« なんとなく気になったことを簡単に調べられるインターネットはやはり偉大な発明だ | トップページ | 算数が解けない思考とは »

2008/10/02

家庭用燃料電池がいずれ普及するとは思っているが…

特集 低炭素時代めざす物流革命-3
インフラ整備と電池性能向上で電気自動車が主役になる

 bp special ECOマネジメント [2008年9月25日]

 上記の記事を興味深く読んだ。たとえば、

東京から札幌市の北海道庁までの858.7kmを、(中略) 電気自動車(EV)が走破した。(中略)このときのR1eの燃料費(電気代)は、たったの1713円だった。

1700円といえば、今のガソリン価格からすると 10ℓ ほどだ。10ℓ で走破したと換算すると、86km/ℓ にもなる。この数値にたいした意味があるわけではない。それでも、この数値なら、「車を使ってもいいかな」 と思える数値だ。

 学生の頃、「電気は止めたり流したりが簡単な使い勝手がいいが、単価が高い」 と学んだが、電気自動車だけを見ると、必ずしもそうとはいえなさそうだ。

 単価が高いといわれる電気だが、最近の家庭における利用では、電気の比率がどんどん高くなっているように思う。

 いわゆる、“オール電化住宅” は、火を使わない、排気ガスを出さない、といった安全面から、今後の高齢化社会を考えれば、ますます増えていくだろう。

 そういう状況において、私が学生時代からずっと期待してるのが “家庭用燃料電池” だ。大学の研究室で、燃料電池にかかわる材料の研究をしていたことから燃料電池を知る。

 以後ずっと、「将来はきっと家庭用燃料電池が広く普及するに違いない」 と思ってきたものの、いまだに普及する兆しはない。

 こちらの記事を読んでもらえれば、現在の発電・送電システムが、いかに多くの無駄を出しているかがわかる。

シートン俗物記
直流と交流 エジソンとテスラのリターンマッチ

 送電中の損失、送電線を敷設するために高価な銅を大量に使用、鉄塔を建てるための資材、鉄塔を建てる場所、鉄塔の維持、電柱、地下に送電線を敷設するときはその工事、などなど、実に高いコストがかかる。

 電気の使われ方を見ても、直流で使う機器が実に多い。パソコン関係は、ほぼ直流5Vや12Vだ。テレビも内部では直流に変換されて使われている。家の中でACアダプタで電気をとってる機器のなんと多いことか。

 燃料電池や太陽電池なれば、(電圧の変換は必要になるものの、) 直流をそのまま取り出せる。各家庭に設置をすれば、長大な送電線もいらないので、送電による損失もほとんどない。街中からは電柱や鉄塔が消えてすっきりする。道路工事も送電線の分が減って高じ渋滞も少なくなる。いいことづくめだ。

 もっとも、大人coldsweats01になっていろいろわかってくると、仮に燃料電池そのものの技術的な問題が解決されたとしても、おそらく “政治的な” 問題で家庭用燃料電池の普及が妨害されるのではないかと思っている。

 もちろんそれは、既存の電力会社による妨害だ。テレビ局などと同じく、電力会社も独占企業として安定した収益を上げている。

 もし、燃料電池が各家庭に普及することになれば、これまで巨大な発電施設にかけてきた膨大な投資が無駄になってしまう。工場や商業地区への送電はなくならないだろうから、まったく電力会社がいらなくなることはないだろうが、それでも家庭用の給電がなくなれば、大幅な事業規模の縮小になるだろう。

 もちろんそんなことは電力会社には許容できないだろうから、家庭用燃料電池の普及を妨害してくるだろう。上記の記事にもあったように、現状の太陽電池からの売電を制限することで、太陽電池の普及を妨害している電力会社だ。エコのために戸別発電を推進するようなことをするとも思えない。

 それでもオール電化住宅で、ガス会社がかなりの危機感を抱いているように、より快適なものであれば、家庭用燃料電池もいずれ普及するだろうと、私は楽観視している。それが10年後なのか、50年後なのかはわからないが。

|
|

« なんとなく気になったことを簡単に調べられるインターネットはやはり偉大な発明だ | トップページ | 算数が解けない思考とは »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61641/42664075

この記事へのトラックバック一覧です: 家庭用燃料電池がいずれ普及するとは思っているが…:

« なんとなく気になったことを簡単に調べられるインターネットはやはり偉大な発明だ | トップページ | 算数が解けない思考とは »