22年目の納得
映画 “スターウォーズ” を全六話通してみる機会があった。
いままでよく “スタートレック” シリーズを話題に出してきたが、決して スターウォーズ が嫌いなわけではない。米国の宇宙SF物は、たいてい好きだ。
あらためて六話を通して見ての感想。「映画は本当に “ダース・ベイダー”=“アナキン・スカイウォーカー” の物語だったんだな」 というのを実感した。
先に公開された四話~六話の主人公は、アナキン・スカイウォーカーの子供、“ルーク・スカイウォーカー” ということになっている。しかし、一話から通してみると、四話以降も、ダース・ベイダー が主人公に、なんとなく見えてしまった。
ここからが本題なのだが、四話~六話だけを見ると、六話におけるダース・ベイダーの行動がどうしても理解できなかった。具体的にいうと、ルークが皇帝に殺されそうになるのを見て、それまで絶対服従だった皇帝を急に殺してしまう部分だ。初めて六話を見てからずっと引っかかっていた部分だ。変な違和感がずっと残っていたのだ。
それが、三話と六話を順番に見ることで、その違和感がなくなり、自分なりに納得できたのだ。
アナキンがダース・ベイダーに堕ちるきっかけとなったのが、内縁の妻であったパドメを死から救いたいという強い思いだった。自分の家族を失いたくないという気持ちが異常に強い。家族のためなら、他のすべてを犠牲にしてしまう。アナキンの行動原則をそう見ることで、ルークが殺されそうになったときの ダース・ベイダー = アナキンの行動が、ようやく私にも理解できた。
六話を作る時点で、ジョージルーカスは一話~三話を含むすべての物語が頭にあったわけだから、ダース・ベイダーの行動も、それに合わせて作られ、後から作った物語と整合しているのは、私にはさすがとしか言いようがない。
ただ、六話公開から三話公開まで22年。一つの事を納得するまでの時間としては、ちょっと長すぎたんじゃないかな?という気はしている。
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