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2007/04/25

シャカ♪シャカ♪シャカ♪シャカ♪

 タイトルだけで何のことを言おうとしているのか分かったカンのいい人もいると思う。そう、電車やバスの中で耳障りなあの音のことである。そう、ヘッドフォンステレオのイヤホンからもれる耳障りな音。

 今朝も私が乗ったバスで、バス中に響くだけの音を漏らして音楽を聞いている人がいた。イヤホンから漏れているだけであれだけの音量なのだから、聞いている本人はいったいどれだけの音量で聞いているのか、想像すらできない。

 イヤホンで長時間大音量を聞いていると、いずれ難聴になるといわれている。耳の中の音を感じる細胞が極度に痛んで再生できなくなるかららしい。実際に難聴になった人が警告を出していたりもする。

 私自身は、若いときに英会話の勉強のためにウォークマンを買ったものの、歩いているときや乗り物に乗っているときにイヤホンで音を聞いていることにどうしてもなじめなかった。(英会話の勉強にもなじめなかったの内緒である。)

 そんなときに、とある記事を読んだ。その記事曰く、

「ヘッドホンステレオは、人類史上初めて “視覚” と “聴覚” を分離する道具である。ヘッドホンステレオを聞きながら歩いている人は、見た物が発している音とはまったく異なる音を、日常的に聞きながら生活をしている。これは、生物的に見て異常なことである。」

と。この記事を読んで、私は自分がウォークマンになじめなかった理由がわかった気がした。そう、ウォークマンを聞きながら歩いていると、周囲からの重要な情報のひとつである周囲の音が聞こえなくなるのだ。

 たとえば、うしろから自転車の呼び鈴が聞こえたとする。すると、うしろから自転車が迫っていることがわかる。そのまま気がつかずにいたら、もしかしたらぶつけられる危険があるかもしれない。逆に、私が自転車を運転しているときに、前にいる人に気がついてもらうために呼び鈴を鳴らすことがある。しかし、まったく気にしない人たちがいる。こちらに気がついていない人を追い抜くときは、とても疲れる。最悪のときは、こちらが追い抜こうとする瞬間に、こっちによってくる場合もある。

 “視覚” は前方に特化しているため、周囲360度からの情報が得られる “聴覚” は極めて重要な情報源なのだけれど、それを軽視する人が多くて残念である。

 周囲の雑音を聞きたくないがために、難聴になるほど大音量で音楽を聞き、音漏れで周りを不快にさせ、なにか重要な警告音があっても気がつかずに危険に身をさらす。ヘッドフォンステレオを聞きながら日常生活をおくっている人は、雑音からの現実逃避という些細な満足のために、はるかに大きな自分にとっての負の要素を抱え込んでいることに、早く気がついて欲しいと思っている。

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