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2007/09/13

森永卓郎 「節約した人件費の向かった先」

 以前に “「利益は過去最高」 というけれど・・・” という記事を書いた。それを数値で裏付ける解説を、経済アナリストの森永卓郎が書いている。

日経BP社 SAFETY JAPAN
 森永卓郎  構造改革をどう生きるか
  第98回 節約した人件費の向かった先
   [2007年9月10日]

 一言で言ってしまえば、削減した “人件費”=“従業員の給与” が、そのまま大企業の経営者の懐に転がり込んでいる、ということだ。

 もちろん、森永氏が絶対に正しいわけではないし、統計は読み方によって、いろいろな解釈が出来る。でも、私は森永氏の今回の解析は正しいと思っている。

 私は森永氏の最後の提案に全面的に賛成だ。

「もし、政府が本気で格差を是正しようと思うなら、法人税率を引き上げて労働者を減税するか、非正社員の最低賃金を上げるしかない。」

 私はさらに、法人税を一気に上げて、所得税、消費税を一気に下げるべき、だと思っている。「そんなことをしたら、優良企業がいっぺんに日本国外から出て行ってしまう。」 といわれるだろう。おそらくそうなると私も思う。

 しかし、労働者の利益を搾取して、経営者を太らせるような企業なら、かえって日本から出ていってもらったほうが、日本のモラルは向上するのではないだろうか。

 『企業の利益は、経営者のためにあるのではない。』 ということを、国民的なコンセンサスにすることが、日本を住みよい国にすることにつながる。私はそう思っている。

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» エセ改革は、もうたくさん [今日思うこと]
 安倍坊ちゃんが投げ出してしまったため、自民党の総裁選の真っ最中だ。麻生、福田両 [続きを読む]

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