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2007年10月の27件の記事

2007/10/31

攻撃範囲チェッカー製作過程 (前編)

 前回の記事で公開した “攻撃範囲チェッカー” の製作過程についての記事である。

 攻撃範囲チェッカー を作るに当たって、まず、私に必要だったのは、“マウスによるオブジェクトの操作” だった。お買い物用電卓 は、ケータイ用ツールだったので、マウスによる操作は考えなくてよかったし、そもそもマウス関係の命令がない。

 電卓製作での経験から、表示するだけの画面はすぐに完成した。

 次に、マウスによる同心円の移動を実装することにした。

 Flash ActionScript には、マウス イベントを受け取る

  • on () ハンドラ
  • onClipEvent () ハンドラ
  • onMouse~ イベントリスナー

の三つがあった。最初、on () と onClipEvent () をつかって、ドラッグによるスプライトの移動操作をやってみた。ところが、私の知識レベルでは、どうもうまくいかない。マウスをすばやく移動させると、なぜか、スプライトがマウスカーソルからはなれてしまう。

 そこで、マウスクリックは各スプライトの on (press) で拾い、スプライトの移動は onMouseMove で拾うことにした。ドラッグによる移動をあきらめて、スプライト上のクリックで、スプライト移動のオン・オフを切り替える形にした。

 実際に使ってみると、クリックでの移動オン・オフ切り替えは、ちょっと違和感がある。

 約20年前に、ジャストウィンドウ(ジャストシステム)という統合環境があった。ジャストウィンドウでのウィンドウの移動やサイズ変更が、

“クリックで移動開始 → マウス移動でウィンドウ移動 → クリックで移動終了”

という仕様だった。私は当時、ドラッグで操作できないこの仕様を、ひどく不快に感じたものだった。それが20年経って、自分がその仕様を自らが実装することになるとは皮肉なものである。

 しかしながら一方で、ユーザビリティ テストの経験から、“ドラッグ” 操作が “難しい” 操作であることを、私は知っている。その意味で、ドラッグを必要としない今回の仕様は、ユーザビリティ的には正しいと思うのだが・・・。

 とにかく、マウス操作による 攻撃範囲 と 攻撃対象 の移動処理の実装が終わった。

 長くなったので、次回につづく。

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2007/10/30

Flash ふたたび

 欲しいツールがあったので、せっかくだから Flash で作ってみた。せっかく作ったので、公開することにした。

(*) 戦場の絆ポータブルで確認したところ、公式マップのトリントンの縮尺がかなり違っていたので、実測を元に修正。

 戦場の絆 を “知らない”、“遊ばない” 大多数の人にはまったく意味のないツールだ。戦場の絆を遊んでいる人の一部にはうれしいツールだろう。

 私自身、本家の攻撃範囲チェッカー にずいぶんお世話になっている。ゲームセンターに行って長時間遊べない私にとって、攻撃範囲チェッカー は、自分なりに戦略を練ったり、頭の中でプレイをシミュレートしたりするのに、役に立っている。

 ところが、本家の開発者が忙しいのか、ゲームに飽きたのかは知らないが、更新止まっている。おりしも29日に、新しいステージ “ヒマラヤ” が稼動した。500円を有効に利用するためにも、事前の調査、検討は有効だ。ところが、本家にはヒマラヤの攻撃範囲チェッカーが公開される様子がない。

 そこで、ふたたび 「なければ、自分で作ってしまえ」 と考えて、自分で作ることにした。せっかく Flash でツールを作れるようになったのだ。その知識を使わない手はない。

 で、今回も製作過程の顛末を記事にすることにした。(つづく)

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2007/10/29

JAVA、たいへんです

 前回、一番知りたかった “終了コマンド” を覚えて、「さぁ~、本格的に電卓開発を始めるぞ~ (^o^)丿」 になるかと思いきや、実は、オープンアプリ開発を小休止している。

 Flash コンテンツによる電卓の作成 に始まり、JAVA の開発環境整備、JAVA によるサンプル オープンアプリ の作成、と立て続けの行ってきたため、プチ燃え尽き状態になっている。それだけではなく、最近、家事やプログラミング以外のことがおざなりになっていた。よってしばらく、そちらに重点を置く必要が出てきた。プログラミングのためのまとまった時間が取れなくなっている状態だ。

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 それはさておき、前回の二つのサイトのサンプルを自分なりに理解していくと、

「自分の思い通りに画面を作るのはたいへんだわ」

というのを、つくづく思い知らされた。

 Visual Basic であれば、フォームにボタンやテキストボックスを貼り付けておき、それらのオブジェクトをソースでいじれば、それなりに見栄えのいいものができた。

 別に オープンアプリ や JAVA に限った話ではないのだが、オープンアプリ では、表示させたいオブジェクトをすべてコードで記述する必要がある。自分の考えている 電卓 のボタン一つ一つをコードで記述することを考えて、ちょっとめまいがしてしまった。

 会社で仕様を作っていた頃、それほど仕事熱心ではないプログラマーに、独自のユーザ・インターフェースをよく嫌がられたことを思い出した。

 いざ、自分でプログラミングすることになって、嫌がっていたプログラマーの気持ちが “ほんの少し” 理解できた気がする。もっとも、当時、中途半端に理解してしまっていたら、変に妥協してしまっていたかもしれない。その意味で、当時は理解できていなくて正解だったかもしれない。

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 いずれにしろ、しばらくまとまった時間が取れなさそうなので、次の JAVA、オープンアプリ ネタを書くのは、当分先になりそうだ。

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2007/10/27

JAVA、終われません (後編)

 私が オープンアプリ の作り方を覚えるに当たって、まず参考にさせてもらったのが、こちらのサイトだ。

【アプリ×ゲット】 アプリ開発講座

 開発環境も、この講座に従い “J2ME Wirless Toolkit 2.2” から使い始めた。もっとも、サンプルを一つ作った直後には開発環境を、以前話した “NetBeans IDE 5.5.1” + “Mobility Pack” に切り替えたのだが。

 さて、この アプリ開発講座、ずぶの素人の私でも簡単にサンプルアプリが作れてしまう優れものだ。

 しかしである、サンプルには “終了コマンド” がない。私がまっさきに実装したい 終了コマンド のサンプルがないのだ。

 NetBeans IDE には、フォームでアプリを作成する機能がある。そしてフォームには、終了コマンド を含めた主要なコマンドを、ドラッグアンドドロップで組み込むことができるようになっている。フォームで組み込んだコマンドは、自動的にソースに記述されるので、該当部分をコピーペーストして、最初に作ったサンプルに組み込んでみた。

 ダメだった。JAVA をまだよく理解していない頭では、構文エラーばかり起こしてまともに動くコードはかけなかった。

 仕方がないので、インターネット上を検索してみる。

 そうしたら、ちゃんとあるではないか。私が期待していたサイトが。

My First JAVA   ~ J2ME MIDP で遊ぼう by 山下利夫

 このサイトの 第3回 に、ずばり “終了コマンドの実装” そのものが紹介されている。そして、こちらのサイトのお世話になって、ようやく “ボタンで終了してオープンアプリ プレーヤーに戻れる 「Hello World」” を作ることができた。

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

今回の覚書:

 終了コマンドを実装する手順。

  1. クラス定義に  implements CommandListener  を記述
  2. Command クラスのオブジェクト exitCommand を生成
  3. addCommand() メソッドでコマンドを追加
  4. setCommandListener() メソッドでコマンドの受け取りを登録
  5. commandAction() メソッドの中にイベントの処理を記述
  6. notifyDestroyed() メソッドでアプリケーションを終了

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2007/10/26

JAVA、終われません (前編)

 タイトルは、実は正しくない。正しくは、“オープンアプリ(JAVA)、終われません” となる。

 JAVA による オープンアプリ 作りを始めて、私がまっさきに覚えたかったのは、

  • オープンアプリ を終了すること

だった。

 というのも、とあるフリーのよくできたゲームをダウンロードしたのだが、そのゲームには終了コマンドがなかった。終話ボタンで オープンアプリ プレーヤーごと終了することはできるのだが、ゲームだけを終了して オープンアプリ プレーヤー に戻ることができなかった。そのため、他のオープンアプリ ゲームに移るときは、

  • 終話ボタン
      ⇒ オープンアプリ プレーヤー終了
       ⇒ オープンアプリ プレーヤー起動
        ⇒ ゲーム起動

という手順を踏まなくてはならず、これが意外とうっとおしい。

 というわけで、自分が作る オープンアプリ は、何がなくても 終了コマンド だけは実装することに決めていた。(つづく)

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2007/10/25

JAVA、はじめました

 Flash コンテンツによる電卓作成の話で時間を稼いでいる間に、私自身は予告したように、“オープンアプリ(JAVA)” での電卓製作を始めた。

 もっとも、電卓製作といいつつ、実際にはようやく サンプルを動かせるようになった程度だ。電卓 Ver.2 までの道のりは長そうだ。

 なにしろ JAVA をこれまで体験したことがなかった。JAVA の基礎からはじめたのだ。これが、C言語やC++言語である程度の規模のアプリケーションなりツールなりを作った人であれば、それまでの経験と勘で、すぐに オープンアプリ を作れるようになるのだろう。しかし残念ながら、私のプログラム経験の大部分は Visual Basic 系であり、C言語の知識は、コンソール用程度でしかない。

 幸いにも今は、インターネット上に様々な情報が公開されている。その中には、JAVA 初心者向けの情報も数多くある。それらの情報をかき集めることにより、数日でなんとかサンプル アプリを動かせるまでになった。

 開発環境も Sun Microsystems が無料で提供してくれている。しかも、本格的な統合開発環境だ。これは私のやる気を、ずいぶん高めてくれた。

 これで順調に、自分が目的としている “お買い物用電卓 Ver.2” が、サクッとできてしまうと、ブログのネタがなくなってしまうところだが、もちろんそんなに世の中、甘くない。しっかりと、大量のブログネタを私に与えてくれた。(苦笑)

 ということで、今度は JAVA と オープンアプリ の苦労話が続いたりする。(つづく)

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2007/10/24

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その7

 7回続けた Flash Lite コンテンツ制作顛末記 も、今回で最終回。

 実は、ボタン フォーカスの順番を =ボタン(+ボタン) から始めるための実装で、Flash コンテンツならではの動作を体験して、最初戸惑い、最後は妙に納得した。

 ボタン フォーカスの回の話では、

  1. 最初の計算の前には 計算履歴ボタン を作らず
  2. 最初の計算の時にあらためて 計算履歴ボタン を作る

という話をした。簡単なフローで書くと、

初期準備
 ↓
演算子ボタン表示
 ↓
数字入力処理ループ(1)
 ↓         ↑
演算子待ちループ┘
 ↓(入力)
計算履歴ボタン表示
 ↓
数字入力処理ループ(2)
 ↓           ↑
履歴入力処理ループ│
 ↓                     │
演算処理ループ      │
 └───────┘

こんな感じだ。数字入力ループが二つあるのがわかるだろう。

 最初、計算履歴ボタン を表示させた後に 数字入力処理ループ(1) に処理を戻したのだ。すると、どういうわけか、計算履歴ボタンにアクセスできない。trace() を使って、デバッグすると、計算履歴を表示するフレームを実行しているのを確認できる。しかし、できた Flash コンテンツを実行してみると、計算履歴ボタンにアクセスできない。

 ここで30分ほど悩んだだろうか。

 ふと、Flash 基本はパラパラマンガだということを思い出した。そう、フレームを戻したことで、時間が戻ったのだ。いったん表示させた 計算履歴ボタン は、それよりも前のフレームに再生位置が戻ったため、一瞬表示されるものの、すぐにあわてて引っ込んだ状態になっていたのだ。Flash に詳しい人ならばすぐにわかることなのだろうが、フレームの順番をブログラムの実行順序ぐらいにしか考えていなかった私にとっては、「目からうろこ」 であった。

 VisualBasic で養ったノウハウが、ここではまったく通用しないことをあらためて感じさせられる現象だった。

 最終的に作業を終えたのは、日曜日の24時近く、まもなく月曜日になろうかという時間だった。作業を終えたときは、出来上がったばかりの “お買い物用電卓” を、ケータイでいじりながら、一人でニヤニヤしてた気がする。

 次は、オープンアプリ(JAVA) でなにかを作ってみたいと思っている。オープンアプリでは、数字キー以外のキーも自由に使えるようなので、Flash コンテンツよりも、ユーザインタフェースに工夫ができると思うからだ。

 もっとも、それができるのが、いつになるのかはわからない。(^_^;)

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

今回の教訓:

 再生フレームを戻すと、特別な処理をしていない限り、その後に記述されているボタン、画像 や テキストが、一度表示されるものの、フレームが戻ったときに、なかったことにされる。

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2007/10/23

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その6

 日曜日の午後になると、主要なプログラムの実装も終わり、一通り使えるようになった。

 この時点ではまだ、“演算子ボタンによる連続計算” ができる仕様だった。つまり、“1+1” と入力した後に、“+” を入力すると、履歴に “2” が表示される。同時に、入力窓の上に “2  +” と表示されて、前の計算結果との計算できる状態になる。

 この状態でしばらく使ってみたのだが、どうも使い心地がよくない。

 例えば、“1+1” と入力した後も、ボタン フォーカスは依然 +キー に残る。計算を完結するには、↑キーを一回押して =キー にフォーカスをあわせる。そして、決定キー を押さなくてはならない。↑キー を押してから =キー。この操作がどうもしっくりこないのだ。

 “1+1+” と入力すれば、↑↓キーを使わずに答えが出て快適なのだが、次の計算を新規に始めるためには、一度、*キー を押して、オールクリアしなければならない。これはこれでめんどくさいし、間違いの元になる。

 そこで再度、自分がこの電卓を使うときのシナリオを考えた。

  • ほとんどの計算は、数値が二つ。
  • 三つ以上の数値をつかった計算は、まれ。
  • 計算結果を履歴から持ってくれば、割引後の単価も容易に計算できる。

だいたい、こんな感じだ。

 そして、思い切って =キー を落としてみた。二つ目の数字入力後の演算子ボタンを、すべて =キー とした。

 実際に使ってみると、意外や、心地よい。“数値入力 → 決定キー → 数値入力 → 決定キー” と、リズミカルに計算ができた。

 もっとも、各キー と 各ボタン の役割をすべて熟知している自分だからこそ快適なのであって、なにも知らない人が使えば、「なんで = がないの? なんで 演算子ボタン で計算できないの?」 ということになる可能性が高い。

 でも、もともと自分だけが使うことを目的に作った電卓なのだ。これで良しとした。

 次回は、Flash コンテンツならではの動作で、私が戸惑い、かつ妙に納得した動作について。

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2007/10/22

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その5

 さて、土曜日の夜には、パーツの並べ方もわかり、ActionScript で数値入力ができるまでになっていた。いよいよ本格的な実装を始めたのだが、ここで一番大きな問題にぶち当たった。

 ボタン フォーカスの問題である。

 入力に使えるキーは、“数字”、“*” と “#” のみ。ボタン フォーカスの移動には、“↑”、“↓” そして “決定” キーしか使えないのが、Flash Lite 1.x の仕様だ。数字以外の入力操作は、“↑” “↓” キーで選択、“決定” キーで実行するしかない。当然、ボタン フォーカスの順番は、使い勝手の良し悪しを大きく左右する。

 ところが、Flash Lite 1.x では、フォーカスの順番を好きなように決められない。画面内のボタンの配置がすべてを決める。“↓” キーを押したときに、ボタンフォーカスは、上に配置されているボタンから下に配置されているボタンに、フォーカス移動する。同じ高さに配置されていれば、左に配置されているボタンから右に配置されているボタンに、フォーカスが移動する。例外はない。

Focus01 最初の計画では、起動した時に(今はなき)“=” ボタンにフォーカスを持たせる予定だった。(左図の赤い四角)

 そして、そこから↓キーで各演算子ボタン、↑キーで履歴の一番下にフォーカスを移動する予定だった。

Focus02 ところが、なにも考えずに実装をすると、左二番目の図のように、最初の↓キーで、履歴の一番上にフォーカスが表示されてしまう。六番目の履歴が左上にあるので、Flash Lite 1.x の仕様どおりだ。しかしそれは、私のやりたいことではない。

 なんとかフォーカスの位置、特に最初のフォーカスの位置をコントロールしたかったが、どこを探してもその答えはなかった。

 そこで私は、発想を変えた。最初のフォーカスが最上左のボタンに来るのであれば、=ボタン(最終的には+ボタン)が、最上左に来るようにすればよいと考えたのだ。もちろん、ボタンと計算履歴の位置は変えない。そんなことをしたら、見た目が悪くなり、使い勝手も悪くなってしまう。

 Flash は、再生するフレーム(=画面)が、映画のフィルムのように順番に並んでいる。そして、実行すると1番目のフレームから順番に表示されていく。これを利用した。ユーザーが計算をする前には、計算履歴ボタンを表示しないことにしたのだ。

 履歴ボタンさえなければ、最初の↓キーで =ボタン(+ボタン)にフォーカスが移動する。そして、最初の演算子が実行されたところで、計算履歴ボタンを表示することにしたのだ。演算子ボタンを押しても、ボタン フォーカスは移動しない。今、ボタン フォーカスがあるボタンよりも、上に新しくボタンが表示されても、ボタン フォーカスは移動しないのだ。その結果、私の希望通りに、=ボタン(+ボタン)から↑キーで、計算履歴に移動できるようになった。

 では、なぜ =ボタン をなくしたのか? その話は、次回で。

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

今回の教訓:

 ボタン フォーカスは、最上左が一番目。以後↓キーで、上→下、左→右 の順番に移動していく。

 任意の順番でフォーカスを移動させたければ、

  • フォーカスが移動した後にボタンを作成する
  • 透明なボタンを配置して、on(rollover)、on(press)、on(release)、on(rollout) を駆使して、表示用の擬似ボタンにフォーカスがあるように見せる

などの、工夫が必要。

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2007/10/20

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その4

 今回は、ActionScript の話。

 Flash コンテンツで、少しでも高度なことをやろうと思えば、Flash コンテンツの言語、ActionScript を使うことが欠かせない。そして、私が使った PalaFla! は、無料で使えるソフトにもかかわらず、ActionScript に対応している。

 しかし世の中、すべてが都合よくは行かない。

 ActionScript の文法、関数、プロパティ、および演算子の使い方については、私には問題ではなかった。プログラミングは、主に VisualBasic でやっていたが、C言語の基礎の基礎ぐらいは勉強したことがあったからだ。

 問題だったのは、開発環境そのものだった。

 VisualBasic、すなわち VisualStudio の至れり尽くせりに慣れてしまったため、構文のミスや変数のスペルミスにずいぶんと悩まされた。

 ParaFla! にも 構文チェック 機能がある。それでずいぶん助かった。しかし、変数のチェックや、関数を入力したときにポップヘルプでガイドを表示してくれるわけではない。対応する { } を色つきで表示してくれるわけもない。要は私が便利なものに慣れ過ぎてしまったことが、問題だったのだ。

 いうなれば、CAD での製図に慣れてしまった人が、いきなり製図版とT型定規とコンパスで製図することになったようなものだ。ついつい 「あっちならこんなの簡単にできるのだが・・・」 と思ってしまう。

 それ以外にも、Flash Lite 1.x の ActionScript には、使える関数が少ないことに悩まされたりもした。たとえば、Int() で整数部を切り出せても、小数部を切り出す関数がない。そのものずばりの関数がなくても、他の関数の組み合わせで何とかなるので実質的には困らないのだが、苦労はした。

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

今回の教訓:

 PalaFla! と Flash Lite 1.x ActionScript は、最低限のモノしか準備されていない。効率よくプログラミングするには、変数の一覧やフローチャートの準備をしっかりとやったほうが良い。

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2007/10/19

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その3

 今回は、キー入力 と ボタン アニメーション の話。

 数字、* と # は、ケータイのキーから入力するつもりだったので、フォーカスが持てる Flash としてのボタンにするつもりは、はじめからなかった。ただでさえ、演算子や関数のボタンを多めに考えていたので、数字ボタンまでフォーカスをもってしまうと、わけがわからなくなると思ったからだ。

 さらに、Flash Lite 1.x では、ボタンのフォーカスを制御する命令がない。しかも、フォーカスの移動順序を制御することもできない。フォーカスの移動順序は、“上から下” そして “左から右”。それだけだ。後日にあらためて記事にするが、フォーカスの制御不可 ということで、1本記事が書けてしまう。

 “数字、*、# ボタンは表示だけ” と決めたのだが、一方で、キーを押したときに、「表示上の対応するボタンをアニメーションさせたい」 とも考えた。キーを押せば、数字が入力されたり、消えたりするので、何が起こっているかわからなくなることはないと思う。しかし、*や#は、キーの表示と機能が異なるので、キーを押したときに何が起こったのかをわかりやすく表現するために、対応するボタンをアニメーションさせたかったのだ。

 最初は、押されたイメージを 非表示 で貼り付けておいて、キーが押されたときだけ 表示状態 に切り替えればよいと思った。ところが、Flash Lite 1.x では、画像のプロパティが変更できない。というか、画像にプロパティがない・・・。 ○| ̄|_
どうやら、Flash Lite 1.x プロパティで表示・非表示が切り替えられるのは、ムービークリップ (PalaFla! では スプライト) だけのようだ。

 というわけで、キーを押したときのアニメーションのためだけに、ムービークリップを12個貼り付けることになった。ちなみに、この12個のボタンアクションを外して Flash コンテンツにしてみたところ、25.5KB が 16.4KB になった。この差 約9KB の通信費を計算すると、AU WIN で 約14円 となる。ケータイでダウンロードしてもらうことを考えたら、ボタン アニメーションは、ないほうがよかったようだ。

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今回の教訓:

 Flash Lite 1.x では、ムービークリップしかプロパティを変えられない。画像を消したり、出したりするだけにも、ムービークリップが必要。そして、ムービークリップにすると、Flash コンテンツのサイズが大きくなる。

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2007/10/18

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その2

 土曜日の朝は、電卓の仕様作りから始まった。仕様書といっても、メモのようなものだ。自分のアイデアを忘れないように書き留めておく程度だ。プログラムするのは自分だし、会社で仕事をしていたときのようなレビューもないし(笑)。

 30分ほどで仕様書もどきを書き上げ、さっそく電卓作りに入る。(これだけ読むと、半田ごて片手に基盤にパーツを付けて電卓を付けるみたいだ。(^_^;))

 仕事でソフトウェア製作していたときの経験から、GUIアプリケーションは “見た目” を作ることに、作業時間の50%~60%を取られる。逆に言えば、見た目さえ完成させれば、目的のソフトウェアの半分はできたことになる。ということで、ユーザインタフェースの製作からはじめる。参考にしたのは Windows Xp 付属の電卓だ。ビットマップは、Paint Shop Pro 7J を使って作った。

 まず、240×320 の背景を作る。ケータイの表示できる最大の大きさが QVGA の 240×320 だからだ。ただし、KDDI の技術情報から、アイコン類にジャマされずに表示できる範囲は、240×268 ということなので、表示するボタンや文字は、すべて 240×268 の中に入るように配置する。

 半日かけて、PSP 上で自分のイメージするデザインを完成させる。さっそく、ParaFla! に読み込ませて、見た目だけの電卓を完成させた。Flash コンテンツに変換をして、ケータイにケーブルで転送する。実行する ・・・・・・・・・・、実行できない・・・。○| ̄|_

 やはりケーブルで転送したのがよくなかったのかと思い、インターネット上のサーバーにファイルをアップロードして、そこからケータイにダウンロードしてみた。やはりダメだった、実行できない・・・。○| ̄|_

 小一時間悩む。

 Flash Lite 関係のサイトをいくつか読んでみる。すると、「背景のサイズは 240×240 にしましょう」 という記述が、あちこちにあることに気がつく。「そうか、背景サイズが大きすぎると再生できないのかも。」 と思い、背景のサイズを 240×268 にしてみる。もともと、表示範囲は 240×268 で作ってあるので、上下を 26ドットずつ落とすだけだ。

 背景を 240×268 にしてから、あらためて Flash コンテンツに変換した。ケーブルでケータイに転送する。今度は無事に 電卓 が表示された。なにも動かないが、初めて自分で作った Flash コンテンツをケータイに表示させた瞬間だ。

 次は、ボタンの組み込みだ。

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □

今回の教訓:

 Flash コンテンツの背景は、

240×268

にしないと、ケータイで表示できない。

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2007/10/17

Flash Lite コンテンツ製作顛末記 その1

 金曜日の午後。“お買い物用電卓” 製作を Flash コンテンツですることを決めた。

 まずは、開発環境の準備だ。Adobe の Flash ページを覗いてみた。「え~と、オーサリングツールは・・・、今は “Flash CS3 Professionl” なのね。で、値段は、と・・・。」
(  ゜д゜ ) → (つд⊂)ゴシゴシ → (  ゜д゜ )
8万8千円って・・・。以前はもっと安かった気がしたのだが・・・。
○| ̄|_

 とてもじゃないが、実機テストのための通信費すらケチっている私にとっては、問題外の外の価格だ。

 途方にくれながら Wikipedia の Adobe Flash ページを見ると、「なんだ、無料の Flash オーサリングツール があるんじゃん」 ということがわかった。さっそく、“ParaFla!” のお世話になることにした。無料な上に、スクリプトが使えて、ケータイ Flash にも対応している優れものだ。

 さっそく準備を始める。

 ParaFla! をダウンロード。Adobe サイトから、リファレンス類をダウンロード。

 こんな感じで、金曜日の夜は過ぎていった。まるまる二日間にも及ぶ 電卓 Flash 製作は、まだ始まったばかりであった。(つづく)

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2007/10/16

出来上がった “お買い物用電卓”

 出来上がった “お買い物用電卓” がこれだ。

ダウンロード ShopCalc.swf (25.6K)

 興味が出たら、ぜひケータイにダウンロードして使ってみていただきたい。そして、感想をコメントに書き込んでもらえれば、さらにうれしい。

 パソコンでダウンロードしてから、ケータイにケーブル転送すれば使える。メールに添付してケータイに送っても、私のケータイでは使えた。ダウンロード URL http://mast.cocolog-nifty.com/main/images/ShopCalc.swf をメールでケータイに通知して、ケータイから URL にアクセスすることも可能だ。

 動作を確認は、手持ちの W52P と A5507SA でしている。Flash Lite 1.1 に対応しているケータイならば、おそらく動くと思われる。

 ケータイでの使用を前提にしているため、パソコン上での使い勝手には若干の無理がある。パソコン上だと、ボタンがずれているように見えるが、ケータイ上だとなぜかきれいに表示される。

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 使い方:

 数字入力は、ケータイの数字を押す。そのまま 入力窓 に表示される。

 “#”キーを押すと、小数点を入力できる。

 “*”キーは、C(クリア) と AC(オールクリア) キーを兼用している。入力窓の上に、入力済みの数字と演算子が表示されていて、かつ、入力窓に 0 以外の数字が入力されている場合は、クリアキーとして働く。クリアキーは、入力窓のみを 0 に戻して、入力済みの数字と演算子は、そのまま残す。
 入力窓が 0 のときは、オールクリアキーとして働く。入力済みの数字と演算子を消去して、入力窓も 0 に戻す。
 一つ目の数字と演算子を入力済みで、二つ目の数字を入力中の場合、*キーを二回押すと、まっさらな状態になる。
 *キーで、履歴を消去することはない。履歴を消去する方法は準備していない。

 演算子の選択は、カーソルキーの↑と↓を使う。一度↓を押すと、黄色い枠が +ボタン に表示されるはず。黄色い枠がついたボタンが、決定キーで実行できるボタンだ。

 一度、演算子ボタンを押すと、入力した数字と演算子が、入力窓の上に表示される。入力窓は 0 になる。再度、数字を入力して、演算子ボタンのどれかを押すと、計算結果が履歴の一番下に表示される。二回目の数字入力後の演算子ボタンは、すべて “=” として機能する。

 一回以上計算した後は、履歴の計算結果が使える。カーソルキーの↑を押していくと、黄色い枠が履歴窓に移動する。目的の計算結果に黄色い枠をもっていってから、決定キーを押すと、計算結果が入力窓に入力される。

 “割引”キーは、割引を計算する演算子。「X 割引」 の X を二つ目の数値で入力する。「Y %引き」 のときは、Y を10分の1にして二つ目の数値にする。
 元の金額を A 円、割引を B とすると、{A -A×B÷10} を計算する。

 “単価”キーは、100グラムあたりの単価を計算する演算子。肉や魚はよく “100グラム当たり いくら” で売られている。それに特化した演算子が 単価キー である。
 総額 C 円、重さ D グラム とすると、{C ÷ D × 100} を計算する。頭の中で100倍にしてもよいのだが、よく使う計算なのであえて作ってみた。

 “+/-” と “1/x” キーは、それ以外の演算子と動作が異なる。この二つのキーを押した瞬間に、入力窓に表示されている数値を計算して、即座に入力枠に表示をする。入力済みの一つ目の数値と演算子には影響しない。影響もされない。

 “+/-”キーは、入力窓の数値の符号を反転させる。ほとんど使わないと思ったが、念のために付けた。

 “1/x”キーは、入力窓の数値の逆数を入力窓に表示する。割る数字と割られる数字を間違えたときに、よく使うので付けた。

 パソコン上でマウスを使って操作をするときだけの制限。
 数字、小数点および、C/CA はマウスでクリックできない。一見ボタンのように見えるが、実際はボタンのように見せている絵である。逆に履歴は、ボタンに見えないが、クリックで入力窓に入力できる。

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2007/10/15

探して、なければ、作ってしまえ

 食材を買いによくスーパーに行く。その時によく使うのが “電卓” だ。電卓 といっても、専用機ではなく、ケータイの電卓機能だ。ところが困ったことに、ケータイ標準の電卓機能は、機能が貧弱で、使い勝手も悪い。

 そこで、公式サイトや一般サイトを回り、自分の目的に合った電卓ソフトを探してきた。だが残念ながら、私の欲しい機能を持った電卓ソフトは見つからなかった。

 私が電卓に一番欲しい機能は、“答えの履歴” だ。商品の単価を比較するためには、同時に複数の計算結果が表示されていて欲しい。ところが、ほぼすべての電卓ソフトは、計算結果を一つしか表示しない。メモリー機能すら持っていない電卓ソフトが99%だ。mimicry FLASH で、唯一、履歴を残す電卓ソフトを見つけたのだが、残念ながら、公開が止まっているようだ。

 探しても見つからないならしょうがない。ないモノは自分で作ればいい、とばかりに、自分が欲しい機能を持った電卓ソフトを、自分で作ることにした。

 AUのケータイでアプリやツールを動かすためには、三つの選択肢がある。

 EZアプリは、KDDIに認可された人しか開発ができない仕組みになっている。よって、私のような日曜プログラマーには、問題外の外だ。

 オープンアプリならば、開発も公開も自由だ。開発環境も JAVA ということで、入手しやすい。こちらの記事によれば、開発環境はほぼ無料だ。

 Flash コンテンツは、広く一般的に使われているもので、公開されている情報も多い。

 結局、決め手になったのは、ケータイへダウンロードする方法だ。オープンアプリでは、サーバーを経由してケータイにダウンロードしなくてはならない。当然、通信費がかかる。Flash コンテンツならば、手持ちのケーブル接続でケータイに書き込めば、通信費はゼロである。開発中に何度もケータイにコピーしては、実機で確認することを考えて、お金がかからない Flash コンテンツを選んだ。

 土日の二日間を丸々使って、ほぼ自分が使いたい機能を持った電卓ソフト、“お買い物用電卓 『Shopping Calculator』” が出来上がった。(次回に続く)

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2007/10/13

役人の我田引水

会計検査院の指摘放置 5国立大病院 給食の随意契約

 まったくもって役人は、税金を自分の懐に入れることしか考えていないのか?

五つの国立大学付属病院が、99年度の会計検査院の決算検査で見直しを求められていた患者への給食業務での随意契約を、現在も続けていることが11日、わかった。(asahi.com)

いずれも随意契約の相手は各病院内に事務所がある財団法人で、大学職員のOBが役員を務めているケースもあった。(asahi.com)

 これでは、自分達の給料確保のために、無駄な税金を使っていたと言われても、仕方がないだろう。

 会計検査院も、いかにもお役所仕事だ。指摘したら後はほったらかしなのか? 私がテスターや仕様担当だったときには、問題を指摘して終わりではなく、その問題が解決したことをきちんと確認するまでが仕事だったのだが。

財団法人は、給食以外の業務でマージンを取り、実際の業務は別会社に再委託していた。(asahi.com)

 このことに対して、テレビのニュースで、「大学側は、別の会社に再委託していたことを知らなかった」 と報道していた。

 同じ大学内に事務所があって、OBが勤務していて、それで 「知りませんでした」 というのは、世間の常識から言えば通用しない話だ。

 仮に本当に知らなかったとすれば、随意契約を結ぶ上での調査が足りなかったと言うことで、やはり大問題だ。

 役人は、まず市民、国民から情報を隠そうとする。そして偏った情報でだまそうとする。われわれ一般人も、いつまでもだまされ続けられるわけには行かない。

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2007/10/12

PowerX Hard Disk Manager 7.0

 少し前に、ハードディスクが故障してファイルを失った記事を書いた。その事件以降に、大容量のハードディスクを外付けにして、毎日バックアップを取っている。そのバックアップのために選んだソフトが、PowerX Hard Disk Manager 7.0 (以後、HDM7と略)だ。

 このソフト一本で、バックアップ、ドライブやパーティションのコピー、パーティション操作、デフラグ、などが行える点が選んだ理由だ。

 実際に使ってみての感想は、

  • システムドライブのバックアップが Windows 上で行えるのが便利
  • ハードディスクを丸ごとイメージ・バックアップできるので、リストアしたハードディスクで起動ができる
  • パーティションのコピーにより、予備の起動パーティションをバックアップ用ハードディスクにすばやく作れる
  • Windows 標準のデフラグより高度なデフラグが行える

といった点が、評価できる点だ。

 一方で、

  • 理由はよくわからないが、特定のパーティションでデフラグをするとアプリケーションエラーになる
  • Windows 起動後に接続したハードディスクでは、二つ目パーティションにアクセス不可

という問題もある。

 アプリケーションエラーの問題は、サポートに問い合わせているものの、サポートの反応は極めて悪い。よくある 「お客様のご使用になっている環境に問題があるんじゃないですか?」 というニュアンスの回答をよこす。そして、それっきり音信不通だ。製品自体は Paragon Software のローカライズ版のようなので、NetJapan自身ではよくわからないと言うのが、実情なのだろう。

 というような状況から、HDM7 は、あまりお勧めできない。Norton 360 よりははるかにましなのだが。(苦笑)

 単純にバックアップを目的にするのであれば、Acronis True Image 10 Home がよさそうだ。

 さらに言えば、Seagate ハードディスク ユーザー限定ではあるが、Seagate DiscWizard が True Image 10 の簡易版になっている。Windows のままシステムドライブをバックアップできない。差分バックアップもできない。基本は、起動用のDVD-R ディスクを作成して、DVD-R から DiscWizard を起動する。そして、起動パーティションを丸々バックアップする。余計なツールはインストールしたくない人には、十分なツールだと思う。

 いずれにしろ、最近の私の日課は、“一日一バックアップ” だ。

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2007/10/11

いやなことは我慢しなくてよいと思う

我慢を知らない若者では勤まらない
 橋本久義の「ものづくり街道よりみちツーリング」     
  NBonline [2007年10月9日]

 このコラムを読んでの私の最初の感想は、「経営者に都合のよい考え方だな」 というものだった。まあ、中小企業を回って、その経営を見続けてきた人だから、当然と言えば当然なのだが。

 私は逆に 『本当にいやなことは我慢しなくてもよい』 と考えている。心や身体が拒否するくらいに嫌なことを、理性だけで続けていった結果、心を病んだり、身体を壊したり、最悪の場合、犯罪に走ったりすると思っているからだ。

 なので、自分の感情に素直に従い、本当に嫌なことからは、いったんそこから離れるのがよい、と考えている。

 強調しておきたいのは “つらいこと” ≠ “嫌なこと” だということだ。つらくても、楽しかったり、充実していることはよくある。

 また、はたから見ると嫌なことでも、本人にとってはぜんぜん苦にならないこともよくある。そんなときも、周りの意見に振り回されることなく、自分の気持ちに素直に従えばよい。

 “我慢する” ということは、“嫌なことを我慢する” 意味で、ここでは使っている。何もせず、じっと耐え忍ぶイメージだ。だから私は “我慢” という言葉が好きではない。

 私は “我慢” の代わりに、“頑張る” という言葉が好きだ。

 上のコラムでも書いてあるように、「仕事は決して楽なものではない」 というは、私もそのとおりだと思う。しかし、その “楽ではない” 仕事にも、楽しいことがあったり、満足するものがあったり、目指す目標があるからこそ “頑張れる” のだ。嫌なことがあっても、それを超える何かがあれば、“頑張って” 嫌なことを克服できる。それは “我慢する” ことではないと、私は思っている。

 二昔ぐらい前なら、職業選択の余地も少なく、貧困からの脱却という大目標があった。だから、多くの人たち、特にサラリーマンが頑張ってこれた。また、頑張った分だけ報われた時代でもあった。

 ひるがえって、現在では(就けるかどうかはおいといて、)職業選択の幅は大きい。親の世代が裕福になったため、貧困とは無縁なのが今の若い世代だ。そんな世代に、昔の論理が通用するはずがない。カーナビが当たり前の時代に、「昔はそんなものがなかったのだから、地図を見ながら我慢しろ」 といっても通用しないのと同じだ。

 若い世代に “我慢が足りない” ように見えるのは、単に頑張ってやるだけの目的がないだけ、だと私は思っている。明確に目的を見い出した人なら、若い世代、古い世代にかかわらず、今も頑張って仕事や、仕事以外のものに一所懸命だと思うのだが。

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2007/10/10

パロディですか? ULTRASEVEN X

 リバイバルした ウルトラセブン、“ULTRASEVEN X” の放送が始まった。リアル ウルトラマン世代の私は、当然のようにチェック。

 第一話を見た感想は、「あ~、やっちゃったか~」 だった。

 公式サイトのブログによれば、『“大人向け”のヒーローをコンセプトに製作』 されたらしいが、私から見ると、「思いっきり子供向け、子供だまし」 だ。

 “ブレードランナー” の風景に、“マトリックス” のデザイン、アクションとカメラワーク、“ボーン・アイデンティティ” 的始まり。そこに、ウルトラマン的巨大生物による格闘。残念ながら、この作品の独自性がどこにも感じられなかった。はっきり行ってしまえば、“パロディ特撮ドラマ” だと思った。

 製作スタッフは 「スタイリッシュなウルトラセブンを目指しました」 と言っているようだが、巨大怪獣が街中に突然現れて、無目的にビルを破壊するシーンは、とてもじゃないが 「ダサい」。

 CG(コンピュータ・グラフィクス)も、米国の特撮ドラマを見慣れている私からすると、貧弱で物足りない。米国の1990年代のCGよりも貧弱なように思えた。かけられている予算が違うと言ってしまえばそれまでだが。

 まだ始まったばかりなので、これから大化けする可能性もないわけではない。しかし残念ながら、私が見た特撮モノやアニメは、最初の印象のままかダウングレードして最終回を迎えているので、ほとんど期待していませんから~、残念!(って、もうみんな忘れたかな?)

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2007/10/09

【工作】 コンバージョンレンズ アダプタ

 我が家では、三年前から “サンヨー Xacti DMX-C4” を使っている。最新機種と比べると見劣りのする性能だが、我が家にとっては十分な性能だ。

 先日、こんな記事を見つけた。

デジカメにワイドコンバージョンレンズをつける&サンプル画像

 DMX-C1 は C4 の前の型で、外形はまったく同じだ。

 ところで、今は使ってないが、ずっと以前に “オリンパス C-900ZOOM” を使っていた。そして、C-900ZOOM 用に、コンバージョンレンズ “レイノックス OCR-900” を買った。残念だったのは、せっかく買った OCR-900 は、ほとんど使うことなく、C-900ZOOM と共にお蔵入りになってしまった。

 今回、上の記事を見て、そのお蔵入りになったコンバージョンレンズを思い出したのだ。さっそく DMX-C4 用コンバージョンレンズアダプタを作るべく、行動を開始した。

 まずは、コンバージョンレンズを取り付けるステップアップリングを買いに、近くのヨドバシカメラに行った。35mm→37mm リングが欲しかったのだが、30mm→37mm リングしかなかった。何とかなるだろうと思い、30mm→37mm ステップアップリングを購入。882円也。

 家に帰ってさっそくステップアップリングを取り出してみると・・・、金属製だった。○| ̄|_   上記の記事には、「耐久性はアルミ製のほうがあるが、加工の手間を考えるとプラ製が良い。」 と書いてある。上記の記事にあるように、ステップアップリングの雄ネジを切り取る必要がある。一日ほど途方にくれる。

 加工しないことにはそれ以上先に進めないので、気を取り直して作業を始める。やわらかいアルミと言えども金属だ。カッターナイフでは歯が立たなかった。(当たり前)  ニッパーで切り落とそうとしたが、やはり硬くて切り落とせなかった。

Conv01 工具箱を覗くと、以前プラモデル製作用に買った小型のノコギリが目に付いた。「鋼ならアルミぐらい切れるだろうと」 思い、切り始める。なんとか雄ネジ部分を切り落とすことができた。切り残した部分はヤスリで削って、出来上がったのが左の写真の “元ステップアップリング” だ。

 次は、DMX-C4 に取り付けるための平パッキンを買いに行った。ところが、なかなか見つからない。三件目のそれまで行ったことのないホームセンターでようやく見つけた。189円也。

 加工したステップアップリングに取り付け、さらにコンバージョンレンズに取り付けた写真が、下の写真だ。左側の写真がカメラに取り付ける側。右側の写真が被写体に向ける側だ。

Conv02_3 Conv03_2

 装着してテスト撮影をしてみた。

 まず、テレコンバージョンレンズ。ワイド端では、当然のように四隅が蹴られる。テレコンバージョンレンズは、テレ側でしか使わないので気にしない。テレ側では、問題なく撮影されている。レンズ周辺部での歪みもほとんどない。

Tele01_3 Tele02_2

 多少問題だったのは、ワイドコンバージョンレンズだった。ワイドコンバージョンレンズは、当然、ワイド端で使う。ところが、ワイド端で四隅にわずかな蹴られが出てしまう。

Wide

 ただ、もともと優秀なレンズではないので、周辺部が流れるのはわかっていたし、印刷するときは、上下方向を少し切るので、「まあいいかな」 と思うことにした。

 それよりも、これまで 5.8倍ズーム(220mm相当) 相当だったのが、テレコンバージョンレンズを付けて、8.7倍ズーム(330mm) 相当になったのはうれしい。これまで、運動会などで、わずかにデジタルズームを使っていた。画質が劣化するデジタルズームを使わなくて済むのは、特に、動画撮影にありがたい。

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2007/10/08

歴史は繰り返す

ミクシィデザイン変更で大混乱 ビスタもマックも使えない!
 J-CASTニュース [2007年10月06日]

 なにやら mixi が大混乱らしい。

 私は mixi に登録していない。それどころか一度も見たことがない。なので、何が起こっているかは、こういったニュースでしか知らない。

 とはいえ、“古いOS環境で使えなくなる”、“新しいOS環境で問題が多発する” というのは、私もずいぶんと経験した。Windows 用のアプリケーションの開発に携わっていた頃の話だ。

 そういった問題が起こる主な原因は、二つある。

  1. 新しいソフトウェアのサポートする環境を決める過程で、決定者が古い環境での使用者の数を過少に見積もる。
  2. テスティングにおいて、環境のバリエーションを見落として、十分なテストを行わなかった。

 どちらも、頻繁に起こる問題だ。

 私のいたチームでは、1.の問題を回避するため、特別な理由がない限り、以前にサポートしていたOS環境もサポートする、原則を持っていた。2.の問題を回避するために、テストの準備段階で、徹底的にテストケースの文書化を行う。さらに、作ったテストケースのレビューも数度にわたって行い、テストケース漏れがないように、ダブルチェック、トリプルチェックを行うようになった。

 mixi 運営側の以下のコメントにも、陥りやすい罠に、はまっているにおいがした。

  • ユーザーの皆様にとって、より見やすくご利用いただきすいサイトへと、順次リニューアルを進めております。
  • 『見やすくなった』『使いやすい』などといった肯定的なご意見も多くいただいており
  • リニューアルからまだ間もないですので

 開発部隊は、とにかく次々に新しい物を作りたがる。問題のない既存のものも、「新しい技術を使ってみたい」 という理由だけで、新しいものに作り変えたがる。ところが、新しい機能、高度な機能と引き換えに、以前あった些細な機能が使えなくなる場合がよくある。「トータルでよくなったから、問題ないよね」 と、古い機能の維持管理をやりたがらない。これが後で大きな問題を起こす場合が多い。

 私もずいぶん昔に、「もう誰も使ってないよね」 とタカをくくって、新しいバージョンで古い機能の維持しない決定をしたことがあった。ここまで読めばお分かりのように、その古い機能を落としたことで、大きな問題を起こした。

 あくまで私の感覚だが、mixi のシステム開発は、若い人たちだけでやっているように感じた。技術力はあるが、経験がない。過去に大きなプロジェクトで、大きな失敗を経験した人が、開発の中心人物としていれば、ここまで大きな問題にならなかったのでは?とも感じた。

 私も含めて、パソコンのソフトウェア開発で失敗したことの多くは、過去にメインフレーム開発で失敗したことでもあった。そして今、同じような失敗を、インターネット上の Web ベース ソフトウェアの開発で繰り返そうとしている。

 「歴史は繰り返す」。人が過去の失敗から事前に学ぶことは、なかなか難しい・・・。

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2007/10/07

「増加は不要」 ということは、「増加が必要」ということ

司法試験合格「増加は不要」=業務拡大悲観的、危機感浮き彫り-弁護士アンケート
 時事通信社 [2007年10月6日]

 “弁護士” の増加の是非を、当の “弁護士” にたずねたら、そりゃ 『いらない』 と答えるだろう。こんなアンケートに、何の意味があるのだろう。私には、理解できない。

 「あなたの競争相手が増えますけど、賛成ですか?」 と聞かれたら、そりゃ、弁護士でなくとも 『いらない』 と答えるでしょう。自分の仕事および収入が減る可能性が高くなるのだから。

 往々にして、関係者が反対するものは、実行したほうがいい場合が多い。このケースでも、反対する弁護士達が多いほど、もっと弁護士を増やしたほうがよい、と私には感じた。

 弁護士本人達が、「国民生活に悪い影響を与える」 と考えるほど、悪い影響が出るとも思えない。多少の副作用は出るだろうが、全体としてみれば、優秀な弁護士が増えて、適正の低い弁護士が淘汰されていることになるだろうと、私は予想している。

 逆に、役人と政治屋は、もっと減らすべきだとも思っている。

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2007/10/05

あらためてわかった役人の非常識

年金横領 5市町「告発せず」
 「当時の処分妥当」「意味ない」

 年金という公金を盗んだにもかかわらず、五つの市町は事件として蒸し返さないと宣言した。

「職員は更生して社会復帰しており、現時点での告発はあまり意味がない」
 (宮城県大崎市)
「当時の処分は妥当で決着している事件」
 (群馬県大泉町)
「相応の処分をしている」
 (三重県鳥羽市)

 なんとなく読むと、決着済みのような気がしてしまうが、とんでもない話だ。

 日本の法律では、犯罪を犯した場合に、“警察” が調査をして、“裁判所” が判決を下す、ことになっている。それを、この5市町の役人達は、「自分達で調査をして判決を下したので、事件は解決済み」 と言い切ったのだ。

 私企業ならともかく、税金で成り立っているお役所での事件である。役人の個人的な裁量で、重大な事件を “解決済み” とするのは、ルール違反だ。自分達が、“警察” であり、“裁判官” であるとでも言うつもりだろうか。あらためて、役人の常識が、世間の非常識であることがわかる。

 今回のような反応が出た理由を、私は二つ推測している。

  1. すでに下した判断を、外部からの圧力で覆すことは、自分が過去に間違った判断をしたことを認めたことになる。自分は絶対に間違った判断はしないので、それは認められない。
  2. 自分も後ろめたいことをしている。ここで過去の問題を騒ぎ立てると、自分も火の粉をかぶりそうなので、この問題は、決着済みのまま葬り去りたい。

 1 の理由がほとんどだろうが、2 の理由をもつ役人達も少なからずいると、推測している。

 今回、告発をしない自治体で生活をしている住人の人たちは、そのままその首長や役人達に任せておいていいのか、考え直したほうがいい。

 決められたルールに従わず、指導をされてもまだルールを無視する。そんな役人達は、税金を何らかの形で、自分達のためだけに使っている可能性が十分考えられる。

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2007/10/04

私も読まなくなって数年

「新聞読まなくなって7~8年になる」 大前研一氏
 My News Japan
  渡邉正裕 [2005年11月24日]

 私も新聞を読まなくなって、もう数年になる。今住んでいるところに越してきてきたのが、2年半前。その時に、新聞を取るのをやめた。

 その前に住んでいたところでは、日経新聞をとっていた。独身の頃から定期購読していたので、10年以上購読していただろうか。

 しかし、引越しをする2~3年前、今からすると4~5年前から、新聞を読まない日が増えた。一番大きな理由は、インターネット接続がADSLになったことだ。それまではISDN接続だったのでインターネットへの接続は、テレホーダイ時間帯の夜だけだった。しかも、回線速度が遅いために、お手軽にあちこちを読み歩くこともできなかった。

 それがADSL回線になったとたん、朝だろうが昼だろうが夜だろうが、好きなだけインターネットに接続できるようになった。そのころは、ちょうど情報各社も Web ページへの情報を充実させる時期であり、まさに、インターネット上で主要な情報が手に入る時代が到来していた。

 インターネットでネットサーフィンをする時間が増えれば、当然、他に使っていた時間が減るわけである。私の場合、それが新聞を読む時間だった。主要な情報は、Web ページも新聞も差がなかった。ニュース以外の記事も、新聞一社のものより、インターネット上の情報のほうがバラエティーに富んでいた。

 そして、引越しを契機に、新聞の定期購読をやめることにした。最初こそ多少違和感があったが、すぐに慣れた。新聞を毎日読まなくても、最新の情報を得るのになんら支障はなかった。むしろ、旅行などで出かけて、インターネットに接続できないときのほうが、よっぽど情報が遅れる。

 そんな自分の体験から、「いずれ新聞業界は衰退していく」 と確信した。同様に、雑誌、特にパソコン雑誌も読まなくなり、「いずれ雑誌業界も衰退していく」 と確信している。

 新聞や雑誌各社も、最近ようやく重い腰を上げつつあるようだ。しかし、私から見ても、すでに遅きに失しているように感じる。今までの成功が大きく長かったために、その成功にしがみつき、その陳腐化した成功と共に沈んでいくのだろう。

 次は、テレビの番だとも、私は確信している。いまだ “わが世の春” を謳歌しているテレビ業界だが、すでに没落の兆候はあちこちに見られる。視聴者はいい加減、放送局の都合でしか番組を見られないシステムにそっぽを向け初めて、視聴者が自由に番組を見られるオンデマンド放送を当たり前だと思い始めている。

 「もうかれこれ数年の間、テレビ放送を見ていない」 などというコラムがあちこちでかかれるようになる日も、そう遠くないと思っている。

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2007/10/03

つきたくないタイプの上司

 力士、時太山が、稽古中に死亡した事件。日本相撲協会が、急に動き出した。

 そのきっかけは、日本相撲協会 北の湖理事長が、文部科学大臣に呼び出されたことだった。一般企業に置き換えれば、上司がさらに上の上司に呼び出されて、ようやく行動を始めた形だ。

 私は、このタイプの管理職が、本当に嫌いだ。もっとも、このタイプの管理職の下で働きたいと言う人が、いるとも思えないが。

 自分の責任範囲において事故が起こっても、まともな行動をしない。ほとぼりが冷めるまで、なにもしないでやり過ごそうとする。そのくせ、上司に何か言われると、急にあわただしく行動を始める。しかも決着の付け方は、たいていが部下に問題の責任を押し付けて、尻尾切りだ。自分は責任を取らないか、実害のない範囲でのみ責任を取る。

 今回の北の湖理事長の行動は、私にはこのようにしか映らない。

 本来、このタイプの 人罪 は、管理職になってはいけないのだけれど、責任回避と世渡りに対しては、優れた能力を発揮するため、往々にして高い役職についていたりする。

 朝青龍問題も今にして思えば、朝青龍がこういった日本相撲協会や相撲界全体の情けない状況を知っていての行動だったのではないか、と思えてくる。

 師匠を親、弟子を子、としてみれば、「この親ありて、この子あり」 といったところか。

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2007/10/02

ケータイ、電源ボタンの罠

 新しいケータイを使い始めて、2週間になる。新しいケータイになって、使えるアプリやゲームが増えたため、以前からの誤操作の素がいっそう気になりだした。

 それは “電源ボタン” だ。

 ケータイの電源ボタンは、使っているアプリの “中断” や “終了” を実行するボタンになっている。ほとんどの場合、電源ボタンを押すと、“中断”、“終了” そして “キャンセル” のダイアログが表示される。その状態でカーソルは、一番上の 中断 にあるのだから、素直に決定キーを押せば、アプリが中断される。

 ところが私は、勢いでついつい 電源ボタン を押してしまう。電源ボタン を押すと、それは、“終了” と同じ意味になる。そのままの状態で保持しておきたかったアプリやメールが終了してしまうのだ。

 さらに不思議なことに、中断 をキャンセルして、もとのアプリやメールに戻ろうとするときも、ついつい 電源ボタン を押してしまう。○| ̄|_
おそらく、無意識のうちに、表示されているダイアログを終了させようとしているのだろう。もとのアプリに戻るときは、クリアボタン を押さなければいけない。

 このような混乱は、ひとえにボタンの数が少ないケータイによるところが大きいと思う。一つのボタンに、状況に応じて、いくつかの意味を持たせている点だ。さらに、ある程度ケータイに慣れてきて、なるべく少ない手順で操作を済ませようとすると、誤操作がいっそう増える。

 もっとも、“使い方に戸惑う”、“使い方を勘違いする” のは、ケータイばかりではない。Windows においても、よく見られる現象だ。

 初心者が、マウスの右クリックなのか、左クリックなのかを戸惑うのは、やはり、クリックが複数の意味を持つようになったためだ。

 ドキュメントを保存しないでアプリケーションを終了しようとすると、「保存しますか?」 ダイアログが表示されて、【はい】、【いいえ】 そして 【キャンセル】 ボタンが出てくる。【はい】 はわかりやすい。しかし、【いいえ】 と 【キャンセル】 はどちらも否定的な意味がある点で、ユーザーを惑わしやすい。

 ケータイの電源ボタンについていえば、Windows のウィンドウ右上の最小化ボタンと終了ボタンが一緒になっているようなものだ。目の前からアプリが消えると言う点は似ているが、中身は正反対の機能だ。行っている作業を “保持する” のか “破棄する” のか。

 このあたりの機能の割り振りは、ケータイが情報端末機能を持ち始めた頃からだと思うので、いまさら大きく変えられないだろう。下手に変えると、既存の多くのユーザーを混乱させるだけになってしまう。パソコンの日本語入力が、いまだに “スペースキー” と “Enter” で 変換 と 確定 を行っているのと似ている。

 すべてのユーザーを満足させるためには、結局、カスタマイズができるようにするしかない。しかし、ほとんどのユーザーは、カスタマイズができても “規定値” の状態で使い続ける。そこで、ソフトウェア側でユーザーの使い方を見て、勝手にカスタマイズすると、今度は Microsoft Office のように 「ボタンがなくなった」、「メニューがなくなった」 と騒がれる。

 つまり私も、今のケータイのインタフェースには不満だが、どのようにすれば不満が少なくなるのか、具体的な解決方法は見つけていない。ということなのだ。

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2007/10/01

色調整の難しさを改めて実感した

Image1  まずは、この絵を見て欲しい。結構有名な絵らしいが、私は最近まで知らなかった。クリックすると、オリジナルのページが見られる。

 そして、A のタイルと B のタイルの色を比較して欲しい。常識的な人ならば、A が暗いタイルに、B が明るいタイルに、見えるはずだ。

 ところが、この二つのタイルはまったく同じ色なのだ。

Image2  左がそれを確認するための絵だ。A のタイルも B のタイルも、縦に書き加えられた線とまったく同じ色であることが確認できるはずだ。

 私も上の絵を Paint Shop Pro で読み込み、二つのタイルの色の RGB をツールで確認したり、タイルの部分だけを抜き出して並べてみたりした。そして、二つのタイルの色がたしかに同じであることを、いくつかの手段で自分でも確認した。

 にもかかわらず、最初の絵を何度見ても、何時間見つめても、A と B を同じ色に見ることができない。

 目の錯覚というと、方向の違う矢印のついた日本の線の長さが違うように見えたり同じ大きさの円が違う大きさに見える図形は、そう思ってみると同じに見えたりする。

 色の錯覚も、規則ただしい図形にすると、がんばれば同じ色に見えないこともない。

 ところが、一番上の絵だけは、どんなに A と B を同じ色だと思い込もうとしても、脳が受け付けない。

 そして、写真などでよく目にする状況は、目の錯覚の例に出されるような単純な図形ではなく、一番上のような構図だ。

 以前から、モニター上の色とプリンターで印刷された色を、なるべく近づけようとがんばっている。しかし、それが自分で思っている以上に困難であることを改めて思い知らされた。画面上の白と紙の白の違い。隣り合っている色が影響しあって、同じ色が違って見える。逆に、違う色なのに、隣の色の影響で同じ色に見える。

 そこでふと思ったのだが。

 世の中には、絶対音感 をもった人たちが少なからずいる。同じように、“絶対色感” を持つ人はいるのだろうか?  絶対色感は、記憶色に頼らない色感。そう考えると、目が見え始めた赤ん坊は、絶対色感ですべてを見ているのか?  だとすれば、赤ん坊には世界がどのように見えるのだろうか?  なんとなく見てみたい気がする。

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