前の PIXUS iP7500 に比べると、一回りから二回りくらい大きい印象を受ける。

 その一方で、プリンター下部の給紙トレイが完全にプリンターに収納され、でっぱりがない状態で A4 用紙がトレイにセットできるのはよい。以前の iP7500 では、A4 用紙をトレイにセットした状態では、トレイが3分の1ほどプリンターよりはみ出すため、床にプリンターを置いている我が家では、トレイの出っ張っている部分を蹴飛ばしたり踏んづけたりするトラブルがあったため、トレイが完全に格納できるのはありがたい。

 また、小さいことではあるが、底面の足の部分のゴムの粘着性が強くなっている気がする。プリンターを移動させようとする時に、プリンターをいったん上に持ち上げないと移動させることができない。フローリングの床を滑らせることができないくらいの粘着力がある。

 インクヘッドやインクを装着するために上面を上げるのだが、上面の上がり方が中途半端で、いまひとつ装着がしにくい。頻繁にやる作業ではないので、作業のし安さを考慮しなかったのかもしれないが、一つ間違えると、インクヘッドをぶつけてダメにする危険が、高いように感じた。

 小型の液晶画面が付いていて操作や設定がしやすいのも、プリンター単体にはない良い点だ。パソコンから印刷することを前提にする単体プリンターと、プリンター単独でもコピーなどの操作をすることを前提とする複合プリンターの違いだ。

 給紙トレイは背面にもある。これは iP7500 と同じだ。ただし、MP630 の背面トレイは iP7500 に比べてかなり貧弱であり、カンタンに壊しそうで、あまり好きになれない。

 設置と基本設定が完了したので、まずはパソコンから印刷してみる。

 キヤノンのホームページから最新のドライバーをダウンロードして、インストールした。そのままテストページを印刷する。何の問題もなく印刷できる。

 次に、コピーを試してみる。子供の学校から配られた集合写真をスキャナに置いて、コピーしてみた。

 普通紙への印刷であったが、子供一人一人の顔が判別できるくらいにきれいにコピーされた。

 その後、1週間ほど、デジカメ写真の印刷やら子供のプリントのコピーやらで使ってみた。

 デジカメ写真の印刷の詳細については、次回まとめて行う予定だ。

 MP630 のコピー機能には、いろいろなオプションコピーがある。

 私が一番有効に使っているのは、片面→両面 へのコピーだ。先に両面分の原稿を読み込んだあとに、まとめて両面印刷をしてくれる。

 本をコピーするときは上面を閉められなくなるため、周囲が真っ黒にコピーされるのを防ぐ機能 “枠消しコピー” がある。しかし使ってみると、我が家では A4 や B5 といった紙のサイズと同じサイズでしかコピーしないため、枠消しコピー機能は、我が家では必要ないことがわかった。さらに、この機能を使用すると、コピーにかかる時間が長くなるため、なおさら使わない。

 部分コピーも使ってみた。必要な部分のコピーしかしないため、インクの節約にはなる。しかし、紙の節約にはなりそうもない。コピーする部分を任意の位置に印刷できないため、紙の真ん中にコピーされてしまうのだ。そのため、印刷されてなかった部分に、別なコピーを行うことはほとんどできない。

 部分コピーを有効的に行おうと思うならば、パソコンを使い、スキャナでいったん読み取った原稿を、パソコン上で切り取ってから、用紙の上にきちんと並べ印刷したほうがよさそうだ。

 全体としては、MP630 は、使いやすく、満足度も高い。

 しかし、個々の機能を見ていくと、使いにくい部分がいくつかある。

  • 普通紙用トレイの設定

 我が家でよく使う普通紙の A4、B5 に対して、プリンター下部のトレイか背面のトレイかを指定できる設定がある。

 ところが、我が家では 「A4 → 下部トレイ」、「B5 → 背面トレイ」 としたいのに、MP630 にはそういう設定がないのだ。普通紙を 「下部」 とすると、A4 も B5 も下部となり、「背面」 とすると A4 も B5 も背面となる。コピーしたい紙サイズを変えるたびに、本体設定の普通紙給紙トレイの設定を変える必要があり、我が家にとっての MP630 の一番の不満点になっている。

  • 電源の自動オン・オフ

 iP7500 では、しばらく使っていないと自動で電源が切れて、印刷を始めると自動で電源がオンになった。

 MP630 には、この設定がない。電源をオフにするときは、プリンターについている電源ボタンを押して、手動で電源をオフにする必要がある。

 確かに、iP7500 でも印刷命令を受け取れるということは、完全に電源が落ちているわけではなく、待機状態になっているということだ。MP630 は、電源ボタンが点灯していても、液晶画面は消えるので、実質的に iP7500 も MP630 も同じなのかもしれない。それでも、明示的にしていできないのは、なんとなく居心地が悪い。

  • インクの単価

 インクタンク一つあたりの容量を自分で測ったわけではないが、タンクを並べてみると MP630 のインクタンクは、iP7500 のそれの高さが4分の3になっている。単純に考えれば、インクの量も4分の3になっているように思われる。

 一方価格は、アマゾンで比較すると、MP630 用の BCI-320/321 マルチパックが 3640円。iP7500 用の BCI-7e/9BK マルチパックが 4332円。比率にすると、0.84 になっている。

 0.75 倍になったものを 0.84 倍の価格で売るということは、実質的に値上げだ。

 iP7500 のときは、3年間でマルチパックを5箱買っている。インク代で約25,000円。それほど多くの印刷をするわけではないが、それでも小さい額ではない。これがさらに1割ほど増える計算になる。はっきりいって嬉しくない。

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 キヤノン製なので、インク詰まりは心配していない。コピーや印刷したい時にかすれて、印刷できるようになるまで小一時間かかる、というような心配をしなくていいのは、大切なことだ。その点だけでも、キヤノン製プリンターを選択する理由になる。

 残るは、耐久性だ。これまでの経験からすると、3~4年で故障すると予想される。

 しかし、エコの観点からすれば、もっと耐久性をあげるなり、修理をもっと安く簡単に行えるようにすべきだと思える。もっとも、今のプリンター業界の状況を見ると、それはかなり難しいだろう。残念ながら。

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2009/07/13

新しいプリンター (購入編)

 使っていたプリンターが使えなくなったことは、以前の記事で書いた通りである。

 プリンターがないと、特にカミさんが、いろいろ不便な思いをしているので、先週末にプリンターを購入した。

 前回プリンターを購入するときは、パソコンから印刷ができればよいと思っていたので、印刷のみの機種を購入した。

 ところがその後、子供の勉強の関係で、カミさんが頻繁にコピーをするようになった。そこで今回は、スキャナーがついてコピーもできる、いわゆる、複合型プリンターを買うことにした。

 まず候補に挙がったのは、それまで使っていたプリンターと同じメーカー キヤノンの PIXUS MP970 だ。MP970 の発売は2007年秋で、いわゆる 2008年モデル だ。あと2ヶ月もすれば2010年モデルが発表されることを考えれば、型落ちの型落ちだ。

 それでも MP970 を第1候補に挙げたのは、それまで使っていたプリンターと同じインクカートリッジが使えるからだ。予備として買っていたインクがまだ4色、約4000円分残っているため、それが使えたほうがお得だと考えたのだ。

 また、MP970 はプリンターとしても評価が高いため、型落ちの型落ちであっても性能的に問題ないと考えた。さらに、型落ちの型落ちであることから、かなり安価に買えることも期待していた。

 ところが、MP970 はどこにも売っていなかったのだ。

 ネット上を探しても、ほぼ完売状態だ。楽天内のショップで1店舗見つけたものの、とても安価とは言える価格ではなかった。MP970 の後継機種である型落ちの MP980 が、すでに楽天内の MP970 よりかなり安く売られている現状では、その店舗から MP970 を買うメリットはなかった。

 そこで、秋葉原になら何台かは残っているだろうと、楽観的な気持ちで秋葉原に出かけた。ところがなんと、秋葉原でも見つけることはできなかった。

 中古品を扱っている店も回ってみたのだが、中古の MP980 が大量に売られていたのに、中古の MP970 は一つもなかった。

 余談になるが、十数年ぶりに秋葉原駅前の ラジオ会館 に入った。以前ならば、パソコンのパーツや周辺機器を売っている店であふれかえっていたラジオ会館であったが、今回行ってみて、すべてキャラクター関係の店に埋め尽くされており、時間の非情さを思い知らされた。crying

 結局、MP970 はあきらめて、型落ちになる2009年モデルを買うことにした。幸いなことに、型落ちのプリンターが急激に安くなる時期だったため、私が予想していたよりは安く、新しいプリンターが買えそうだった。

 いろいろ悩んだ挙句、私が買ったのは “キヤノン PIXUS MP630” だ。

 MP630 を最終的に選んだのには、いくつか理由があった。

 エプソンではなく、今回もキヤノン製プリンターを選んだのは、3年で故障はしたものの キヤノン iP7500 の満足度が高かったからだ。写真画質は多少エプソンに劣っていたが、iP7500 は、一度も印刷ヘッドのインク詰まりを起こすこともなく、使い勝手はきわめて良好であった。

 インク数については、以前であれば、写真画質を考えてなるべくインク数の多いプリンターを選んだかもしれない。MP630 は 「シアン」、「マゼンダ」、「イエロー」、「ブラック」、「顔料ブラック」 の5色インクで、最も基本となるインクセットとなっている。それに対して、MP980 は 「グレイ」 が加わり6色インクセットになっている。

 以前の iP7500 は、基本の5色に加えて 「フォトシアン」 と 「フォトマゼンダ」 が入った7色インクセットだった。インクセットが多いということは、それだけインク代がかさむ。プリンターはインクが1色でもなくなれば印刷ができなくなるため、カラー印刷をしないからといって、カラーインクを空にしておくこともできない。そうすると、予備でそろえておくインクの数が増える分だけ、インク数が多いほどコストがかさんでくる。

 また、以前のインタビュー記事で、「インク1滴が非常に小さくなったため、3色カラーと5色カラーの差はほとんどなくなった」 とキヤノン技術者が言っていた。メーカー技術者の言うことなので、100%そのまま鵜呑みにはできないものの、とりあえずは信用することにしている。

 スキャナー部分も、CCD の MP980 にたいして、CIS の MP630 で差がつけられている。だが、紙への印字しか読み込まない我が家では、CIS で十分であると考えた。

 何より安くなったとはいえ、価格が1万円も違う。100万円の1万円ならたいした差ではないが、2万円と3万円の違いは大きい。LAN に直接接続できる MP980 は魅力的であったが、そのために1万円を多く払い、さらにインク代も高くつくほどのメリットが、私にはMP980 に感じられなかった。

 秋葉原まで電車賃をかけて行ったものの、プリンターそのもの価格は地元の量販店と変わらないこと確認して、結局は、地元の量販店で買って、持ち帰った。

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