UCGO 終戦
UCGO、“UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE” のサービス終了が告知された。
UCGO は、いまやロボットアニメの代名詞ともいえる “機動戦士ガンダム” の世界を、3DCG でリアルに再現しようとした、意欲的なオンラインゲームだった。最初にぶち上げられたコンセプトは、今で言うならば、ガンダム・ワールド版 “セカンド・ライフ” といったところか。
最初にコンセプトが発表されたのが、2000年か2001年だったと思う。その時点での正式稼動予定が2003年じゃなかったかと思う。
で、私が “プロトタイプ UC” と称する、テスト稼動に参加したのが2003年だった。当初の予定であれば、その年の年末までには正式稼動するはずだったのだが・・・。参加してみて、まず、驚かされたのが、ほとんどの機能が実装されていないことだった。ゲームにログインすると、宇宙空間に人間のキャラクターで放り出された。特定の場所まで行くと、人型兵器モビルスーツに乗り込むことができて、一応戦闘に参加することができる。しかし、3DCGで空間が描かれているだけで、とてもゲームと呼べるような代物ではなかった。
「これで今年中に正式サービスが始められるのか?」 と本気で思った。事実、正式稼動は、2005年までずれ込むことになる。
2003年から2005年まで、機能の実装があったというニュースを聞くたびに再びゲームにログインするのだが、そのたびに絶望感も味合わせてくれた。
2005年にパッケージを発売して正式サービスを稼動した。しかし、まともな実装ができていないことを二年間も体験し続けた私に、さすがにパッケージを買う勇気はなかった。
正式サービス開始と同時に、私はログインできなくなった。それでも “万が一” の奇跡を願って、情報だけは定期的に見るようにしていた。残念ながら、ニュースやプレーヤーからの情報は時間が経てば経つほどひどくなっていった。
逆に言うと、正式稼動からサービス終了まで、よく2年間も続けられたものだと思っている。ある意味、そちらのほうが “奇跡” だったのかもしれない。
ガンダムという作品に思い入れのある私としては、このゲームの失敗は非常に残念である。ゲームのできさえよければ、思う存分 “宇宙世紀” で生活してみたいと思っていたからだ。今回の失敗で、ガンダム・ワールドの大規模オンラインゲームは当分できないだろう。身の程を知らない会社経営者が、安易にゲームを作って、そして失敗してしまったツケは、それに期待していたガンダム・ファンに大きくのしかかってきてしまった。
最後に、ゲームをよく知る人達には当たり前になっている言葉をひとつ。
「ガンダム・ゲームに良作なし」
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