直流コンセントはいつ?
前々から思っていたのだが、なぜ家庭用コンセントは交流100V(一部は200Vだが)しかないのだろう。壁から直接直流を得られるようなコンセントがあれば、どんなに部屋の中がすっきりするだろう、と思うことが最近よくある。
というのも、いったい家の中にACアダプタがいくつあることか。今使っているパソコン周りを見るだけで8個のACアダプタがある。
また、個人的にLED電灯を使いたいと思っているが、今の日本では電灯は蛍光灯が主流だ。一部はまだ白熱灯が使われていたりする。蛍光灯や白熱灯には交流100Vが都合がよかったり問題がないかもしれない。しかし、LEDはその構造上、直流でしか発光しない。にもかかわらず、今日のLDE電球は、ソケットの互換性のため交流-直流変換をあのちいさい電球内で行っている。そのため本来発熱があまりないはずのLED電灯が変換器のために放熱を行う必要がある。私にとってはなんとも理解しがたい状況になっている。
たしかに直流を標準化しようとすれば、機器によって必要となる電圧が、3.3Vだったり5Vだったり12Vだったりするので、簡単には標準化できないのかもしれない。それでもあちこちで非効率な “交流-直流変換” を行うよりは、直流の電圧変換を行ったほうが効率がよいように思うのだが。
さらに今後は、太陽電池や家庭用燃料電池による直流発電が家庭にどんどん入り込んでくると、
- 発電機-(直流)-変換器-(交流)-ACアダプタ-(直流)-機器
といった、わけワカメな状況がいたるところで発生することになり、非効率この上ないと思う。
そう思っていたのだが、やはり私ごときが考えることはすでに世の中で考えられているようだ。
歴史的に見て、世の中で大きなルール変更が起きる場合であっても、実際の変化は既存のモノを活用して行きながら変化していくものだ。
よく例に出されるのが、工場の動力を水車から電力に替える時の話しだ。
電化前は、大きな水車につながった太い軸が工場の中心を回っていて、個々の機械はその軸につなげて動力を得ていた。電化の際には、一足飛びに個々の機械にモーターを組み込むことにはならず、まず、太い軸を水車の変わりに大きなモーターで回し、個々の機械はそれまでと同様にその軸につながっていた。個々の機械が老朽化して新品に置き換える時期になって、個々の機械を小さなモーターで駆動する効率的な形に落ち着いたという。
変圧器付きLED電球も、いわば太い動力軸に接続する最新型機械のようなものだろう。いずれ近い将来に、電球ソケットという呪縛から開放され、天井全体が発光するような次のステップに進化すると、私は信じている。
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