もしかしたら Microsoft は戦う相手を間違えたのか?
任天堂快進撃の秘訣は「誰でも遊べそう」だから
夕刊フジBLOG
[2007年5月18日]
任天堂の DS と Wii が破竹の勢いだ。
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ウソかホントか知らないが、Microsoft が XBOX 事業を始めた理由は、ソニーにリビング・コンピュータの地位を独占させたくなかったため、という話を聞いたことがある。
PlayStation、PlayStation 2 と十年にわたり、家庭用ゲーム機の主流を占めてきたソニーは、PlayStation を入り口として、リビング・コンピュータ、ひいては ホーム・コンピュータ・システムを、将来、独占するかもしれない、と予測したとしてもけっして変ではなかった。むしろ、その可能性は大きいようにも思えた。
コンピュータ業界で主導的な地位を維持したい Microsoft としては、そんな状況を指をくわえてみているはずもない。初代 XBOX ですでに、ネットワーク機能を取り入れてソニーの先手を取った。XBOX 360 では、オンラインゲームがメインになるほどの力の入れようだ。
そうやって、リビングの覇権を握ろうと、XBOX と PlayStation がこぞってネットワーク機能、インターネット接続を前面に出して戦っていた。
ところが、ティラノサウルスとスピノサウルスが格闘するがごとく、Microsoft と ソニー が殴り合っている横を、イソップ寓話 “ウサギとカメ” のカメのごとくに、任天堂がいつの間にかリビングへの道の先頭を走って(歩いて?)いる状況になってしまった。
今の状況をそのまま延長していくと、多くの家庭では、
- Wii でゲームをして、
- Wii で Web ページを閲覧して、
- Wii で YouTube を流し見して、
- Wii で他人とオンライン・コミュニケーションをする、
状況が生まれる。Micorsoft と ソニーが求めてやまなかった地位に、リモコン と ヌンチャク で 任天堂 Wii がつくことになる予想ができてしまう。
もちろん、今の Wii では大容量の保存媒体を内蔵していないし、できることも限られている。よって、今のままで Wii がホーム・コンピュータの中枢になるとも思えない。
そんなことよりも、本体(CPUやGPU)の性能ではなく、“低価格” と “わかりやすいインタフェース” と “使って楽しいコンテンツ” によって、Wii がホーム・コンピュータの中心に置かれようとしている事実が、私にはとにかく興味深い。
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