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2007/07/06

新旧比較 【経営者編】

 2chを流し読みしていたら、こんなスレッドが目に付いた。

【調査】 若者、車離れか…新車販売、30年ぶり低水準★7

 その中の、著名な経営者の発言をまとめた投稿が気になった。上記のスレッドが見れなくなる可能性が高いので、以下に転載する。(発言29~31)

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

【参考資料:昔の経済人の言葉】

岩崎弥太郎(三菱財閥創始)
「およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ず後に大きな利益をもたらすからである」

本田宗一郎(本田技研工業創業者)
「社長なんて偉くもなんともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ」

土光敏夫(第4代経団連会長)
「社員諸君にはこれから3倍働いてもらう。役員は10倍働け。俺はそれ以上に働く」

ヘンリー・フォード (フォード・モーター創業者)
「奉仕を主とする事業は栄え、利得を主とする事業は衰える」
「ほかの要因はさておき、我々の売上は、ある程度賃金に依存しているのだ。より高い賃金を出せば、その金はどこかで使われ、ほかの分野の商店主や卸売り業者や製造業者、それに労働者の繁栄につながり、それがまた我々の売上に反映される。全国規模の高賃金は全国規模の繁栄をもたらす」

松下幸之助(松下電器産業創業者)
「産業人の使命は、水道の水のごとく物資を無尽蔵たらしめ、無代に等しい価値で提供することにある。それによって人生に幸福をもたらし、この世に楽土を建設する」
「Peace and Happiness through Prosperity 繁栄によって平和と幸福を」

渋沢栄一(実業家)
「その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない」

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【参考資料:イマドキの経済人の"言葉"】

奥田 碩(日本経団連名誉会長 元トヨタ自動車会長)
「格差があるにしても、差を付けられた方が凍死したり餓死したりはしていない」

宮内義彦(オリックス会長 元規制改革・民間開放推進会議議長)
「パートタイマーと無職のどちらがいいか、ということ」

奥谷禮子(人材派遣会社ザ・アール社長 日本郵政株式会社社外取締役 アムウェイ諮問委員)
「格差論は甘えです」
「競争はしんどい。だから甘えが出ている。個人の甘えがこのままだと社会の甘えになる」

篠原欣子(人材派遣会社テンプスタッフ社長)
「格差は能力の差」

南部靖之(人材派遣会社パソナ社長)
「フリーターこそ終身雇用」

林 純一(人材派遣会社クリスタル社長)
「業界ナンバー1になるには違法行為が許される」

渡邉美樹(ワタミ社長)
「24時間仕事のことだけを考えて生きろ」
「人間はなにも食べなくても[感動]を食べれば生きていけるんです」

箕浦輝幸(ダイハツ工業社長)
「最近は若者があんまりお金を持ってないと、いうのがあって若者が少し車離れしてるんですね、それで(聞き取れない)お金がないって事でそういう 連 中 が少し安い車という流れも少しある」

鈴木修(スズキ会長)
「土曜休んで日曜も休む奴は要らない。8時間働けばそれでいいなど通用しない。成果で報酬がでるんだ」

杉原洸(黛(まゆずみ)グループ代表取締役)
「親が死んだぐらいで休むなんて、しょうもない」
「親が死んでも働くのが社会人」

秋草直之(富士通代表取締役会長)
「業績が悪いのは従業員が働かないからだ。」

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 両者の比較にそれほど意味があるとは、私も思ってはいない。前者は、時を経てなお高く評価される優れて経営者達であり、後者は、たまたま今、経営している会社の業績が目立ってよいだけの経営者なのだから。

 私がこの発言集に引っかかったのは、私自身が後者に似た言葉を聞いてきたからだ。

 最初に勤めた会社は、日本人ならたいていの人は知っているほどの大きな会社だ。私が入社2年目のときだった。私が所属していた研究所のトップである役員が、「若手と交流したい」 ということで、若手数十人と意見交換会をしたのだ。その中にたまたま私もいた。

 正確な内容は忘れてしまったが、私を大いに失望させてくれた会話はおおよそ以下のようなものだった。

役員  「仕事は楽しいかね?」
若手A  「はい、楽しく仕事をしています。」
役員  「楽しいのならば、それは “仕事” じゃないから、給料はいらないね。仕事はね、つらいものなんだよ。」
若手一同  「・・・・・・・・」

 役員本人は、半分冗談のつもりで言ったのかもしれない。しかし、私を含めた多くの若手をしらけさせるだけの効果は、十分にあった。

 このときの会話が、私がその会社をやめる理由のすべてだったわけではない。しかし、私がその会社をやめるのに未練がなかった理由のひとつは、この会話だった。

 「サラリーマンは♪ 気楽な稼業ときたもんだ♪」 と昔は歌われた。しかし今は、会社勤めの人達にとって、極めて厳しい時代といえるだろう。なにしろ、上記の発言をする経営者達が “現代の優れた経営者” として、マスコミに評価される時代なのだから。

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