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2007/11/07

”山場CM” やっぱりね

なぜ人は思い通りに動かないのか(第4回)
知らぬ間に気持ちを逆なで
―テレビの“山場CM”の場合

 榊博文
  NBonline [2007年10月25日]

「正解はCMのあと」は逆効果 視聴者86%「不愉快」
  asahi.com [2007年11月6日]

Yamabacm

山場CMと一段落CMに対する視聴者の評価

 これは、私も前から思っていた。それをこうやって定量的に評価をする “榊博文教授” は、それだけで尊敬してしまう。

  • 山場CM
  • シーン繰り返し
  • 6時56分などの区切りの悪い時間の放送開始

そして私はもう一ついらいらするものがある。

  • スポーツ中継延長による放送時間帯の変更

これで何度、番組を見逃したことか・・・。

 山場CM と スポーツ中継延長は、明らかにテレビ局のスポンサー至上主義の表れだろう。番組の山場を過ぎた後のCMも、試合の終わったあとのCMも、おそらく多くの視聴者が見ないだろうから。

 シーンの繰り返しは、一見すると視聴者のためのように見えるが、実際は、繰り返しの分だけ製作が楽になるのだから、これもテレビ局にとって都合がよい。

 テレビ局にとっては、お金を払ってくれるスポンサーこそが大切であり、視聴者はどうでもいい存在になっている。しかし、そのスポンサーも視聴者が見ているからこそ高いお金を払っているのであり、視聴者不在のテレビ局に姿勢により、テレビ局に逆風が吹き始めている

 山場CM や シーンの繰り返し によって視聴者を引き止めておこう、という試みそれ自身を、私は悪いことだとは思っていない。新しい試みはどんどんやってみるべきである。

 しかし、いったんこういった悪い評価が出たのであれば、早急に変更すべきだろう。

 「山場の前にCMを挟んでおけば、CMを見てくれるだろう」 とか 「他局よりも3分早く始めれば、先に見だした自局を優先的に見るだろう」 といった感覚的なものは、自分勝手な思い込みでしかない。

 ソフトウェア開発でも同じだった。「いちいちメニューを開くのはめんどくさいから、CTRL+(キー) でショートカットできるようにしよう」 と考えて、様々なショートカットが実装された。ソフトウェアによっては、CTRL+SHIFT+ とか ALT+CTRL+ とかのショートカットも準備されている。しかし、それらのショートカットを使うのは結局、開発者と同じレベルのごく一部のヘビーユーザーであり、大多数の一般ユーザーには無用の長物だった。

 ツールバーもそうだった。キーによるショートカットではわかりにくい、という理由で、ツールバーが作られ、多くのボタンが配置された。そこにはアイコンが表示されて、一目で使いたい機能がわかるはずで “あった”。しかし現実は、アイコンだけではなんの機能かユーザーはわからずに、ポイントするとヒントが表示されるようになった。さらに遅れて表示されるヒントの存在にも気がつかないユーザーのために、ボタンの横に機能の名前が表示されるようになった。もはや、当初の 「よく使う “多くの” 機能にすばやくアクセスできる」 目的はどこかにいってしまっている。

 人は、「自分は間違っていた」、「自分の考えが他人に受け入れられなかった」 ことを素直に認めることがなかなかできない。しかし、本当に成功している人たちは、自らの失敗を潔く認めて、反省をして、改良を加えたり、場合によっては180度転換する。私が成功できたときも、自分の失敗を素直に認めたときだった。

 自分の非を認めてはいけない、という昨今の風潮を、私は危惧している。そのような風潮を払拭する妙薬は、官公庁の役人達が、自らの失敗を国民の前できちんと反省をして、担当者が実名で責任を取ることだと、私は考えている。もちろん、現実には絶対に作れない妙薬だということも、私は知っている。

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