« プリンター iP7500 ICMを使った印刷 (前編) | トップページ | ゼルダが家にやってきた »

2006/12/02

プリンター iP7500 ICMを使った印刷 (後編)

 前日の続き。いよいよ、ICM を使った具体的な印刷方法についてである。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 “色の校正” を選び、さらに用紙プロファイルを適用すると、Paint Shop Pro 7 上では、白が真っ白ではなく、クリーム色で表示されるようになる。“印刷用紙上の白” がモニター上で再現されているわけである。この状態で、プリンタードライバーの “ICM を使用: オン” にして印刷をすると、はたして、画面上のカラーチャートときわめて近い色が印刷されてきた。

 何度か印刷するときに気がついたことがある。プリンタードライバーの “ICM を使用” オプションを切り替えたときには、画像ファイルを一度閉じて、もう一度読み込みなおす必要がある。そうしないと、画面上でクリーム色で表示されている白の部分が、印刷上でもクリーム色となってしまうのである。どうやら、以前に PM-900C でうまく印刷できなかったのは、この現象のようである。Paint Shop Pro 7 の仕様なのか不具合なのかはわからないが、なんともめんどくさい現象である。なお、白が白で印刷されるかを事前にチェックするのに、プリンタードライバーのプレビュー機能はきわめて有効だった。プリンタードライバーのプレビューでは、実際に印刷される色味で表示されるので、無駄な印刷をすることなく ICM 機能のチェックをすることができた。

 前述したキヤノンのカラーマネージメント解説では、「アプリケーション側でプロファイルを指定する場合には、ドライバー側では “ICM を使用” を使わずに、“マッチング方法” を “しない” に設定する」 とある。私はこれも試してみたが、私の環境ではうまく印刷されなかった。Paint Shop Pro 7 では、用紙プロファイルを画像に組み込むのではなく、単に表示をエミュレートしているだけ、だからだと思われる。

 いずれにしろ、画面の表示色と印刷後の色をかなり近づけることに成功した。実際の印刷結果をデジカメで撮影してみた。

Photo   左が “マッチング方法:しない” 、右が ”ICM を使用”

見る人の環境によって、色は正確に再現できないかもしれない。でも、両者の色合いの違いは確認できると思う。モニターと印刷結果を比較すると、明らかに右の結果がモニター上の色にかなり近い。見てもらえばわかるが、赤系、黄系、グレー系は色の濃淡の差で収まっているように見える。一方、青系、シアン系、緑系、マゼンダ系は、色合いまで違って見える。特に、青系、シアン系の色の違いは、別な写真にしてしまうのではないかと思うくらいの色の違いである。

 そこで、カラーチャートではなく、実際の写真を読み込んでみた。確かにモニター上でも、かなり黄色がかった色で表示された。白い部分を白で表示されるように補正しても、黄色の偏りは直りそうになかった。

 私は発想を変えて、黄色の補色である青へ、画像全体の色を偏らせることにした。具体的には、白になるはずの部分を、薄い青になるように補正したのである。これが思いのほかうまくいった。黄色の偏りがなくなり、全体的に自然な感じとなった。

 最後に、Paint Shop Pro 7 上で彩度を上げたり、明るさを調整したりした。以前は、プリンタードライバーの VIVID オプションで彩度を上げていた。しかしせっかく ICM を使って印刷するのだから、プリンタードライバーでの自動補正をやめて、画面に近い色で印刷することを選んだ。

 まだ、細かい調整は始めたばかりである。きれいに印刷ができるような画像の調整方法はまだ模索段階である。ただ、画面で再現した色が、かなり近い色で印刷されるようになったことで、これまでのように 「思ったように色が出ない」 と悩むことだけはなさそうである。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 今回 iP7500 で、期待した色で印刷できる方法を模索して感じたことがある。エプソンとキヤノンのスタンスの違いのようなものである。

 エプソンは、プリンタドライバーやアプリケーションの設定をいじらなくても、それほどおかしな印刷結果を出さないように思う。むしろ、自分で写真をいじくるよりもきれいに印刷されるかもしれない。

 キヤノンは、ユーザーが画面上に表示しているもの と 紙の持つ性質 を素直にそのまま印刷に出そうとしているように思う。

 素人な私から見るとエプソンのスタンスのほうが助かる。見かたを変えると、エプソンのプリンターでは、エプソンがきれいだと思う補正でしか印刷されないといえるかもしれない。しかし、その “エプソン補正” が多くの人にとって “きれい” だと感じるのであればそれでいいのではないかと思っている。

 キヤノンのプリンターでは、自分が補正した写真がそのまま印刷されるので、補正のしがいがある。しかし、多くのユーザーが撮った写真を自分で補正しているとは思わない。デジカメや記録メディアから直接印刷するニーズが高いことからも、“写真” を自分で補正することの需要は全体から見れば少ないと考えている。

 しかしながらキヤノンは、高額一眼レフカメラも多く発売しているメジャーなカメラメーカーでもある。おそらく、そういった高額一眼レフカメラユーザーは、写真にこだわり、写真の印刷にこだわっていると思われる。そういった、こだわりの写真を印刷するプリンターとして、自社プリンターを位置づけていると考えれば、モニター表示に素直な印刷というのが必要なスタンスなのかもしれない。

 私個人としては、“エプソンカラーを積んだキヤノン プリンター” がほしいのだが・・・。

|
|

« プリンター iP7500 ICMを使った印刷 (前編) | トップページ | ゼルダが家にやってきた »

プリンター・ディスプレイ」カテゴリの記事

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61641/12872466

この記事へのトラックバック一覧です: プリンター iP7500 ICMを使った印刷 (後編):

« プリンター iP7500 ICMを使った印刷 (前編) | トップページ | ゼルダが家にやってきた »