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2006/12/15

うらめしかった小さな親切

 気を利かせた親切が、場合によっては相手をガッカリさせることもある。今回はそんなお話。なお、内容のない話なので、あまり期待しないように。ちなみに、この話は私が経験した実話である。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 10年近く前に、アメリカに出張に行ったときの話である。そのとき勤めていた会社の本社はアメリカにあった。私は、あるソフトウェアの次期バージョンで、日本向けに実装してもらう機能について交渉しに、アメリカの本社に出張をした。

 当時、まだ私は交渉人としては未熟であった。案の定、交渉は日本側(というか私)の望むようには進まなかった。思うように進まぬ交渉で、私はひどく落ち込んだ。そして、交渉がまとまらなくていいので、早く日本に帰りたい気持ちでいっぱいになった。

 一週間の予定の出張であったが、交渉が一週間でまとまる可能性はなかった。そのため日本の上司から、「もう一週間交渉しろ」 との “ありがたい” お言葉をいただいた。

 そこで、帰りの飛行機を予約していた航空会社に電話をして、予約していた便を一週間後に変更してもらった。

 帰りの便を変更した数時間後、再度、日本の上司との電話での打ち合わせがあった。(時差の関係で、日本のお昼時は、アメリカでの夜中になる。アメリカの午後に予約を変更したので、日本との打ち合わせはその数時間後になる。)
 再度の打ち合わせで、「二週間後に別のメンバーも行くので、さらに出張を一週間延長(合計三週間)しろ」 という “とてもありがたい” お言葉をいただいた。

 航空チケットは格安チケットであった。(もちろん経費削減のため) 安い代わりに、予約便の変更には制限があった。予約便の変更は、1枚のチケットで1回のみ、しかも有料であった。

 上司に 「すでに1回予約を変更にしているので、もう変更できません。」 と訴える。上司からは 「いいからもう一度電話して予約を変更してもらえ」 という “あたたかい” お言葉。

 そのとき、私はうまくいかない交渉にうんざりして、一日でも早く日本に帰りたい気分でいっぱいであった。そして、帰りの便の予約を一度変更しているので、その便で日本に帰れると信じて疑っていなかった。

 私もバカ正直な性格(もちろんいい意味で)なので、しかたなく、打ち合わせが終わった直後に、再度航空会社に電話をかけた。

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「今日の午後に、搭乗便の予約の変更をおこなった者です。すみませんが、再度の予約の変更が必要になったんですけど、一回変更しているのでダメですよね。」
私の中の人 (わざわざできないことを確認するために電話するなんて、われながらバカ正直だね~ (-。-)y-゜゜゜)

航空会社 「チケット番号を教えてもらえますか? ・・・ お名前を教えてください。 ・・・ 確かに一回予約を変更されてますね。ちなみに、再度の変更はいつをご希望ですか?」

「さらにその一週間後なんですけど。 (-。-)y-゜゜゜」

航空会社 「はい、わかりました。でわ、変更しておきます。新しい予約は、○月×日 □△時*#分 になります。よろしいでしょうか?」

「エッ?  (゜Д゜)y\∴ ポロッ  ・・・・・・ い、いや、は、はい ・・・・・・ お願いします ・・・。」 カチャン

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 いや、航空会社はぜんぜん悪くないのである。むしろ、普通に考えれば大盤振る舞いのサービスである。私がさっさと日本に帰りたいから、予約の変更ができないといって欲しくて予約の変更の電話をかけた、などということを航空会社の人が知るはずもないのだから。

 結局、さらに一週間、ジゴクのような交渉が待っていた。アメリカに来て三週間後、心身ともにぼろぼろになって日本への岐路に着く私がいた・・・。  ○| ̄|_

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