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2008/06/30

ケーブルテレビ会社とやっと手が切れた

 私が住んでいるアパートには、ケーブルテレビの設備が入っている。そのため、デジタルチューナーや BS、CS チューナがなくても、ケーブルテレビのセット トップ ボックスがあれば、アナログ放送しか見られない古いテレビでも、地上波デジタル、BS、CS 放送が見られる。

 今のアパートに引っ越してきたときに、とりあえず無料の BS 放送ぐらいは見れたほうがいいかなと思い、BS のみ見られる一番安いコースで、ケーブルテレビ会社と契約を結んでいた。

 先日、デジタルチューナー内蔵の最新のテレビを買ったことで、セット トップ ボックスなしで 地上波デジタル、BS、(別契約すれば)CS が見られるようになった。そこで、ケーブルテレビ会社との契約を解除することにした。

 ところが、ケーブルテレビ会社のホームページを見ると、契約解除に関する記述が見つからない。仕方なく、検索サイトを使って探すと、

サポート > サービス料金について > その他諸経費

のページに、一言だけ、

■解約のお手続きについて
お引越しの場合は1ヶ月前迄にご加入者専用フリーコールへ必ずご連絡ください。

としか書かれていない。

 入会に関しては、どこからでもアクセスできるように表示してあるのに、(会社にとって都合のよくない)解約については、ほとんど記述していない。この種のやり方は、消費者の反感を買うだけだということを企業側はもっと知るべきだ。

 いくら解約方法をわかりにくくしたところで、解約したい利用者がそれで解約を思いとどまるはずもない。むしろ、都合の悪いことを隠蔽しているように思われて、企業イメージを悪くする悪影響のほうが大きいように思う。さらに、引越しでしか解約しないと決め付けているような書き方も、不愉快にさせる。

 “宅内設備撤去費用” と称して、¥5000- も費用を取ることも納得していない。最初から契約書に書かれているので、仕方なく支払うが、実質は、すでに取り外しているセット トップ ボックスを回収に来るだけだ。それで ¥5000-も徴収するやり方は、やはり気分のいいモノではない。

 ケーブルテレビ事業は、地域ごとに1社しか認可されないため、事実上、1社独占状態だ。そのために、どうしても営業努力、企業努力というものがおざなりになっている感が強い。

 例えば、セット トップ ボックス。
 セット トップ ボックス経由で録画しようとすれば、必然的にセット トップ ボックスの予約も必要になる。ところが、セット トップ ボックスの録画機能には、“毎週” という機能がないのだ。毎週同じ時間の番組を録画しようと思ったら、毎週、手動で録画予約を設定しなければいけない。今時、こんなレベルの低いデジタル機器は見たことがない。

 セット トップ ボックス は、メーカーが作っているものをケーブルテレビ会社が使うだけなので、メーカーの問題のようにも見える。しかし、実際に利用者に提供するのはケーブル会社なのだから、もっと使いやすいセット トップ ボックスをメーカーに作らせるようにケーブルテレビ会社は圧力を掛けることも出来るはずだ。

 最近は徐々に規制緩和が進み、インターネット回線でもテレビ コンテンツが見られるようになり、ケーブルテレビの地域独占とはいえなくなりつつあるようだ。

 インターネット上を調べていくと、ケーブルテレビの地域独占や規制緩和による通信事業者によるテレビ コンテンツ配信の話題がいくつも見つかる。そのほとんどで語られているのは、「ケーブルテレビ業者は、より地域に密着した高度なサービスを提供しなければ、淘汰されていくだろう」 というものだ。

 とはいえ、長年染み付いてきた地域独占による殿様商売気質がすぐに改められるとも思えない。それは、今回私も継続利用および解約をしてみてよくわかった。

 やはり、合法的にしろ非合法にしろ、1社(者)による独占状態というものは、多くの人にとって得られるものより失うもののほうが、ずっと大きいと思わざるを得ない。

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