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2006/10/18

自己防衛 その2 -社会的自己防衛-

 前回書いた自己防衛は、主に物理的な話だった。社会的な自分については、言及しなかった。
そんなときに、例の “三洋電機社員のP2Pによる情報流出事件” がおこった。概要については、こちら を参照されたい。(一部の人たちには “○○○バーガー事件” として知られている。あまりにも下品な表現なのでここでは伏せさせていただく。)

 これを聞いて、改めてネット社会における自己防衛の大切さを痛感した。
だいぶ前に、元国税局職員がやはりファイル共有ソフトで私的な写真を流出させている。その写真にもやはり当時付き合っていたであろうと思われる彼女との私的な写真が含まれていた。そのときは、写真以外の情報から流出した本人の名前と所属が明らかになったわけだが、写真に写っていた女性の身元の特定まではいたらなかったと記憶している。
一方今回は、ミクシィに公開されていた情報との関連ができてしまった。情報を流出させた本人ではなく、付き合っていた彼女の身元までが特定されてしまったわけである。
一度、インターネットに放出された情報を完全に抹消することは不可能であることは、インターネットを使っている人ならおそらくは理解しているだろう。これは、とてつもなく恐ろしいことである。インターネット普及以前であれば、広く報道される情報は、新聞・雑誌・ラジオ・テレビなど、ほとんどすぐに消え去る媒体であった。図書館などで新聞・雑誌が保存されているとはいえ、それをすべて個人が保管しているケースはまず通常は考えられない。膨大な物理的スペースを必要とするためである。仮にもっていたとしても、そこから目的の情報を探すことはきわめて困難である。このことは、一年やもしかしたら一ヶ月前の事件で掲載された犯人の顔写真を見つけることさえこんなであることを示している。
一方、インターネットで流される情報はデジタル化された情報であり、個人の所有するパソコンに簡単に保存できる。しかも、キーワードさえ覚えていれば簡単に見つけ出すことができる。

 今回の事件に関していえば、女性のほうの被害が圧倒的に大きい。変な言い方になるが、社会的に重傷あるいは重態となる負傷をおったと思える。
このような事件に巻き込まれないようにするためにはやはり普段からの自己防衛が大切だと思うのである。不用意に名前・メールアドレスなどを公開しない。書かれた住所・氏名・電話番号を棄てるときはシュレッダーにかける。街中で安易にアンケートやインタビューにのらない。などなど。
私の子供は小学校の低学年ながら既にパソコンを使い始めている。検索サイトを使い、わからないことをしらべたりもしている。そのときにへんなサイトに引っかからないように、改めて指導をしたり、そもそもあやしいサイトが表示されないような設定になっているかの確認を行った。

 被害にあってから、加害者の責任を追及したり、加害者に賠償してもらったところで、傷を負った心や体が元に戻るわけではない。重要なのは被害にあわないようにすることである。
当たり前のことなのだが、当たり前であるがためについつい忘れてしまうことでもある。であるから、こういう機会に常に自己確認、自己確認するしだいである。


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