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2008/03/19

官僚の人事秩序で日銀総裁を決めるな

 政府と与党が財務省の元事務次官にかなりこだわっていたことに、私はひどく不自然なモノを感じていた。官僚の言いなりになっている福田内閣のことだから、おそらく官僚の描いたシナリオをそのまま推し進めようとしていたのだろうと考えていた。

 どうやらそれは、当たらずとも遠からず、だったようだ。

山崎元のマルチスコープ
市場混乱の中の日銀総裁空席
 山崎元(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)
  DIAMOND online [2008年3月19日]

財務省としても、事務次官を副総裁という形で送り込んで、いわば日銀総裁となるための帝王学を5年間も学ばせていたわけだから、それが意のままにならないとは、人事秩序的に「あり得ない」という感覚だろうし、それが分かるから、福田首相も手を出せずにすくんでいるのだろう。

 はたして武藤氏は本当に日銀総裁に不適格だったのか、単に政治の駆け引きでつぶされただけで、本当は適任者だったのかは、経済政策にまったく興味のない私には判断できない。ただ、政府与党の不自然な強引さだけを感じていた。

 私が気に入らないのは、「あらかじめこれで決めていたのだから、変更できない。」 とする官僚の無能さと傲慢さだ。

 5年もあれば今の世の中、政治情勢も経済情勢も技術情勢も大きく変わってしまう。

 私の得意分野であるパソコン関係で考えても、1995年当時インターネットや Web などは、一部の人のみが知る存在であった。それが 2000年ごろにはテレビ CM でインターネットアドレスが紹介されるまでになっている。

 だから5年前に適任だと思われたとしても、今現在も適任だという保証はない。もっとも、5年前にも適正云々ではなく、省内の力関係で決まったのだろうが・・・。

 いずれにしても、官僚の天下り先や再就職先の一つとして日銀総裁のポストがあつかわれているようで、私はとても情けない気持ちになる。

 バブル以降の長く厳しい不況は、日銀の失敗によるものだとする意見も多い。(例えば元 FRB 議長グリーンスパン氏の発言

 逆に言えば、日銀に総裁に本当の意味での適任者が就けば、今よりも日本経済がもっとよくなっていたし、これからよくなる可能性があるということだ。

 そう思うからこそ、自己保身最優先の官僚的 “人事秩序” で、日本にとっての最重要ポストである日銀総裁が決められたのでは、たまったものではない、とよりいっそう思う。

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