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2008/04/14

値上げがしょうがない? 冗談じゃない!

 本当にいろんなものが値上がりしている。食料品・日用品に買い物を担当していると、本当に実感できる。

 私が食料品・日用品を主に買いだしに行くようになって2~3年になる。その間、季節ごとの野菜や果物の値段の上下はあったが、日用品はほぼ値段が変わらなかった。それがここ半年ぐらいで次々に値上がりしているのが実感できる。

 また、魚類の値上がりも実感している。マグロは確かに値上がりしているが、我が家ではあまりマグロを食べないので気にならない。むしろ、イワシやアジがもはや高級魚としか思えないような値段になっていることが、残念で仕方がない。

 今リーゾナブルに魚を食べようと思ったら、サンマしかない。海水温が高いときは、イワシやアジの漁獲高が下がり、サンマの漁獲高が上がるらしい。それが地球温暖化の影響なのか、単なる気候変動の周期によるものなのかは、私にはわからない。まぁ、私はサンマが好きなので、それはそれで私には都合がよい。

 あと、これを言うと シーシェパード に襲われそうであるが、鯨が増えすぎたために、鯨が捕食しているイワシやアジが急激に減少したという説も聞いたことがある。それが本当なのか、私には確認する術はないが、地上においても一部の動物を保護もしくは乱獲したために、その動物と関係がある動物達が急激に増加したり、減少したりすることはよく見られる。それが海の中で起こっている可能性は、十分にある。

 話を値上がりの話に戻す。

 今回の値上がりはもちろん世界的な食糧需給の変化による影響によるものが大きいと思う。が、別な見方として、日本の政治家、高級官僚、そして著名経済人の政策あるいは経済システムの失敗によるものだと、私は見ている。

 具体的には、「食料は海外から安く買えばよい。国土の狭い日本で食料を作る必要はない」 という考えで、食料自給率を際限なく低下させたことだ。

 安く買ったはいいが、農薬や病原菌に汚染されている。他国の輸入量が増えたため、結局高く買わされる。というように、長期予測やリスク回避の発想が、日本の政治システムにはまったくない。

 そして、今回このネタで記事を書く気になったのは、福田首相の桜を見る会での、この発言だった。

「まあ、いろいろありますよ。物価が上がるとか、しょうがないことはしょうがないのだから、耐えて工夫して切り抜けていくことが大事だ」

 人によっていろいろな受け取り方があるだろう。そもそも、本人がどういうつもりでこういうことを言ったのかを、私が問いただしたわけでもない。

 だが私は、日本の政治家の代表である首相のこの発言を聞いて、今の日本の政治家がいかにダメダメであるかを、実感させられた。これでは、責任放棄ではないか。

 社会を安心、安全なものにすることが政治のはずだ。それなのに、「しょうがない」、「(我々政治家は税金で潤っているので、一般市民は、)耐えて工夫しろ」 とは。括弧内は私の個人的な解釈

 福田首相といい、石原東京都知事といい、最近主役になっている政治家は、おかしいのが多すぎる。

 確かに歴史を振り返れば、平安、鎌倉、室町、江戸時代といずれも末期には、まともとは思えない主役達が登場している。そう考えると、明治初期に作られた今のシステムも末期にきているように思う。

 幕末の坂本竜馬のような人物は、まだ見当たらないようなので、変革はまだ当分先なのだろう。ただ、変革の先には、本当の意味での民主主義が来て欲しいものだと、心から願ってやまない。少なくとも独裁政治は、死んでも御免こうむりたい。

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