« 色調整の難しさを改めて実感した | トップページ | つきたくないタイプの上司 »

2007/10/02

ケータイ、電源ボタンの罠

 新しいケータイを使い始めて、2週間になる。新しいケータイになって、使えるアプリやゲームが増えたため、以前からの誤操作の素がいっそう気になりだした。

 それは “電源ボタン” だ。

 ケータイの電源ボタンは、使っているアプリの “中断” や “終了” を実行するボタンになっている。ほとんどの場合、電源ボタンを押すと、“中断”、“終了” そして “キャンセル” のダイアログが表示される。その状態でカーソルは、一番上の 中断 にあるのだから、素直に決定キーを押せば、アプリが中断される。

 ところが私は、勢いでついつい 電源ボタン を押してしまう。電源ボタン を押すと、それは、“終了” と同じ意味になる。そのままの状態で保持しておきたかったアプリやメールが終了してしまうのだ。

 さらに不思議なことに、中断 をキャンセルして、もとのアプリやメールに戻ろうとするときも、ついつい 電源ボタン を押してしまう。○| ̄|_
おそらく、無意識のうちに、表示されているダイアログを終了させようとしているのだろう。もとのアプリに戻るときは、クリアボタン を押さなければいけない。

 このような混乱は、ひとえにボタンの数が少ないケータイによるところが大きいと思う。一つのボタンに、状況に応じて、いくつかの意味を持たせている点だ。さらに、ある程度ケータイに慣れてきて、なるべく少ない手順で操作を済ませようとすると、誤操作がいっそう増える。

 もっとも、“使い方に戸惑う”、“使い方を勘違いする” のは、ケータイばかりではない。Windows においても、よく見られる現象だ。

 初心者が、マウスの右クリックなのか、左クリックなのかを戸惑うのは、やはり、クリックが複数の意味を持つようになったためだ。

 ドキュメントを保存しないでアプリケーションを終了しようとすると、「保存しますか?」 ダイアログが表示されて、【はい】、【いいえ】 そして 【キャンセル】 ボタンが出てくる。【はい】 はわかりやすい。しかし、【いいえ】 と 【キャンセル】 はどちらも否定的な意味がある点で、ユーザーを惑わしやすい。

 ケータイの電源ボタンについていえば、Windows のウィンドウ右上の最小化ボタンと終了ボタンが一緒になっているようなものだ。目の前からアプリが消えると言う点は似ているが、中身は正反対の機能だ。行っている作業を “保持する” のか “破棄する” のか。

 このあたりの機能の割り振りは、ケータイが情報端末機能を持ち始めた頃からだと思うので、いまさら大きく変えられないだろう。下手に変えると、既存の多くのユーザーを混乱させるだけになってしまう。パソコンの日本語入力が、いまだに “スペースキー” と “Enter” で 変換 と 確定 を行っているのと似ている。

 すべてのユーザーを満足させるためには、結局、カスタマイズができるようにするしかない。しかし、ほとんどのユーザーは、カスタマイズができても “規定値” の状態で使い続ける。そこで、ソフトウェア側でユーザーの使い方を見て、勝手にカスタマイズすると、今度は Microsoft Office のように 「ボタンがなくなった」、「メニューがなくなった」 と騒がれる。

 つまり私も、今のケータイのインタフェースには不満だが、どのようにすれば不満が少なくなるのか、具体的な解決方法は見つけていない。ということなのだ。

|
|

« 色調整の難しさを改めて実感した | トップページ | つきたくないタイプの上司 »

ユーザビリティ」カテゴリの記事

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61641/16637517

この記事へのトラックバック一覧です: ケータイ、電源ボタンの罠:

« 色調整の難しさを改めて実感した | トップページ | つきたくないタイプの上司 »