当たった (^_^;)
当たったといっても、いいモノが当たったわけではない。
伊藤ハムが汚染された地下水を使った作ったウィンナーを回収しているが、その対象となるウィンナーに “当たって” しまったのだ。
「伊藤ハムがウィンナーの回収を始めた」 というニュースを聞いて、「あれ?俺も週末にウィンナーを買ってきたよな?」 と思って、冷蔵庫をのぞいてみると、はたして、伊藤ハムのウィンナーがそこにあった。
さらに、伊藤ハムのホームページには、回収対象となるウィンナーが具体的に記載されていた。手元のウィンナーの銘柄や賞味期限の印字を見ると、まさしく “ビンゴ” であった。
ホームページには 「着払いで返送して欲しい」 とあったので、翌朝にはすぐに返送した。
「あれ?そういえば、前にも回収品を着払いで返送したことがあったな」 と思い、思い出そうとしたが思い出せない。だが、カミさんが覚えていた。コンタクトレンズ洗浄液の回収だった。
汚染された水を使っていたことを発表して、商品の回収を行ったのは、当然と言えば当然のことだ。この問題によって、伊藤ハムが本当に (中国ではなく) 日本で商品を作っていることが確認できたのが、収穫と言えば収穫か。
それよりも、あちこちで言われていることだが、今回の件で一番の問題は、問題の公表と商品の回収が1ヶ月も遅れたこと、だろう。
経営責任者側が、「担当者の対応が遅れた」 と逃げに回っていることも大きな問題だろう。そのような経営者の元だからこそ、担当者が問題をすぐに報告しなかったとも取れる。
伊藤ハム社内の空気として、「衛生上の問題が発生してはいけない」 というモノがあったのではなかろうか。
山田専務は「工場を稼働してきた約40年の間、同様の異常が報告されたことはなかった」と強調。「現場の担当者は水ではなく検査機械の異常を疑ってしまった。直後にもう一度定期検査が行われるから、その後でよいと判断してしまった」などと説明した。
という経営側の説明から、それがうかがえる。
実際、今回返送したウィンナーと同じものを、ここ1ヶ月以内でも食べている。おそらく汚染されたものを食べていただろう。そう考えると、この経営者の無責任ぶりが、本当に腹立たしい。
雪印乳業、白い恋人、不二家、赤福餅、といった企業や商品が、食品汚染の問題を隠そうとして、逆にいかに多くのものを失ったかを、伊藤ハムの経営陣は、理解していなかったということだろう。
商品回収による実際の金銭的な損失、売り上げ急低下という経営上の損失、食品安全をおざなりにしているというブランドイメージの致命的なダメージ。
伊藤ハムが支払った代償は、極めて大きいものだ。
私は今日も買い物に行ってきた。その際に、丸大ハムのウィンナーを買ってきた。おそらく今後、伊藤ハムの商品を買うことはないだろう。実際、雪印製品は買ってないし、不二家のお菓子も買っていない。
伊藤ハム以外のハム・ウィンナー会社が、類似の問題を隠していないことを、願うばかりである。
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