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2007/08/27

大前研一 「国民をだます国、日本」

経営コンサルタント 大前研一 氏
 「産業突然死」の時代の人生論

第85回 国民をだます国、日本

 大前研一 氏の解説は、私にとって、非常に明快で、わかりやすくて、好きだ。私が普段なんとなく思っているもやもやしたものを、明確な形で説明してくれる。

 この回の内容も、私が漠然と思っていた不満を、明確に説明してくれて、とてもすっきりした。

 “国” という漠然としたものでいつも議論されるが、その国を運営しているのは個人個人の “人” だ。だから、国の各機関の責任者達である “人” 達がどのような考えで行動しているかで、“国” の行動が決まっている。

 現状の “国” = “国の各機関の責任者達” の考え方は、「自分達がいかに、今の地位で恩恵を受けられるか」 に集約される。安定した国づくりも、そのほうが自分達の実入りが多くなるからに過ぎない、といったら言い過ぎか。

 事務次官であろうが、役所の窓口担当であろうが、税金によって雇われた、大多数の市民の使用人に過ぎない。使用人であるはずの役人達が、市民よりもエラそうに見えるのは、過去のイメージや、役人達による情報操作に過ぎない。

「日本の政府は昔からうそをつくことを当たり前にしているのだ。年金から核まで。およそあらゆる重要事項で果たして国が国民に正直に知っていることを伝えていることなどあるのだろうか? 国家が国民をだます時代。もともとそうだったのかも知れないが、最近ますますひどくなっている、と思うのはわたしだけだろうか?」 (大前研一)

 日本の役人達は、さらに劣化している。日本国民は、常に役人達にだまされている、と思い、疑いの目を向けながら生活しなければいけない。

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