CO2本位制度
なるほど。この発想は私には思いつかなかった。
宿輪純一の「逆張り経済論」
将来は基軸通貨となるCO2
宿輪 純一
NBonline [2008年2月22日]
確かに、CO2ならば世界共通の価値(負の価値だが)になりえる。
現在の為替相場などと異なり、特定の国家の思惑で意図的に為替相場を低く抑えたり、高く支えたりすることもできなくなるだろう。
CO2による貨幣相場は、その国の工業力や財政基盤、景気状況がダイレクトに繁栄されるモノとなるだろう。
問題は、すべての国家・地域がそのCO2本位制度に素直に従うか、ということになろうか。
いまだ財政基盤も工業力も脆弱な国であれば、CO2排出枠に縛られることなく製造業の発展に力を入れてCO2を垂れ流ししたいのが本音ではなかろうか。
そうなったときの解決方法はどうなるのか。
やはり欧米が中心となり、軍事力でCO2本位制度に従わせることになるのだろうか。そうすると、地球環境維持のために世界が再び騒乱状態に堕ちる可能性もある。
二十世紀前半に二度の大きな世界大戦を経て、半世紀以上にわたる比較的平和な時代が続いた。しかし、ここ十数年の動きを見ると二十世紀前半にも見られた、主要国の衰退と混乱が少しずつ強まっているように見える。
となると、私としても起こって欲しくない “動乱の時代” が再びやってくるのではないかと、心配している。
確かにたまりにたまった矛盾やあつれきは、どこかで清算しなくてはならないだろう。そして、過去の負の遺産を清算できてこそ、新しい時代の新秩序が生まれる。
次の秩序は、特定の国の経済を中心にしたものではなく、地球環境保全を中心にしたモノになるかもしれないということを、このCO2本位制度は、改めて私に気づかせてくれた。
ここまで言ってしまうと、さすがに 「妄想が過ぎる」 とたしなめられそうだ。しかし、「そうなればいいなぁ」 というのは私の素直な気持ちだ。地球環境を食いつぶしながらのあくなき富の追求は、そろそろ終止符が打たれるべきだと、私は本気で思っている。
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