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2008/01/29

UGCから世界経済を妄想してみた

 “UGC - User Generated Content” という言葉を知っているだろうか。一言で言ってしまえば、“一般の人たちが無償で提供している作品” のことだ。そして、今後のインターネット社会において、極めて重要なモノになると考えられている。いや、すでになりつつあるといっても過言ではない。

YouTube や ニコニコ動画 などはよい例だし、広い見方をすれば、2ch も UGC だ。少し前にブームとなった “電車男” も UGC の集まりと言える。

 UGC は極めて安価な資本で、極めて豊富なコンテンツを確保できる可能性を持つ。量的に豊富なだけで、質としては貧弱であるという批判もあるが、高いの質を持つコンテンツが生み出された背景には、大量の愚にもつかないモノの積み重ねが必要である。豊富なコンテンツが確保できるというのは、重要なことだ。

 そして任天堂は、ゲームの世界にも UGC を取り込もうとしている。

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 野安ゆきお
  NBonline [2008年1月25日]

 ユーザーが無償で遊んだ内容が、任天堂にとっては UGC となる。記事の中で 「テレビのスポーツ中継と同じ」 といっているが、私は “プレーヤーが無償でコンテンツを提供している” 点で異なっていると感じた。

 米国や韓国では、プロのゲーマーが存在する。そのプロのゲーマー達が賞金をかけたトーナメントを行い、それをテレビやインターネットを通して中継されるのが、私から見ると 「テレビのスポーツ中継と同じ」 と思える。

 現在のテレビ局で放送されているコンテンツには莫大な費用がかかっていることは、周知の事実だ。それに比べれば、UGC は比較にならないほど安価だ。もちろん、コンテンツの質も比較にならないのだが、反対に量は UGC が圧倒している。

 次段階の私の予想だが、UGC がそれなりにビジネスとして成立すると考えた人たちが、今度は UGC の囲い込みに走ろうとすると考えた。具体的には、UGC にそれなりに対価を支払うのが当たり前になってくるのではなかろうか。

 多くの人は、自分が作ったものがそれなりの価値を生み出すとわかれば、それを高く買ってくれる人に売ろうとするだろう。その額は、わずかかもしれない。しかし、インターネットに接続している人たちの多くがそれに参加するようになれば、そこに生み出される市場は十分に大きなものとなろう。

 そして、インターネットには国境がない。(厳密には、アクセス制限をしている国もあるが。)  とすれば、UGC よって流通する貨幣価値は、国に依存しない独自なものになりうる。そして、今は為替市場などで実体とかけ離れていることを、露呈してしまうかもしれない。もし仮にそうなれば、国家単位でやり取りをしている実体経済にも何らかの影響が出るはずだ。

 インターネットによって情報の格差や秘匿が出来にくくなったことで、政治体制や社会システムに変化が起こっているのは、多くの人が実感していると思う。そして、今後はそれが世界経済にも及ぶのではないかということを、ちょっと妄想してみた。

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