おどろきの日本刀
まずはこの二つの映像を見ていただきたい。
トマト切断
ペットボトル切断
刀を振るっている人の技がすごいのはもちろんだが、あらためて日本刀の切れ味に驚かされた。だいぶ前の話になるが、フジテレビで放送していた “トリビアの泉” で、拳銃から発射された弾丸を固定された日本刀で真っ二つに切断する瞬間の映像を放送していた。その映像を見たときは、アニメ “ルパン三世” に登場する “石川五右衛門&斬鉄剣” を思い出してしまった。
この種の映像は、超高速度カメラが開発されて始めて見ることができる映像だ。以前は実際にその現象を見る事はできても、瞬間瞬間に何が起こっているかは想像するしかなかった。それが実際に認知できる速度で録画再生できるようになった。いい時代になったものだ。
日本刀の優秀さは、伝統に裏付けられた優れた製法にある。何度も折り曲げてはたたいて、極限まで不純物をたたき出す。鉄は簡単に錆びると思われているが、錆びる一番の原因は中に残っている不純物である。鉄は構成する原子の構造上、不純物が取り除きにくい金属だ。しかし、何らかの方法できわめて純度の高い鉄を精製することができれば、常温の大気程度であれば錆びる事はない。現にきわめて高い技術で作られた日本刀は、表面の鉄中不純物がほとんど取り除かれており、数百年経っても錆びないものがある。
それ以外にも、柔軟性があるがやわらかい鉄を、折れやすいが硬い鉄でサンドイッチする事で、折れずにしかも曲がらないモノを実現しているなど、優れた技術が多く使われている。日本の製鉄、製鋼技術が世界的に見て高い水準にあるのも、日本刀の製作に代表されるような伝統技術があればこそである。
大学時代に金属学を専攻していたため、なんとなく “うんちく” を語ってみたくなった。
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