新年明けましておめでとうございます
2008年、最初の投稿。(と言っても、これを書いているのは、まだ 2007年だったりする。)
さて、タイトルが 「あけましておめでとう」 というわりに、残念ながら、私には新年を祝う気持ちが、あまりない。二十歳を過ぎた頃から、「年越しといっても、しょせん人が定めた暦の上でのこと。自然界においては、特別変わった日でもあるまいし。」 という、ひねくれた考えをしていた。その気持ちは、今も変わっていない。
私の実家では年末になると、父親がお正月向けの神棚を作る。正月三が日は、ご馳走をまず神棚にお供えしてから、自ら食する。しかし、私にはその習慣を受け継ぐつもりがない。
別にお正月を祝う習慣が、悪いとか、間違っていると思っているわけではない。それにはちゃんと意味があり、そういう習慣を受け継いでいく人たちがいたほうがいいと思っている。
ただ、そもそもそういう慣わしには、根拠となる生活様式があったはずだ。お正月やお盆を家族で祝うことは、農業を生業として、毎日を重労働に追われていた生活様式があってこそ、意味があるものだと思っている。秋祭りなども同様だろう。
では、今の都会の生活はどうだろうか。会社勤めの核家族が人口のほとんどを占める。会社の多くは週休二日制だ。建前では、農作業のように休みなく労働を強いられる生活ではなくなっている。子供達も学校は週休二日制であり、毎日、農作業の手伝いをさせられる時代ではない。
そんな時代に、農家が大半を占めた時代のイベントだけが残ることが、私にはひどく不自然に思えて仕方がないのだ。不自然という意味では、クリスマスを多くの日本人が祝うというのも、私にとっては同様だ。だから、私はクリスマスを祝うことも、あまり気乗りがしない。
一昔前は、お店が大晦日から正月三が日は、お休みだった。今は、大手スーパーなど、大晦日も元日もほぼ平常どおりに営業している。多少閉店時間が早いぐらいだ。コンビにはもちろん年末も元日も関係なく24時間営業だ。
おせち料理は、正月三が日に食材が手に入らない、普段休めない女性たちを休ませる、といった意味があった。しかし、今や元日から普通に買い物ができ、家電製品、外食、中食により、家事を担当する者も、一年中休めないわけでもない。ならば、日持ちはするが、それほどおいしいとも思わないおせち料理よりも、正月からきちんと料理をして、普段どおりの食事をしたほうがいいと、私は思っている。
繰り返しになるが、皆がお正月を祝うことが間違っているとは、一つも思っていない。単に私個人にとって、ひどく違和感があるというだけだ。
ただ、10年後、20年後を考えると、私のようにお正月やお盆を単なる “長期休暇の時期” と捕らえる世代が、増えていくのではないかと考えている。そうなると、今は年末になるとどこでも売られているお正月飾りやおせち料理の食材コーナーは、徐々になくなっていくのではないか。今日、街を歩いていて、そんなことを考えていた。
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