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2006/10/28

テスティング -「毎朝五分ミーティングの薦め」 マネージャー、リーダーへの提言-

 提言シリーズの二回目である。
前回、「目的を明確に伝えよ」、と提言した。伝えるためには、伝える機会が必要である。そのための一つの手段が “毎朝五分ミーティング” である。

 これも私の成功例からの話である。
私がテスト チームのリーダーをしていたとき、会社が試験的にインターンを使っていたので、私のチームでも早速ヘルパーとして二人ほど来てもらった。インターンであるの当然まだ学生である。テスターの経験がない、ほんとうの駆け出しである。そこで私は、ひとりひとりをチーム内の中堅テスターの下に配置して、具体的な作業命令はその中堅テスターにしてもらうことにした。
その一方で、私とは毎朝五分のミーティングを持ち、そこでステータスの確認や疑問への回答などを行った。インターンには仕事を終えるときに、当日やった仕事を五分~十分で箇条書きにまとめてメールしてもらうことにしていた。翌朝の五分ミーティングでその仕事の確認と当日の作業予定、さらに疑問への回答や指示が不明確な部分へのサポートを行った。一方で、私のほうからは具体的な作業命令は出さなかった。命令系統が二つになることを避けたわけである。
これによって、インターンは何をすればよいかわからないといった不安な状態がなくなり安心して仕事ができるようになる。私も、配属させた中堅テスターが的確に指示を出しているかのチェックができた。

 わずか五分、一週間でもたかだか十五分(週三日勤務だった)。たったそれだけの時間で、テスティングの流れをまだ理解していないインターンに効率的に仕事をしてもらうことができたのである。これは、大きな成功であったと自負している。
(もっとも当時の私の上司はこのことを評価してはくれなかったが・・・ orz)

 半年後、そのときのインターンのひとりがその会社に入社してきた。

 さらにその二年後、プロジェクト内小プロジェクトをその元インターンが担当したという話を、私はずいぶん後になってから聞かされた。
元インターンは、私がやったことをまねて小プロジェクトを成功させることができて、チーム内でも高く評価された、と大いに喜んでいた。その小プロジェクトは、社員が元インターン一人で、後はアルバイトの学生や若者で編成されたらしい。リーダーとなった元インターンは、毎朝短時間のミーティングで常に全体のステータスの確認を行い、もし予定通りにいっていない場合は、状況に応じたスケジュールの変更を臨機応変に行ったらしい。それにより、無駄な作業の重複や巻き戻しがなくなり、スケジュールを伸ばすことなく、かつ、期待されていた以上の品質の製品を作ることに成功したといっていた。

 自分から学んでいった人間がいて、さらにその学んだことで成功を収めた、そして仕事の成功で自信を得た、という話を聞いて、私もまた一つ自分に自信を得た。

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