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2007/12/01

身近すぎると、気がつかないもの

人の心を見る技術が社会を変える
(CSR解体新書19)製品評価などに使うと有益だが・・・

 伊東乾
  NBonline [2007年11月27日]

 今回は、この記事全体についての話ではなく、導入部分の話についてだけ取り上げる。

日本のホームレスが新聞を読んでいるのを見て、インド人社長が嘆く。曰く、「ああ、これでは当分、インドは日本に敵うわけがない!」 と。

「だって日本では、文字を読める人が、仕事がなくて路上生活しているのでしょう? 自分の郷里ではこんなことは考えられない。文字が読めれば必ず仕事がある。いやはや日本の人材層の厚さは底知れない、と改めて圧倒されました」

 これを読んで、「なるほど」 とうならされた。

 新聞を読んでいるホームレスなど、私もしょっちゅう目にしている。いわば、当たり前の光景だ。そもそも、現在の日本人で基本的な読み書きができない人がいるということは、私には想像できない。

 しかし、世界的に見れば、日本のような状況は極めて特殊だと言うことを、あらためて思い出した。米国でさえ、読み書きができない人は意外と多いそうだ。以前に何かの特番で取材しているのを見たことがある。それなりに自立している40代ぐらいの男性が、実は文字が読み書きできない。本の感想を聞かれると 「あなたはどう思いましたか?」 などと言ってごまかしてきた、と言っていた。

 実は、ソフトウェアのテスティングやユーザビリティも、この “身近すぎると気がつかない” ことの繰り返しなのだ。

 日常的にパソコンにさわっていると、たいていのことが日常になってしまうため、一般ユーザーにとって、何がわかりやすくて、何がわかりにくいのかが、わからなくなってくる。

 ユーザビリティ → テスター → プログラマー にいくにしたがって、いっそうその傾向が強くなってくる。一般ユーザーにはパソコンが難しい、ということを理解できないプログラマーもいたし、「難しいのならパソコンを使うな」 と言い切るプログラマーもいた。

 プログラマーならそれでもいいのかもしれないが、テスターやユーザビリティ担当は、それではいけない。

 上記の記事のインド人の目と同じように、自分達とは違った文化(=職種)の人の目で見て、自分達が問題を見落としてないか、きちんと確認をしていくのは、重要なことである。

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コメント

確かに、そうゆうことありますね。

ぼくは、アメリカの小学校にプールや体育館がないこと、教科書もないことなど、初めて知ったときはちょっとびっくりした覚えがあります。自分の思ってもいないこと、当然のことと思っていることは、「目からうろこ」体験をしない限りは、思い込んでいることすら気づかないですね…

投稿: け | 2007/12/01 16:26

け さん、こんにちは。
想定外の慣習や事象に遭遇したときに、自分の思考や価値観が広がると、なんか得した気分になりますよね。
「なんだ、そういう方法もあるんだ。」 と気がつくと、気分的に楽になったりしますしね。

投稿: マスト | 2007/12/01 18:57

はじめまして いつも愉しくみさせてもらってまする。 w

各人の思いこみが あって・・・
当然のこととおもいながら 発していることばが どれだけ相手を傷つけてるか?なんてことは おもいいたって無い場合
もう これは 悲惨で。

「難しいのならパソコンを使うな」 と言い切るプログラマーもいた。 
てなことを 場面が変わるといってしまってる自分もいたり

だから おもしろいって部分もあるけど 腹立たしい頃ばかりが募る今日この頃です。

投稿: 888 | 2007/12/01 22:38

888 さん、こんにちは。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。そして、コメントをありがとうございます。

気がつかないうちに、こちら側の“常識”で相手を不快にさせてしまうこと、よくあることだと私も思います。私も、過去にそれでどれだけ失敗してきたことか。今でも何気ない一言で、よくカミさんを怒らせたりしてますが。(^_^;)
そんな私の失敗談を読んで、同じような失敗をする人が一人でも減ってくれればいいな、と思っています。

投稿: マスト | 2007/12/02 06:58

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