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2008/08/15

映像美の素晴らしさ? 残念ながら私にはわかりません

 夏休み映画の公開ということで、少し前に “崖の上のポニョ” と “スカイ・クロラ” の宣伝や宣伝番組がやたらと目に付いた。私も、両方の映画は興味があるので、宣伝番組をだいたいチェックしているのだが、宣伝番組を見ていると、なにか不自然というか違和感のようなものを感じて仕方がない。

 宮崎駿監督 も 押井守監督 も、すでに高い実績を上げていて、多くのファンを獲得している押しも押されもせぬ超一流監督だ。それを否定するつもりも、疑問を挟むつもりも、私にはない。

 だが、宣伝番組でやたらと 『天才、天才監督』 と連呼されると、さすがにしらけてしまう。

 言うまでもなく、宣伝番組をやるテレビ局は、その映画に投資をしている。その映画がヒットしなければ、投資が回収できなくなるから、どんなことをしても映画にヒットしてもらわなければ困る人たちが、必死に映画を宣伝しているというわけだ。車のセールスマンが一生懸命売りたい車のいいところ “だけ” をセールストークするのとたいして違わない。

 「すでに名のある監督の作品だから、宣伝しなくても観客は入るだろう」 と思う人もいるかもしれない。だが、崖の上のポニョ の宣伝番組を見ていたときに、今でこそ名作と言われている “天空の城ラピュタ” や “となりのトトロ” は、“風の谷のナウシカ” よりもずっと観客動員が少なかった、という話があった。そして、観客動員低迷に危機感を抱いたスタジオジブリの 鈴木敏夫プロデューサー が日本テレビと提携したことで、“魔女の宅急便” 以降、急激に観客動員を増やしていった、経緯がある。

 余談が長くなってしまった。

 私自身は、どうも芸術や音楽の素晴らしさを理解する能力を持ち合わせていないようなのだ。生まれつき持っていなかったのか、成長の過程でそういう能力を磨いてこなかったのかわからない。とにかく、絵画や彫刻、音楽や映像の “美的” なものに感動することがない。

 逆に、使い勝手や論理的な美しさに、私は感動することがよくある。だから、アニメや映画が好きになるのも、映像美ではなく、ストーリーが論理的であることや人物描写に矛盾がないことが理由だったりする。

 そんな私だから、最初に述べた宣伝番組で、やたらと 『映像美』 や 『映像と音楽の一体感』 などと宣伝されても、私にはいっこうにピンと来ないのだ。

 押井守監督の “イノセンス” は、アニメ関係者や映画関係者の評価が高く、ハリウッド映画にも影響を与えているとも言われている作品だ。だが、私には、丁寧に作られていることはわかっても、“映像美” は理解できなかった。

 スカイ・クロラ の 『臨場感のある空中戦のシーン』 といわれても、実際に自分で空中戦をやったことがあるわけでもないので、「よくわからない」 というのが正直なところだ。

 宣伝番組で、「すばらしい」 「最高」 と連呼されればされるほど、私の中の映画を見たいというモチベーションは急速にしぼんでいってしまう。

 そういえば、機会があってようやく最近、宮崎駿監督の “ハウルの動く城” を見た。私個人の感想としては、“千と千尋の神隠し” に次ぐ興行成績に匹敵する内容には感じられなかった。“ゲド戦記” よりははるかにマシだったとは思うが、私としては “紅の豚” の方が、はるかに面白いと思った。

 それと、宮崎駿監督の声優嫌いも、私個人から見ると、かえって作品を台無しにしているように見えてしまう。棒読みで感情のこもってない台詞を当てられると、「なんでこんな “素人” にやらせるかな~」 とつくづく残念に思ってしまう。

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