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2008/02/22

自分に都合のいい期待はそろそろやめませんか

 まったくもって、そのとおりだと思った。

官僚に解雇と流動化を。公務員制度改革法案後退の暗澹
 山崎元(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)
  ダイヤモンド・オンライン [2008年2月20日]

 役人は失敗しても責任を問われない。内部的には昇進ができなかったりするのだろうが、それは公には出てこない。しかも、省庁内で昇格できなくとも、天下りで昇進と同等の恩恵にあずかれる。これでは役人が無責任になるのも当たり前だ。

 役人を能力評価で解雇できない仕組みを作ったのは、役人自身だ。「責任を強く問うと、大胆な政策が実行できなくなる」 など、おそらく役人に都合のよい理由からだろうが。

 そして私がもう一つ不満なのが、こういった役人の専横を日本国民の大多数が、たいして問題にしていないように見えることだ。役人に対して不満を抱きつつも、「触らぬ神にたたりなし」 といった感覚で、公にはなかなか抗議を示さない。もしかすると最近の北朝鮮のほうが、よっぽど国民が役人にたてついているかもしれないとさえ思う。

 不満をなかなか行動に移さない理由の一つとして、私が最近考えているのが、

「自分だけは、だまされない、損をしない。自分だけは、困ったときには国や市町村が助けてくれる。」

と思っている、思いたい人たちが多くいるのではないかということだ。

 それは、相変わらず “ネズミ講” に引っかかる人が多くいることから想像したことだ。

 「他人の勧誘すれば、出資金をはるかに上回るお金を手にすることが出来る」 という甘い言葉に乗って、多額の財産を奪われた人たちの話が、これまでに何度となく報道されてきているにもかかわらず、いざそういう話を聞くと 「そんなおいしい話が聞けた私はラッキーである」 と自分に都合のよい解釈や想像を膨らませて、結局は大金を騙し取られる。

 国 = 与党政治家や官僚も同じだ。「最後はちゃんと面倒を見てくれるはず」 と期待するのは勝手だし、それで不利益をかぶるのは自分自身だ。お上の言うことを素直に従っていれば、どこからともなく現れて農民・町民を守ってくれる “水戸黄門” も “暴れん坊将軍” も、残念ながら現代にはいない。

 ネットワークの発達によって、自分の意見を簡単に世界に向けて発信できるようになった。逆に、発信されている情報を、世界中から瞬時にかつ安価に入手できるようにもなっている。

 日本人もそろそろ、自分達がどういう社会で暮らしていきたいかを、明確に主張すべきときに来ていると思う。政治屋や役人達が隠れてやっている様々な政策や活動をすべて公にする必要がある。そのためにはやはり国民一人一人が行動を起こし、福田現首相のように役人と結託をして国民に不利益を押し付けるような政治屋を選挙で排除していく必要がある。

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