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2007/10/11

いやなことは我慢しなくてよいと思う

我慢を知らない若者では勤まらない
 橋本久義の「ものづくり街道よりみちツーリング」     
  NBonline [2007年10月9日]

 このコラムを読んでの私の最初の感想は、「経営者に都合のよい考え方だな」 というものだった。まあ、中小企業を回って、その経営を見続けてきた人だから、当然と言えば当然なのだが。

 私は逆に 『本当にいやなことは我慢しなくてもよい』 と考えている。心や身体が拒否するくらいに嫌なことを、理性だけで続けていった結果、心を病んだり、身体を壊したり、最悪の場合、犯罪に走ったりすると思っているからだ。

 なので、自分の感情に素直に従い、本当に嫌なことからは、いったんそこから離れるのがよい、と考えている。

 強調しておきたいのは “つらいこと” ≠ “嫌なこと” だということだ。つらくても、楽しかったり、充実していることはよくある。

 また、はたから見ると嫌なことでも、本人にとってはぜんぜん苦にならないこともよくある。そんなときも、周りの意見に振り回されることなく、自分の気持ちに素直に従えばよい。

 “我慢する” ということは、“嫌なことを我慢する” 意味で、ここでは使っている。何もせず、じっと耐え忍ぶイメージだ。だから私は “我慢” という言葉が好きではない。

 私は “我慢” の代わりに、“頑張る” という言葉が好きだ。

 上のコラムでも書いてあるように、「仕事は決して楽なものではない」 というは、私もそのとおりだと思う。しかし、その “楽ではない” 仕事にも、楽しいことがあったり、満足するものがあったり、目指す目標があるからこそ “頑張れる” のだ。嫌なことがあっても、それを超える何かがあれば、“頑張って” 嫌なことを克服できる。それは “我慢する” ことではないと、私は思っている。

 二昔ぐらい前なら、職業選択の余地も少なく、貧困からの脱却という大目標があった。だから、多くの人たち、特にサラリーマンが頑張ってこれた。また、頑張った分だけ報われた時代でもあった。

 ひるがえって、現在では(就けるかどうかはおいといて、)職業選択の幅は大きい。親の世代が裕福になったため、貧困とは無縁なのが今の若い世代だ。そんな世代に、昔の論理が通用するはずがない。カーナビが当たり前の時代に、「昔はそんなものがなかったのだから、地図を見ながら我慢しろ」 といっても通用しないのと同じだ。

 若い世代に “我慢が足りない” ように見えるのは、単に頑張ってやるだけの目的がないだけ、だと私は思っている。明確に目的を見い出した人なら、若い世代、古い世代にかかわらず、今も頑張って仕事や、仕事以外のものに一所懸命だと思うのだが。

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コメント

お邪魔しますマストさん。
内容がとってもためになったのでカキコしました。
私は社会人になって10年位です。
下も多少いるのですが・・・
自分のやりたい様に仕事をしています。
そうしないと、精神が病んで来るので・・・
『我慢』・・・
難しいですね・・・
環境によってレベルが違うし・・・

今日ブログ発見したので
過去RESこれから拝見したいと思います♪
引かれる内容が沢山あるので!!

では、お邪魔しました

投稿: 悩めるOL | 2007/11/18 17:58

悩めるOL さん、いらっしゃい。(^o^)丿

少しでもお役に立てたのなら、うれしい限りです。
意見に賛同できるにしろ、できないにしろ、そう思ったことで、あらためて気づくことがあれば、と願っています。

投稿: マスト | 2007/11/18 21:33

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