« 総選挙時期についての世論調査結果から考える | トップページ | Internet Explore 7.0 にして良かったこと、足りないとこ »

2008/02/14

Internet Explore 7.0 に更新して思うこと

 マイクロソフトが Internet Explorer 7.0 (IE7) への自動更新を始めた。こちらの記事によれ ば IE7 は、2006年11月に正式リリースされている。15ヵ月以上が経過したことになる。

 今回はちょうどいい機会だと思い、自分のパソコンを IE7 にアップデートした。逆に言えばこの15ヵ月間、私は IE7 には切り替えずに、IE6 を使い続けた。私だけではない。本ブログのアクセス解析を見ると、IE6によるアクセスは、IE7 正式リリース以降も 50~60% で安定している。IE7 はずっと 15% 前後に停滞している。

 10年前の私であれば、15ヵ月も最新のソフトウェアに切り替えないなど考えられなかったろう。当時の私であれば、正式リリース以前のベータ段階から積極的にインストールしていたはずだ。

 積極的にソフトウェアをアップデートしなくなったのは、ここ4~5年のことだ。Windows が XP となり、SP もリリースされて、Windows の動作が極めて安定した頃からだったと思う。

 そして私が IE6 を使い続けたのも、まさに同じ理由だ。「安定しているから」 そして 「IE6 でやりたいことがすべてできるから」。

 それまでのパソコンソフトウェアのバージョンアップでは、バージョンが上がればそれまで出来なくてイライラしていたことができるようになったり、過去の貧弱なハードウェアに合わせて脆弱に作られていたものが強固に書き換えられていたり、と好みというよりは必要に迫られることが何かしらあった。

 それが Windows XP + IE6 という組み合わせ以降、この組み合わせで何も困らなくなった。

 さらに、新しいシステムに早い段階で切り替えると、その時使っていたソフトウェアや Web 上のサービスが使えなくなることを、過去に散々経験してきた。カミさんのパソコンを Windows 2000 から Windows XP に切り替えたときも、カミさんには必須になっていたオンライントレードツールが使えなくなったのを、今でもはっきりと覚えている。

 今回の IE7 への切り替えは、とりあえず私のパソコンのみで、カミさんのパソコンはまだ IE6 のままにしてある。おそらくカミさんが使っているサービスも IE7 に対応しているとは思うが、私も詳しいことは調べていないし、何よりも今問題なく使えている。

 IE7 の話をすると、つい出てくるのが Windows Vista の話だ。

 我が家にはまだ 1台 も Windows Vista を導入したパソコンがない。私自身も店頭で少しさわったぐらいで、Windows Vista を日常的に使ったことがまだない。これも10年前の私では考えられないことだ。

 しかし、今 Windows を XP から Vista に切り替えたとすれば、システムだけではなく今日常的に使っている多くのソフトウェアとハードウェアも更新しなくてはいけなくなるだろう。ソフトウェアの中には有償で更新をしなければいけないものもあるだろうし、もとよりハードウェアの更新は有償だ。そして、私には Windows Vista を使わなければいけない理由が、ない。

 実際に自分がそういう状況に置かれると、企業が古いパソコンと古いシステムを使い続ける理由がよくわかる。世間的に散々言われていることだが、パソコン業界にいるとどうしても新しいハードウェア、新しいソフトウェアばかりに目がいってしまい、古いハード、古いソフトに固執するユーザーの気持ちが理解できない。

 その業界で必要な感覚を、その業界からすっぱり離れてみないと得られない。なんとも皮肉な話である。

|

« 総選挙時期についての世論調査結果から考える | トップページ | Internet Explore 7.0 にして良かったこと、足りないとこ »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Internet Explore 7.0 に更新して思うこと:

« 総選挙時期についての世論調査結果から考える | トップページ | Internet Explore 7.0 にして良かったこと、足りないとこ »