サラウンドヘッドホンで5.1chを体験 (後日談)
MDR-DS7000 でより臨場感があるサラウンドを聞くには、DVDを視聴するのがよいことがわかったものの、そうそう頻繁にDVDをレンタルして映画を視聴するわけにもいかない。
とはいえ、MDR-DS7000 の良い所は、5.1ch再生ばかりではない。無線伝送方式である MDR-DS7000 は、ヘッドホンをつけたまま家の中をあちこち歩き回れるのも、大きな特長である。
私の住んでる部屋は、リビングダイビングとキッチンがカウンターで仕切られているため、キッチンで家事をしながらでも、リビングのテレビを見ることができる。しかし、家事をしていれば大きな音を立てることにもなるため、これまではテレビの音がよく聞き取れなかった。
それが、MDR-DS7000 のおかげで、家事をしながらでもテレビの音をはっきりと聞きとることができるようになった。安くなったから買ったとはいえ、私にしてみれば1万5千円以上もしたヘッドホンは、けっして安い買い物ではなかった。それでも、ヘッドホンをつけたまま家中を歩き回れることを体験すると、「買って損はなかった」 と素直に思えた。
さらに不思議なもので、MDR-DS7000 を買った当初は、どうしても音が頭の中心や頭上から聞こえてきてしまっていた。それがサラウンド感を感じられない要因でもあった。おそらく、「私はヘッドホンで音を聞いている」 という意識が強く働くためだろうと思っている。
それがヘッドホンに慣れてきて、ヘッドホンから音を聞いていても映像のほうに集中できるようになってくると、なぜかだんだん音が画面のほうから聞こえてくるように感じられるようになってくるから不思議だ。
目からの情報量は圧倒的に多いので、耳からの情報が目からの情報に引っ張られるということなのだろう。
MDR-DS7000 ネタの最後に、MDR-DS7000 とは直接関係のない話をする。5.1chでの音の聞かせ方についての話し、というか私の個人的不満だ。
あくまでも私が見た映画の範囲の話だが、どうも前後左右の音の移動の仕方が不自然に感じる場合が多い。
どこを基点とした音を聞かせるかが、映画を作った人と私とで大きなずれがあるようだ。
私は、その映画を見ている自分を基点とした音を聞かせてもらいたいと思っている。だが、多くの映画では、表示している映像の中心もしくは主人公を基点とした音を再生しているように思われる。
たとえは、画面内の中央の主人公の右横を車が通り過ぎた時、私から見ると車は右前にある。私は右前から車の音が聞こえて欲しいと思うが、実際には真横から車の音が聞こえてくる。
同様に、後方から聞こえてくる音を発生させているモノは、画面内には見えてほしくないのだが、多くの場合、画面の両端に見えていたりする。
これは、映画をどのように見て、見ている自分を映画内のどの位置に置くかによっても感じ方が違ってくる話だと思うので、私の感じ方が正しいと言いたいわけではない。
ただ、映像表現やストーリーだけでなく、音の表現の仕方に対しても映画製作者、主に映画監督の好き嫌いが出てきそうだということを感じた。
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