小石で通路をふさぎます
クロオオ女王アリ1号の働きアリたちもずいぶん増えた。数が増えてくると、当然活発に動き回るヤツも出てくるわけで、いつの間にかタッパーとビニールチューブで接続した 餌場 に出入りするようになっていた。
しかし、そこで予想外の行動が見られた。
これが餌場で、床になっている面の一箇所に穴を開けて、そこにビニールチューブを差し込んでいる。働きアリたちは、そのチューブを通ってこの餌場に出入りできる。
タッパーは完全密封なのに対して、餌場はフタに金網をつけているので開放状態だ。タッパー内は適度に水分を補給しているのに対して、餌場は乾燥させてある。
条件だけでいけば、『タッパー = 巣』、『餌場 = 外』 になるはずなのだが……。どうも私の思惑通りにクロオオアリたちは行動してくれないようだ。
タッパー内の女王部屋“のみ”が、クロオオアリたちの巣になっているようだ。現に、サナギが脱ぎ捨てた繭が、タッパー内の女王部屋外に散乱している。もし、タッパー全体が巣だと認識していれば、ゴミとなった繭は一箇所に集められるか、餌場に捨てられたはずだ。
そうならなかったのは、タッパー内であっても女王部屋以外は、クロオオアリたちにとって巣の外と同じと認識されているということだ。
そして、私から見て最も奇妙な行動は、タッパーと餌場をつなぐチューブを、餌場の小石でふさぐ行動を働きアリたちが取ったことだ。
初めは餌を取りに来たときに、働きアリと一緒に落ちてきたのかと思っていた。しかし、働きアリが餌場にいるのをたまたま目撃したら、働きアリは明確に小石を咥えて、チューブの中に小石を引きずり込んでいたのだ。つまり、チューブの中の小石はすべて働きアリが意識して持ってきたものなのだ。
写真には撮らなかったが、タッパー側のチューブの先にも写真と同じぐらいの小石が積みあがっている。
働きアリは小石の隙間を通ってチューブの中を行き来できるようだが、どうも私にはチューブをふさごうとしているようにしか見えない。
何のためにチューブをふさごうとしているのか、私にはわからない。わからないが、こういった予期せぬ行動をしてくれたほうが、観察している私としてはうれしい。
まもなく、クロオオ女王アリ3号 と クロヤマ女王アリ4号 のサナギが成虫へと羽化するはずだ。どちらも女王部屋を使わずに “外” でサナギの世話をしている。働きアリが生まれたときにどうなるのか、今から楽しみだ。
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- クロオオ女王アリ1号 : 働きアリ、いっぱい
- クロオオ女王アリ3号 : 羽化直前
- クロヤマ女王アリ4号 : 羽化はもう少し先か
- トビケ女王アリ6号 : 順調に産卵中
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