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2007/06/20

管理したい vs 管理されたくない

 ダイレクトメールで、こんなツールの発売のお知らせが来た。

 このツールができることは、すでにいくつかの Web サイトと無料で使えるツールの組み合わせでもできる。このツールの売りは、いくつかのサイトやツールを使いまわさなくても、これひとつでできるところだろう。私自身は必要ないが、こういったツールを有料でも使いたいという人は多いと思われる。

 「サーバー上にコンテンツがあれば、クライアントには保存媒体は必要なくなる」 という趣旨の発言を時々聞く。しかしながら、やはり多くの消費者は、コンテンツを自分のクライアントに持って、サーバー所有者の都合に左右されたくない、と思っているようだ。上記のようなツールに需要があるといことが、それを物語っている。

 コンテンツがサーバー上にのみある利点は、コンテンツ所有者がコンテンツを管理しやすい点にある。視聴者や視聴期間を制限しやすい、問題があった場合に市場から完全に撤収することができる、といった点だ。クライアントにコピーを許してしまうと、いちおうデジタル著作権管理が有効であるとはいえ、現状では、デジタル著作権機能がはずされてしまい、コンテンツが無制限にコピーされている。コンテンツ所有者にとっては、看過できない問題だろう。

 とはいえ、コンテンツ所有者がいくらコンテンツを自分の管理下にとどめておきたくても、そのコンテンツを消費する側の人達が、それを嫌がっている。一度視聴したものは、自分が都合のよいときに、再度自由に見たいと考えている。地上波テレビの無料放送 + ビデオ録画 という時代が長く続いた結果の消費者の嗜好だ。

 コンテンツ所有者が必死に管理しようとがんばっても、おそらくは消費者側の都合に合わせざるを得ないと、私は思っている。アップルが DRM 抜きで音楽の配信を始めたという事実が、私にそう思わせている。

 十年前~数年前のインターネット黎明期に、「これからは、ビデオ・オン・デマンドで、消費者は映像ファイルをダウンロードしなくても、映像を好きなときに好きなものを見ることができるようになります」 と、ビデオ・オン・デマンド フィーバーの時期があった。その後、DSL や光ファイバーの普及及びサーバー能力の飛躍的な向上で、ビデオ・オン・デマンドが実用になった。しかし、多くの消費者はいまだに、映像ファイルを自分の手元に置いて、サーバーに管理されたくないと思い、有り余る高速回線で日々、巨大な映像ファイルをダウンロードし続けている。

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