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2007/10/01

色調整の難しさを改めて実感した

Image1  まずは、この絵を見て欲しい。結構有名な絵らしいが、私は最近まで知らなかった。クリックすると、オリジナルのページが見られる。

 そして、A のタイルと B のタイルの色を比較して欲しい。常識的な人ならば、A が暗いタイルに、B が明るいタイルに、見えるはずだ。

 ところが、この二つのタイルはまったく同じ色なのだ。

Image2  左がそれを確認するための絵だ。A のタイルも B のタイルも、縦に書き加えられた線とまったく同じ色であることが確認できるはずだ。

 私も上の絵を Paint Shop Pro で読み込み、二つのタイルの色の RGB をツールで確認したり、タイルの部分だけを抜き出して並べてみたりした。そして、二つのタイルの色がたしかに同じであることを、いくつかの手段で自分でも確認した。

 にもかかわらず、最初の絵を何度見ても、何時間見つめても、A と B を同じ色に見ることができない。

 目の錯覚というと、方向の違う矢印のついた日本の線の長さが違うように見えたり同じ大きさの円が違う大きさに見える図形は、そう思ってみると同じに見えたりする。

 色の錯覚も、規則ただしい図形にすると、がんばれば同じ色に見えないこともない。

 ところが、一番上の絵だけは、どんなに A と B を同じ色だと思い込もうとしても、脳が受け付けない。

 そして、写真などでよく目にする状況は、目の錯覚の例に出されるような単純な図形ではなく、一番上のような構図だ。

 以前から、モニター上の色とプリンターで印刷された色を、なるべく近づけようとがんばっている。しかし、それが自分で思っている以上に困難であることを改めて思い知らされた。画面上の白と紙の白の違い。隣り合っている色が影響しあって、同じ色が違って見える。逆に、違う色なのに、隣の色の影響で同じ色に見える。

 そこでふと思ったのだが。

 世の中には、絶対音感 をもった人たちが少なからずいる。同じように、“絶対色感” を持つ人はいるのだろうか?  絶対色感は、記憶色に頼らない色感。そう考えると、目が見え始めた赤ん坊は、絶対色感ですべてを見ているのか?  だとすれば、赤ん坊には世界がどのように見えるのだろうか?  なんとなく見てみたい気がする。

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