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2006/12/18

ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス、満足と共にフィナーレ

 12月2日からはじめた “ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス” が終わった。日数にして二週間、遊ぶことができなかった日もあるので、プレイ日数は実質12日ぐらいか。セーブデータを見ると、プレイ時間は 約87時間 となっている。ゲームを中断しっぱなしでほかの事をやっている時間が十数時間あるので、実質は70時間ちょっとだと思う。計算してみると、1日に6時間弱・・・、けっこう遊んでいたわけだ・・・。どうりで、最近寝不足なわけである。何しろ、昼間は家事に追われてあまり遊べない。プレイ時間は子供が寝た夜中~明け方ということにどうしてもなってしまった。でも、それもようやく終わった。今日からはまたゆっくりと眠れそうである。

 「楽しかった。」

 とにかくこの一言に尽きる。ここまで一つのゲームを楽しめたのはほんと久しぶりである。2004年の “ドラゴンクエスト VIII” はもちろん楽しかったが、PS2の故障もあって、ボーナスダンジョンは結局クリアしていない。2002年の “ゼルダの伝説 風のタクト” は、理由は忘れてしまったが、いまだエンディングを見ていない。そうすると、1998年の “ゼルダの伝説 時のオカリナ” までさかのぼることになる。同じような満足感は、8年ぶりのしかも同じゼルダの伝説シリーズ以来、ゲームではなかったということである。

 前作の “風のタクト” もたしかに “ゼルダの伝説” であった。操作性や準備されている仕掛けは、まさに “ゼルダの伝説” のものであった。しかし、Wiki でも解説されていることだが、‘移動のわずらわしさ’ と ‘密度の薄さ’から、二年前に私は最後まで続けることができなかった。(トワイラトプリンセス が終わったので、風のタクト を再開させてみようかな、という気持ちはある。) 開発側は、ゲーム上の ‘広大な海’ の理由を、「ディスクから読み込む時間を感じさせないための措置」 (上記のWikiより) と説明しているようだが、私から見ると残念ながら失敗だったと思う。

 もっとも、その反省が今回の トワイライトプリンセス には生かされていると思う。今回は、移動に無駄な時間を使っている感じが少しもしなかったのである。最初から馬に乗って高速に移動できたり、重要なポイントに瞬時に移動できる仕組みをすぐに使えるようにしたり、と移動に関するプレーヤーのストレスを極力取り除こうとの開発意図が見える。

 ゲーム上のいろんな場所に配置された重要な地点も、必要なときにきちんとゲーム内の地図にマーキングされるため、無駄なところをうろうろしなくてすむのもとても考えられていると思った。ゲーム内のプレイエリアはもちろん限られるため、同じ箇所を別なイベントで再利用するときがある。そのときも、必要とされる操作を変えることで、ユーザーにルーチンワークと感じさせない工夫もされている。たとえば、“単純な移動 → 馬車の護衛” といったようにである。

 その一方で、ゲーム内の色々なところに配置された 宝箱、虫、ゴースト を探して集めるといったやり込みの部分もちゃんと残してある。そしてそれらは、「なくてもゲームをクリアできるが、あると楽にクリアできる」 ように調整されているところがすごいところである。

 ドラゴンクエスト に比べて、ゼルダの伝説 がより満足感を得られる理由として、その “アクション性” にあると思っている。ドラゴンクエスト が、逐次命令を入力していく “コマンド制” に対して、ゼルダの伝説 は、リアルタイムの “アクション制” である。アクション制がなぜ満足感を得やすいかといえば、操作しているキャラクターの数値としての成長だけでなく、キャラクタを操作している自分自身の成長を感じられるからである。

 最初はできなかった操作がだんだんとうまく出来るようになる。操作がうまくなれば、倒すのにてこずっていた敵を、あっけなく倒すことができるようになる。ゲームであれ、仕事であれ、自分自身の成長が感じられることは、ほんとうに楽しい。

 これでまたしばらく “ゼルダの伝説” とはお別れである。ニンテンドーDS で “THE LEGEND OF ZELDA Phantom Hourglass” が来年発売されると予告されている。やはり来年発売が “希望(笑)” されている “ドラゴンクエスト IX” も ニンテンドーDS 向けに発売されることを考えると、来年は私にとって、ニンテンドーDS 年 となりそうである。

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コメント

マストさんのブログを読んだら、ゼルダやってみたくなってきましたよ。「最初はできなかった操作が~てこずっていた敵を、あっけなく倒すことができるようになる。」と
「ゲームであれ、仕事であれ、自分自身の成長が感じられることは、ほんとうに楽しい。」の所、ホント同感です。
アクションRPG(私の場合はイースとリターンオブイシターでした)で、何度もやられて悔しい思いをして、やり方を工夫して・・・倒した時の嬉しさといったら。おっちゃんな歳になっても、上記の2作は思い出に残ってます。

いまだにやり続けてるFFXIも、信ONのようなコマンド式だったらとっくに辞めてると思います。 
仕事も一段落付いたので、ブログ毎日の楽しみにするつもりです。頑張ってくだせぇ!

投稿: ぐにゃぷ | 2006/12/18 02:17

 ぐにゃぷ さん、コメントをありがとうございます。
 私の書いた記事で、そのゲームの面白さを感じてくれて、そしてプレイしてみようと思ってくれたのなら、まさにライター冥利に尽きるというものです。
 ぜひ、プレイしてみてください。

投稿: マスト | 2006/12/18 09:05

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