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2008/08/13

アリがよじ登れない不思議な容器

 いろいろなアリ サイトのお勧めにしたがって、アリの巣に当たる容器と餌を与える容器を明確に分け、両者をビニールチューブで接続している。クロオオ女王アリ1号コロニーには、味付け海苔の空き容器を利用して餌場を作った

 クロオオアリたちが餌場をうろつく様子を観察していて、最近、面白いことに気がついた。

 どうやらクロオオアリたちは、味付け海苔の容器を登れないようだ。

 他のアリのコロニーには、スタック式のDVD-R の容器を逆さにして使っている。DVD-R の容器の側面や底板(餌場の時は天井)を、クロオオアリは余裕でよじ登っている。

 味付け海苔は、表面に調味料が塗られているため、粘着性がある。味付け海苔を裸でしまっておく容器は、粘着性のある海苔がくっつかないような素材か、あるいは内側になんらかの加工がしてあると思われる。

 そしてその味付け海苔がくっつかないための工夫が、アリを登らせない効果を生み出しているようだ。

 それにどんな意味があるのか?

 今はもう夏休みも後半に差し掛かったため、今から自由研究でアリの観察始めるのは、少し厳しい。なので、来年以降のための情報になってしまうと思われる。

 何が言いたいかと言えば、味付け海苔の空き容器を利用すれば、アリを捕まえたり飼ったりするのが、ずいぶん楽になるということだ。

 アリを野外で捕まえる時、捕まえたアリを逃がさないように、バケツの上部にベビーパウダーや油を塗って、フタをしなくてもアリが逃げ出さないようにするのが常套手段だ。

 だが、味付け海苔の容器を使えば、そのような手間が要らない。アリに変なものを付着させる危険もない。フタを開けっ放しにしても、アリは容器の側面を登れないため、他のアリを捕まえているときに、すでに捕まえたアリが逃げ出すこともない。

 同じように、捕まえたアリを飼育するのにも使える。

 アリを飼育するのに、アントクアリウムの詰め替えゼリー “アントクアリウム L-1 アクアリフィル (詰め替え用)もいいが、長期(一年以上)の飼育ではカビたり液化する問題が起こることを覚悟した方がよい。

 長期の飼育は、アリ サイトによれば、高温で処理した “パーライト” がいいらしい。

 アリを飼育する容器より二周りぐらい小さいビン容器を逆さに入れて、その周りにパーライトを入れれば、アリは容器の側面に沿って巣を作るため、観察しやすくなる。

 アリを飼育するときも、アリは容器の上部まで登って来れないため、容器にふたをする必要がなくなる。万が一に供えて、容器の口よりも大きい金網でもかぶせておいた方が無難ではあるが。

 容器のフタを気にすることがないということは、アリに餌やりするのも楽になるということだ。アリを逃亡させるきっかけの一つは、餌をやるために容器を空けることにある。その危険がなくなるだけで、ずいぶんとアリが飼いやすくなる。

 なにしろ 「アリが好き」 という人はごく限られる。多くの家庭のママたちは、大量のアリが室内に大脱走したら、半狂乱になって騒ぎまくることだろう。

 もし、「アリの観察を自由研究にしたい」 とか、「女王アリを捕まえたので、飼育してコロニーを作らせたい」 とか思ったのであれば、味付け海苔の容器はお勧めである。

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コメント

味付け海苔の容器も登ってきます、蟻の種類にもよるかもですね。

投稿: そら | 2016/07/06 19:29

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