「社長、それはあなたが悪いのです」
「社長、それはあなたが悪いのです」
なんて、一度いってみたいものだ。
こころ豊かで安全な経営とは何か
第82回社長の物差し、社員の物差し
小山昇
日経BP社 SAFETY JAPAN [2007年11月27日]
ここでいわれている話は、社長と社員、100万円と1000円、だけの話ではない。自分が考えていることを、相手にわかってもらうための基本だ。
私も20代までは、「なんで俺の言うことがわからないんだ。ちゃんと理解できるように努力しろよ!」 などと考えていた。
自分の意見を理解させるためには、意見を言う側がわからせるための努力をしなければいけない。そんなことに気がついたのは、30代も後半になってからだった。もっと若いときにそれを理解していれば、私の人生もずいぶん変わっていただろと思っている。もちろん、よい方向にである。
だから、自分の子供には、「相手が理解してくれないのは、相手が悪いんじゃなくて、あなたがうまく説明できてないからなんだよ」 といつも言い聞かせている。もちろん、それがきちんと理解できるのは、もっとずっと先のことになるだろうが。
日本には “以心伝心” という便利な言葉がある。「俺の考えてることぐらい、言わなくてもわかれよ」 というやつだ。しかし、以心伝心は特別な間柄で自然と出来上がるものだ。権限のある者が、部下に対して強制をするものではない。強制されたところでできるものでもない。
さらにひどい場合は、以心伝心できない部下は、“役立たず” のレッテルを貼られたりする。しかしそれは、権限ある者の説明能力のなさを、部下に転嫁しているだけのことだ。
権限がある者は、他の者に対して理解させる責任があるはずだ。しかし実際には、やろうとしていること、やっていることをうまく説明できる権限がある者は、少ない。日本における最たる者は、政治屋であり、高級役人 だろう。日本がうまくいかなくなりつつあるのも、あたりまえといったところか。
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