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2007/03/23

コピーワンス導入の意外な理由

ITmedia +D LifeStyle
 「コピーワンス」大そもそも論
  (小寺信良 [2005/11/21])

 世間的に極めて評判の悪い、そして私もとっても不愉快な、デジタル放送の “コピーワンス” がいかにいいかげんに導入されたのか、このコラムが解説してくれている。私はただただあきれるばかりである。

 これを決定するにおいて、学識経験者から広く意見を聞いたという話もないし、パブコメで意見を募集したという話もない。ましてや総務省のなんとか委員会がどうこうしたとか、国会で決議したという話もない。

 そして極めツケなのが、

 なぜならばARIBの概要にもあるように、そもそもここは電波に関する決めごとを行なう組織なのである。だがその組織が、放送を受信したあとの記録・伝送の部分まで規定していることになる。さらに技術規定しただけでなく、各メーカーに対して、強大な強制力を持っている。

 その謎は会員名簿を見ると、なんとなくわかる。そこには電気通信事業、放送事業に関する様々な企業名が上がっており、その会員の企業内の権力でもって、各メーカーの動向を規制しているのであろう。

 言ってみれば各メーカーや放送業者の技術のエラい人が集まって、放送に関係するすべてのことを勝手に決めて行っているわけである。これはB-CASカード運用を決めた時と同じように、この規格会議には学識経験者もいないし、消費者代表もいない。

 そして面白いことに、

権利団体があんまり欲の深いことを言っていると、「じゃああんたのコンテンツはもういいです」とメディアに乗らなくなる。そうすれば、せっかくの収入の道が閉ざされてしまう。もっと金取ってくるから待ってな、と言ってる間に、制作者のほうが飢えて死にそうになっているのである。

というのである。著作者、製作者の権利を守という建前ではじめたコピーワンスで、著作者、製作者が青色吐息になっている。なんとも皮肉な話ではないか。

 さらに放送コンテンツのコピー制限があまりに見も厳しいために、録画機器や録画メディアの売り上げが伸び悩んでいるというのだ。メーカーの技術屋のお偉いさんたちが決めたことで、販売・営業部隊が被害をうけているということだ。
 よく大企業では、「右手のやっていることを、左手が知らない」 というたとえが使われる。これなどは、「右手のやっていることで、左手が死にそうになっている」 あるいは 「右手と左手がけんかをしている」 状態だ。ただただあきれるばかりである。

 とにかく、今の電波放送行政は失敗の連続である。一視聴者としては、ただただ多くの市民が大きな不自由や不利益なしに、映像コンテンツが楽しめるようになることを願うばかりである。

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日経エレクトロニクス2007年4月9日号 「【NE本誌から】地デジのコピー制御方 [続きを読む]

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