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2006/12/14

赤道はどれですか?

 以下の笑い話は、自分が直接見た話ではない。元フライトアテンダント(当時はスチュワーデス)のタレント(誰だったかは忘れた)が、テレビでしていた面白い話の一つである。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 旅客機が、東京からオーストラリアに向けて飛んでいたそうである。そして、その中に航空自衛隊の隊員が二人、制服を着て乗っていたらしい。

 飛行機が赤道上空を通過するとき、機長から 「只今、赤道上空を通過しています」 とアナウンスがあった。

 すると航空自衛隊隊員二人が、

  隊員A 「今日は晴れてて 『赤道がよく見える』 じゃないか」

  隊員B 「どれどれ。あ~、ほんとうだ。今日の 『赤道ははっきり見える』 な~」

と会話をしたらしい。

 すると、その後に座っていた一般の男性客が、スチュワーデスを呼んで、

  男性客 「どれが赤道ですか?」

とまじめな顔で聞いたらしい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 私もこの手のジョークは嫌いじゃない。だまされたからといって、多少恥ずかしいかもしれないが、致命的な損失をこうむるわけでもない。

 しかし、こんな話にも私はついつい深読みをしてしまう悪い癖がある。

 赤道は人が便宜的に作った図面上の数値でしかないことは、一般の成人であれば誰でも知っている。地球儀上には書かれていても、実際の地上、海上にはそんな線など存在しないことも知っているはずである。

 ところが、その一般乗客はだまされてしまった。制服を着た自衛隊員というある種の “権威” が言ったことで、自分の常識 = 正しい知識、が覆されてしまったのである。

 これはとても怖いことである。権威者が間違って言ったこと、最悪の場合は、だまそうとして言ったことに、誘導されてしまうことを意味している。一番極端な例は、“核ミサイルを持とうとしている北の国” だと思う。自らが作り出した権威で、国民すべてを誤った方向に誘導している国。ほんとうに怖いと思う。

 日本においても、詐欺事件や、高級官僚による政策の失敗、等で見られる現象である。血液製剤によるエイズ感染も、権威者によるだましの構図があったと思っている。

 最近見たアメリカのニュース番組の話である。乳児の突然死に関する専門家が、「三人続けて乳児が突然死する確率は数千万分の一である。よって、三人続けて乳児を突然死させた母親は、乳児虐待を行って志望させたと考えるべきである。」 という発表をした。そしてそれを受けた警察が、なんの証拠もなしに “自分の赤ん坊が三人続けて突然死した” という事実だけで、母親を逮捕。その後、有罪となり、投獄されている、というのである。怖い話である。

 確かにその道の権威はたいていの場合、言っていることは正しい。だからこそ人は権威者を信頼する。信頼するがゆえに、たまたま間違った情報が混じっていても、多くの人はそれを信じてしまう。

 私が心がけているのは、誰が言ったかを気にするのではなく、“何を言ったか” を自分で判断することである。自分の経験や常識、発言した権威者以外の権威者のコメント、といったもの総合的に判断をするようにしている。そして常に、“人は常に間違いを犯す可能性がある” ということを忘れずにいることである。

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