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2006/11/03

テスティング -あるミーティングでの愚行-

 前々日の話の余談とも言える実話である。

 複数のチーム&プロジェクトを統括するトップ・マネージャーが全体会議を招集した。目的は、全チームの風通しをよくすることであった。(当時、ほとんどのチームに停滞感や閉塞感が漂っていた。)

 全体会議のイベントの一つに、いくつかのグループに別れて下級マネージャーが指揮を取り、停滞感や閉塞感を感じさせる問題点をまとめて発表する、というものがあった。
あるチームが

「ここのチームはチーム内の仕事だけを行い、チーム外とのコミュニケーションや共同作業をほとんど行わない。それは、チーム外の仕事をしても評価されないためである。」

と発表した。
すると、問題を指摘される側の上級マネージャーの一人がすかさず、

「そんなことはない。ちゃんと評価しているはずだ」

と強い調子で反論をした。トップ・マネージャーも他の上級マネージャーも、その反論した上級マネージャーを止めようとしなかった。
すると発表を行っている下級マネージャーは手のひらを返したように、

「そうですよね。ちゃんと評価していますよね」

と言い出した。

 (  ゜д゜)ポカーン である。
ここは声高に反論するべきタイミングではない。仮にほんとうに評価しているのに、「評価されていない」 といわれて心外してもである。下級マネージャーは個人の意見を言ったのではない。少数であっても複数の人間がグループ内で話し合ってそう思っている、そう感じている、とまとめた内容である。事実と異なっていたとしても、『“評価されていない” と思われている』 こと自体が問題なのである。

 “何が問題の本質なのか?” ということも考えずに、細かいことでいちいち反論するような人間が上級マネージャーとして組織を指揮している。その事実が私の心をいっそうその組織から離れさせていった。

 私から見れば、“組織の風通しを良くする” という当初の目的は、その反論の一言で完全にどこかに吹き飛んでしまった。
上級マネージャーが自分の仕事を非難されてすぐに強い調子で反論する。反論されると下級マネージャーはすぐに自分の意見を撤回する。会議という公式の場でそんなやりとりを見た新人達や中堅どころ社員はどう思ったであろう。私が想像するに

「あ~、やはりマネージャーを批判してはいけないんだな」

と感じたのではなかろうか。それでは、組織の風通しはますます悪くなり、停滞感や閉塞感はいっそう強まるばかりである。

 あるいは、“風通しを良くする” というのはカモフラージュで、ほんとうは “マネージャーへの絶対服従を強化する” のが目的であったのか? だとすれば、この全体会議は大成功だったわけである。

 私が会社を離れるのに、その全体会議からそれほど時間を必要としなかった。

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