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2007/10/05

あらためてわかった役人の非常識

年金横領 5市町「告発せず」
 「当時の処分妥当」「意味ない」

 年金という公金を盗んだにもかかわらず、五つの市町は事件として蒸し返さないと宣言した。

「職員は更生して社会復帰しており、現時点での告発はあまり意味がない」
 (宮城県大崎市)
「当時の処分は妥当で決着している事件」
 (群馬県大泉町)
「相応の処分をしている」
 (三重県鳥羽市)

 なんとなく読むと、決着済みのような気がしてしまうが、とんでもない話だ。

 日本の法律では、犯罪を犯した場合に、“警察” が調査をして、“裁判所” が判決を下す、ことになっている。それを、この5市町の役人達は、「自分達で調査をして判決を下したので、事件は解決済み」 と言い切ったのだ。

 私企業ならともかく、税金で成り立っているお役所での事件である。役人の個人的な裁量で、重大な事件を “解決済み” とするのは、ルール違反だ。自分達が、“警察” であり、“裁判官” であるとでも言うつもりだろうか。あらためて、役人の常識が、世間の非常識であることがわかる。

 今回のような反応が出た理由を、私は二つ推測している。

  1. すでに下した判断を、外部からの圧力で覆すことは、自分が過去に間違った判断をしたことを認めたことになる。自分は絶対に間違った判断はしないので、それは認められない。
  2. 自分も後ろめたいことをしている。ここで過去の問題を騒ぎ立てると、自分も火の粉をかぶりそうなので、この問題は、決着済みのまま葬り去りたい。

 1 の理由がほとんどだろうが、2 の理由をもつ役人達も少なからずいると、推測している。

 今回、告発をしない自治体で生活をしている住人の人たちは、そのままその首長や役人達に任せておいていいのか、考え直したほうがいい。

 決められたルールに従わず、指導をされてもまだルールを無視する。そんな役人達は、税金を何らかの形で、自分達のためだけに使っている可能性が十分考えられる。

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コメント

こんにちは、匿名ですみません。
銀行でも同じでした。犯罪を犯した当人と銀行の間だけで賠償を済ませて退行させ、公にしない事件は数多いのです。

たぶん蒸し返さない理由は、「誰も得しない」からだと私は思います。「得しない」の部分に異論があるとは思いますけど、俗に言う偉い人の思考なんて一部のキレ者を除いて全てそんな物のように感じます。

投稿: 元銀行勤め人 | 2007/11/08 18:14

元銀行勤め人 さん、こんにちは。

やはりそうなんですね。
銀行も少し前までは、絶対につぶれない公務員みたいなものでしたから、どうしても内部は官僚化しちゃうんでしょうね。
“「誰も得をしない」から蒸し返さない” というのは、私もそのとおりだと思います。犯罪行為を内々に処理をした場合、経営陣にペナルティが科せられるようになれば、経営陣は喜んで告発するでしょうね。
現状では、自社のイメージダウンにしかならないので、マスコミが押さえきれない場合でもない限りは、自ら公表しませんもんね。
ほんとにこれではモラルが低下するばかりです。

投稿: マスト | 2007/11/08 21:52

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