SSDでハードディスクのバックアップを考えてみる
ハードディスクの交換を終えた後、こんな記事が目に入った。
本田雅一の「週刊モバイル通信」
SSDの信頼性は、すでにHDDを超えている
~東芝セミコンダクター インタビュー
(PC Watch)
作って売ろうとしている人の話なので、もちろん100%そのままを信用することはできないが、公の場でこれだけはっきり言うということは、それなりの根拠はあるのだろう。
「MLCの書き換え可能回数がSLCに比べ、1桁少ないことを問題として見ているようだが、実情は異なる。充分に対策が施されたSSDコントローラならば、SLCは通常のPC用途としてオーバークオリティ。MLCの場合でも、欠陥セルが増加し始めるまで使い続けるのは、よほどのヘビーユーザーでも、まず無いと言えるレベル」(西川氏)
さらに、データの長期保存も期待できるという話。
「40℃の高温下で、多数の書き換えを行なって劣化したセルでも5年以上。書き換え回数が少ないフレッシュなセルなら数十年、おそらく100年以上ではないか。劣化したセルでも常温なら10年以上は確実に値を失わない。5年以上の値保持を確実に保証することを前提に開発している」(西川氏)
ハードディスクは機械的に稼動する部分が多いため、長期間動かさずにいると稼動部分が膠着してしまい、データが読み出せなくなる場合がある。DVD系のディスクでは、記録面のアルミ層が腐食をしてしまい、意外と短時間で読めなくなる場合もあるとか。それらに比べればSSDは、バックアップ用途にも向いているということにもなる。
SSDは静音性や低消費電力、耐衝撃性で注目を浴びることが多い。しかし、私の場合は上記の高保存性に注目して、バックアップ用途に使ってみたくなった。
とはいえ、大容量のSSDはまだまだ超高価で、簡単に買えるものでもない。そしてまた高価なゆえに、安価な粗悪品が多く出回っているという現実もある。
一部、品質の低いSSDでのトラブルがSSDに対する不安を助長させたという面もあるかもしれない。(本田雅一)
メモリーをハードディスクのように使うアイデアは、私がWindowsを使い始めた1991年にはすでにあった。当時は大量のDRAMを拡張スロットからはみ出すくらい詰め込んで、ハードディスクに見せかけていた。だが、電源を落とせば内容が消えるため、ハードディスクにバックアップを取りながら使うもので、容量的にもシステムしか入らないような、とても実用にはならないモノだった。
それが20年近くたって、ようやく実用的なメモリードライブが普及し始めた。それどころかハードディスクをバックアップできるまでの高信頼性を持つまでになっている。
ハードディスクは真空管技術ではないが、またしても半導体技術が他の技術を隅に追いやってしまうということなのかもしれない。
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