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2007/03/17

シュガー社員 ~溶けゆく日本人~

 “シュガー社員” - 別に “ウェディング・ベル” を歌う社員のことではない。(って、このネタがわかる人は少ないだろうなと思いつつも書いてしまうオヤジな私である。)

 「シュガー社員」-。札幌市の社会保険労務士事務所所長、田北百樹子(ゆきこ)さんは、過保護に育てられ自立心に乏しい社員をそう呼ぶ。「甘い=砂糖」の意味を込めたネーミングだ。

【溶けゆく日本人】シュガー社員 ツケを払うのは会社
Sankei WEB (2007/3/14)
リンク切れにつき、社会保険労務士事務所所長 田北百樹子氏のページを新たにリンク

【溶けゆく日本人】シュガー社員 ツケを払うのは会社
ふたたびリンク切れ

シュガー社員が会社を溶かす
田北百樹子(社会保険労務士)

(2008年5月14日追加)

 私が以前に記事にした “ほめられないと働かない若者たち” が、今はどうやらさらに進化(?)していたようだ。

「繁忙期に残業すると、『なぜ残業させるのか』と親から電話がくる。中小企業では、親が会社に文句をつけてくるのも驚くべきことではないのかもしれません」

 私が最初に就職した巨大企業の入社式に母親と一緒に来ている新入社員を見かけた。1989年のことだ。ちなみに、その入社式は、大学卒以上の新入社員のみの入社式だった。

ある機械販売会社に勤める20代の女性社員は、あまりに仕事の進みが遅く、ミスも多かったため、上司から時間の使い方を注意された。

「親にさえ叱(しか)られたことがない」

女性社員は急に怒り出し、翌日から出社しなくなった。

 1979年に放送された “機動戦士ガンダム” で、主人公のアムロが乗っている戦艦の艦長に殴られて、

 「オヤジにもぶたれたことないのにーーーーー」

と言う場面があった。その当時は、甘ったれ小僧のうまい表現であった。しかし今リアルタイムに放送されたら、「何が変なの?」 と思う視聴者が多くいるということか。

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

 上の記事は、企業に同情的な書き方になっている。しかしそういう状況を作り上げたのは、高度経済成長以後の企業と官僚なのではないかと、私は言いたい。

 働き盛りの男を会社の労働力として縛りつけたい企業。そのために、妻を専業主婦として家庭にいさせるための制度を作った官僚。結果として、子供から父親を取り上げて、多くの擬似的な母子家庭を生み出してきた。子育てが趣味の領域になってしまうようなサラリーマン家庭を、企業のために大量に作り出す社会制度。家庭に残された妻は、子育てに唯一の生きがいを見いだす。そして、子供をがんじがらめに縛り付けるか、子供の思い通りに甘やかすかの二者択一になってしまう。過去何十年かを振り返ってみて、私はそう思っている。

 社会問題が話題になると、政治屋や高級官僚、大企業経営者たちは、それらを個人の問題にしようとする。「ニートは若者の怠け癖」、「少子化は女性がわがままになったから」などなど。
 しかし私は、社会問題はすべて社会システムに起因する問題だと考えている。個人個人は現在の社会システムの中で、自分が一番得をする、もしくは損をしない行動をしているに過ぎない。
 とはいえ、政治屋を選んでいるのは市民。既存の行政システムを肯定しているのも市民。極論からいってしまえば、現在のシステムを支持しているのも市民、ということになってしまう。民主主義においては、システムが変わるためには多大の時間と労力が必要。それが最悪の社会システムを独裁者に導入させないための民主主義のよい点である。その一方で民主主義には、

「虚偽の情報に踊らされた一般投資家がいまだに損失を抱え、刑事責任を追及された張本人には一生遊んで暮らせる金が残っている。これが日本の現状です」
 「時代の寵児」の行方 3・16堀江被告判決(4)勝者と敗者
  ITmedia News (2007年3月9日)

といったシステムが、早急に改善できないという問題もある。

 とりあえず、問題は認識され、変化に向けて動き出そうとしている。私は、私が正しいと思う変化をただ支持し続けるだけである。

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コメント

シュガー社員を検索してヒットしてやってきました。
また読ませていただきます。

投稿: ぶんきち。 | 2007/10/30 20:46

ぶんきち。さん、いらっしゃい。
そして、コメントをありがとうございます。ぜひ、他の記事も読んでコメントしてください。どんなコメントもウェルカムです。
ところで、10月29日以降、シュガー社員を検索する人が異様に多いのですけど、どこかで取り上げられましたかね?

投稿: マスト | 2007/10/30 21:18

それ、多分m○xiです
とても勉強になりました

投稿: D | 2007/11/11 02:33

D さん、こんにちは。

なるほど、ミクシィでしたか。
少しでも、Dさんの知識の役に立ったのなら、私も記事にした甲斐がありました。

投稿: マスト | 2007/11/11 08:58

こんにちわ初めまして
あえて名前は伏せさせてもらいます。
あなたの「シュガー社員」について勉強させていただきました。
そこで気になったんですがシュガー社員じゃない人はなんと呼んでいるんですか?
また、シュガー社員である事でどういったマイナスが起こるんですか?

僕はどんな性格の人も±0だと考えています。
誉めて動くなら誉めればいいし、誉めたくないのなら「誉めないよ」って言えばいいし
特に間違った点や精神疲れを起こすような点は見当たりません。

長々とすいませんでした。
暇があったら返信ください

投稿: シュガー1号 | 2008/02/11 16:30

シュガー1号さん、こんにちは。匿名でもちろん歓迎です。
さて、シュガー社員でない人は? おそらく〝普通の社員〟だと思います。
そして、シュガー社員の問題点ですが、あくまでも私の考えで言えば、ブログの中でも漠然と触れているように 「企業にとって効率が悪い」「企業の負担になる」ことだと思っています。
あくまで企業側から見た評価なので、その人の存在や全人格を評価するものではないはずです。
とはいえ、社員としてでも事業主としてでも、企業と付き合っていくのならば、シュガー社員(社長?)とみなされるのは、それなりのリスクが伴うと考えます。
自分がお金を出して他人に手伝ってもらうことを考えてみてください。自分のことのように賃金度外視で働いてくれる人と、目を離すとサボってどう見ても賃金分働いていないような人のどちらに手伝ってもらいたいですか?
企業が利益追求団体である以上、手間がかかって利益を上げられない人を突き放すのは仕方のないこと。そうされたくなければ、なんとか折り合いをつけて、企業と仲良くやっていくほうが、自分のためになるんじゃないのかな、と私は思っています。
などとえらそうなことを言ってますが、そういう私も企業と折り合いを付けられなくなってスピンアウトした者なんですけどね。企業と一線を画して生活をしていくのももちろん一つの生き方です。その場合はやはり、それなりの別な代償を支払わなくてはいけません。

性格という観点では、トータルで見れば良いも悪いもないと、私も思います。しかし、特定の個人や特定の企業から見れば、受け入れられる性格、受け入れられない性格というのは、あります。そして、何かの都合で受け入れられない性格を持った社員(部下)を入社させてしまった時に、精神疲れを起こす可能性はかなり高いです。私の経験上。

これで答えになっていればよいのですが。まだすっきりしないようであれば、またコメントを書き込んでくださいね。

投稿: マスト | 2008/02/11 22:11

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