サラウンドヘッドホンで5.1chを体験 (後編)
前回は、ソニー製サラウンドヘッドホン MDR-DS7000 を購入して、地上波放送の5.1chを聞いて、期待したほどの効果を感じられずに落胆した話をした。
ちなみに、MDR-DS7000 には、“シネマ” と “ゲーム” というエフェクトがついており、それぞれ、ドルビー社とソニーの専門家達が監修をした音響効果で “映画” や “ゲーム” を楽しめるということだ。しばらく両方のモードを切り替えながら使ってみたのだが、残念ながら、その効果を私はいまひとつ感じ取ることができなかった。
また MDR-DS7000 は、2chステレオであっても、擬似的に7.1chっぽく聞かせる仕組みが備わっている。なので、先ほどの シネマモード や ゲームモード と合わせて使うと、ヘッドホン端子からの2chステレオと、光デジタルケーブルからの5.1chサラウンドの聞こえ方に、極端な違いを私には感じられないという状況だった。
それが大きく変わったのは、光デジタルケーブルの接続を、テレビからDVDレコーダーに切り替えてからだった。
手持ちのDVDレコーダーは、アナログ放送を録画しかできず、ハイビジョンの記録再生もできない旧式だが、光デジタル音声出力にビットストリームで出力ができる。つまり、DVDに記録されている5.1chをそのまま MDR-DS7000 のプロセッサに直接送り込むことができるのだ。
たまたま、地上波で録画した映画と同じDVDを持っていたので、DVDで再生して5.1chサラウンドで聞いてみた。すると、明らかに地上波放送での5.1chより臨場感のある音がヘッドホンから聞こえてきたのだ。
「あ~、これがこのヘッドホンの本当の実力だったんだ」
とちょっとばかり感動してしまった。それほどまでに音の広がりが違って聞こえた。
その後すぐに、もう一本光デジタル音声ケーブルを買ってきて、MDR-DS7000 のプロセッサにテレビとDVDレコーダーの両方をつなげた。
同じ5.1chサラウンドといっても、ソースによってまったく聞こえ方が違うことがよくわかった。
よりよい5.1chを聞きたければ、今のところはDVDを視聴するしかなさそうだ。ここ数年、ビデオをレンタルすることがなかったが、より臨場感がある音を聞くために、今度はDVDをレンタルして視聴しようかと思う今日この頃だ。
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