戦場の絆ポータブルでやっとゲスト参加が出来るようになった
ずっと悩まされてきた、
『戦場の絆ポータブルのオンライン対戦でゲスト参加出来ない問題』
が、ようやく解決できたように思う。少なくとも、解決策と思われる変更を加えてからは、ゲスト参加で同期に失敗しなくなった。
戦場の絆ポータブル、XLink Kai、そして Planex社無線LANアダプタ を入手してから、ずっとオンライン対戦でゲスト参加できない問題に悩まされてきた。
厳密に言えば、まったくゲスト参加ができなかったわけではない。十数回に1回ぐらいの割合で成功することはあった。さらに、カミさんのパソコンを使ってオンライン対戦したときは、まったく問題なくゲスト参加できていた。それだけに、余計に自分のパソコンでゲスト参加できないことが不思議であり、絶対に解決できるはずだと考えていた。
ただ、カミさんのパソコンは比較的新しく、CPUが速くてUSBも2.0を装備している。もし、そういったハードウェアの性能に関係している問題であれば、もはや旧態依然の私のパソコンでゲスト参加できる可能性はない。
しかし実際に何回かではあるが、自分のパソコンでゲスト参加できているし、ホストでゲームを主催するときには何の問題もない。そこで、「絶対に解決策があるはずだ」 と信じて、ずっと解決策を模索してきた。
それがようやく実を結んだ。
最初に片っ端からいじったのは、ドライバーの詳細設定だ。関係しそうなものから関係しなさそうなものまで、オンにしたりオフにしたりいろいろいじってみたのだが、結局なんの成果も得られなかった。
そこで原点に返り、PSP を2台使って直接通信をしているときの同期状態を観察することにした。幸いにして我が家には、買ったPSPと借りたPSPの2台ある。
ディスクを何度か入れ替えながら2台のPSPでオンライン対戦状態にもっていく。そして、対戦開始のために START ボタンを押すと・・・、
- まず、ホスト側のPSPで “同期” マークが表示されて、
- その後に、ゲスト側のPSPで “同期” マークが表示される
ことが確認できた。
2台以上のPSPをオンラインでつなぐために、それぞれ内部で SSID というものを使っている。戦場の絆のオンラインゲームでは、ゲームを開始する際にその SSID を汎用のものから、ホストが持つ固有の SSID に切り替えてつなぎ替える作業を行うのだ。私がいつも失敗するのは、その固有のSSIDへの切り替えの時なのだ。
これまで何日も何週間もその同期作業を観察して、私が考える同期手順は以下の通りだ。
- 汎用SSIDでそれぞれのPSPがつながっている。
- 汎用SSIDでつながっている段階で、ゲストのPSPには固有SSIDがすでに渡されている。
- ホストのPSPでSTARTボタンが押されると、ホストのPSPのSSIDが固有SSIDに切り替わる。
- ゲストのPSPは切り替わりの通知を受けて、接続先がなくなると同時にあらかじめ受け取っていた固有SSIDのホストを探しにいく。
- ホストのPSPはすでに固有SSIDに切り替えて待ち受けていいるので、
- 固有SSIDで探しにきたゲストのPSPと接続される。
ホストのPSPが “同期” マークを表示するのは、どうやら3.の一度接続を切る時のようだ。逆に、ゲストのPSPで “同期” マークが表示されるのは、6.のホストと接続した時のようだ。
ホストのPSPは、ゲストのPSPからの接続を待つ立場のため、受付可能時間がかなり長く設定されているようだ。一方で、ゲストのPSPがホストを見つけるための時間はそれほど長くないようだ。
XLink Kai を使う場合、ホストのPSPの代わりにゲストのパソコンが、SSIDを切り替えなければいけない。もし、パソコンでの SSID 切り替えに時間がかかってしまうと、ゲストになっている手元のPSPが通信エラーを起こしてしまう。
というのが、私のパソコンでゲスト参加がほとんどできない原因だと考えた。
もしそれが本当に原因なのだとすれば、パソコン側の処理を速くすればいいことになる。そこで、可能な限り余計なプロセスを終了させ、いろんなツールも使って、なるべく早くパソコン上のSSIDが切り替わるようにしたのだが、問題を解決することができなかった。
そんな状況で何日も悩む日が続いたある日、あることを考えた。
「無線LANアダプタは、11b/g/n と3種類の規格に対応していて、速度の速い順に接続を試そうとしている。だが、PSPは一番遅い11bでしか接続できない。無線LANアダプタが順番に接続を試している間に、PSPの接続可能時間が時間切れになってしまうのではないか。」
という考えである。
そこで、無線LANアダプタの通信規格を 11b に制限する方法を調べた。公式ホームページでは調べられなかったが、なんと Linux 用ドライバーの解説ページでその答えを見つけた。
ただし、以下で紹介する方法は Windows のレジストリを直接書き換えるので、最悪、Windows が起動できなくなる危険がある。試す場合は、あくまで自己責任でお願いしたい。
- レジストリ エディタ を起動する
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class の中の
- 「ネットワーク アダプタ」(おそらく{4D36E972-E325-11CE-BFC1-08002bE10318}) のツリーを開く
- ツリーの中からXLink Kaiで使う無線LANアダプタに対応するキー(私の場合、003)をクリックする
- 以下の3箇所の値を変更
- HideSSID → 0
- ShowHiddenSSID → 1
- WirelessMode → 1
- レジストリ エディタを終了して、念のために Windows を再起動する
この変更を加えることで、私のパソコンでは安定してゲストでの同期を 戦場の絆ポータブル のオンライン対戦でできるようになった。
通信規格を 11b に制限するのは “WirelessMode → 1” である。こうすると当然、より高速な 11g や 11n では接続できなくなるが、私は無線LANアダプタを XLink Kai で使うことがほとんどなので、何の問題もない。
“HideSSID → 0” と “ShowHiddenSSID → 1” は、レジストリ内を見ていて見つけたものだ。もしかしたら 「パソコン側のSSIDが隠れた状況になっていて、PSPが無線LANアダプタのSSIDを見つけられないのではないのか?」 とも考えて、とりあえずそれぞれを変更してみた。
実際、3箇所の変更を同時に行ったため、どれが本当に問題を解決したのかは自分自身でもよくわかっていない。おそらく、WirelessMode → 1 だとは思うのだが。
またこの変更が、“ゲストで同期できない問題” 全てを解決する保障もできない。私の他の記事と同様に、私の問題とその解決策を紹介することで、類似の問題を持つ人の解決の糸口ができればよいと考えて、記事にしている。
もちろん、この情報がより多くの人たちの問題解決に役立つことを願っている。
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