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2006/09/28

水戸黄門

 日本人は、水戸黄門が好きらしい。もちろん、テレビ番組の水戸黄門である。それと、ドラえもんも好きらしい。
ドラえもんはおいとくとして、水戸黄門、大岡越前、暴れん坊将軍、桃太郎侍、どれも権力者が自らの政権の不正を暴いていくドラマである。共通するのは、強い権限を持ち悪事を働く人間(たち)が、権力はないがルールを守って慎ましやかに生活する人間をあの手この手で苦しめる構図にある。そして、主人公(たち)は、自らのより強い権力と武力によって悪事を働いているとされる人間達を、独善によって極刑に処していく。
そして、強大な武力を背景に弱いものを守っていくという構図は、ドラえもんにも当てはまると思っている。

 私もこれらの番組を見て、ある種の爽快感を感じることができる。その一方で、それよりも大きな不快感を感じるようになったのはもうずいぶんと前のことである。
どういう不快感かというと、
 「お上は常に民衆を見ていて、弱くとも正しく生きているものを助け、内部の不正なことを働くものをきちんと処理していきます。」
という意識を見ている人たちに植え付けようとしているのではないかという不快感。たとえが悪いが、戦前の 「鬼畜米英」 報道にも似た不快感を感じるのである。

 現在の日本の社会システムを見れば明らかなように、日本における強い権力をもっている政治屋や高級官僚は、簡単に不正を働く。そして、今の日本では、政治屋や特に官僚に責任を取らせる有効なシステムがほとんどない。年金が資金不足に陥っても誰も責任を取らず、出生率が恣意的に与党や省庁に有利に発表したことがばれても誰も責任を取らず、貴重な高松塚古墳の壁画が人災により失われようとしていること、そしてその事実を隠蔽しようとしてきたことに対しても誰も責任を取らない。日銀総裁が株により多額の利益を享受してもなんらペナルティーを科せられないでうやむやにしていく。そういえば、小泉が北朝鮮から帰ってきたときにお土産として持ち帰った大量のマツタケはどこにいったのだろう?
そんな権力者達をどうして信じられようか? 少なくとも私は彼らのやることをノーチェックで信じることは出来ない。

 しかし、水戸黄門他は 「じっと耐え忍んでいけば、いつかお上が助けてくれる」 と思い込ませようとしているのではないかとどうしてもかんぐってしまう。そんなことあるはずもないのに。
自分の身は、自分で守るしかないのである。そして 今のお上=権力者達 は、少なくとも今の日本では “公僕” であり私たちの支配者ではない。彼らをわれわれ一般市民が監視をしなくてはいけないのである。きちんと公に奉仕をしているかを。

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