他人に勝手に期待をしない
昔、まだ十分に若いころ、友人に勝手な期待をしてその友人と絶縁した経験があります。
それ以後、他人に勝手な期待をしないことが私の信条となりました。
高校時代、担任の先生ととても仲がよくしていました。高校を卒業して大学に通うようになってからも、高校のときの同級生数名と、年に何度かその先生の家に泊りがけで遊びにいくことがありました。
その話を友人のO君に話したところ、次はO君も参加したいのでぜひ誘ってほしいということになりました。
数ヵ月後、先生の家に遊びに行くことになったので、早速友人O君に連絡をしました。O君はうれしそうに「絶対に行くから」といってくれました。私の中では、O君は何があっても先生の家にその日に来ると信じて疑いませんでした。
当日、待てど暮らせどO君は先生の家に現れません。心配になってO君の家に電話をしたら、いましたO君が自宅に。O君いわく「あっ、忘れてた。もうお酒も飲み始めたし、今日はいいや。また今度誘って」。
私は二度と彼を誘うことはありませんでした。それどころが私から彼に一切の連絡を取らなくなっていました。
私にとっては友人との約束を守るというのは何よりも大切なことです。友人に依頼をしていて、でも忘れてたからいいや、というのは私にとっては許せないことでした。
でも、年をとるに従い人にはそれぞれの基準があり、各人の基準には優劣や善悪はない、というのがわかってきました。
そして、O君に対しては、自分の勝手な思い込みを押し付けていなかったか?という後悔だけが残りました。友人との約束、先生との歓談は何よりも大切である、忘れるなんてもってのほか、あとから遅れてでも参加しなくてはいけない、などと勝手に自分の基準を相手に押し付けて、勝手に期待をしていなかったか?
そのことに気がついたのはずいぶん後になってからでした。
そのことに気がついてからは、他人には他人のルールがあり、それについて私が批評することはできない、他人のルールはそのまま受け入れなければいいけない、というのが私の信条となりました。
もっとも、だからといって他人のルールに腹を立てないということではありませんけどね。時間厳守が信条の私には、約束の時間には遅れていくのが私のルール、という人にはやっぱり腹が立ちますけどね。(笑)
それでも、それだけの理由で相手を全否定することだけはなくなりました。まだまだ、修行が足りません。
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