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2010年3月の10件の記事

2010/03/31

USB出力付電池ボックス2種を試す 【転】

 前回の続き。

 期待していた 電池ボックス 単3×4本 USBコネクタ付 [SBH-341-3S/USB] (以後、SBH) が予想外の期待はずれの結果に終わったので、さっそく原因調査を行った。

 もちろん真っ先に疑ったのは、電圧損失の 0.2V である。では、この 0.2V は何で生じているのか?

 答えは、通販サイトの写真の中にあった。

 SBH は、電池を逆挿しした時の危険防止のため、正しい方向にしか電流が流れないように、ダイオードが電池と直列につないである。どうやらこのダイオードが 0.2V の電圧損失と、PSP を駆動できないほどの電流損失を起こしているようだ。

 であれば、解決策は簡単である。このダイオードをバイパスしてしまえばよい。

 なお、この改造は、あくまで私が勝手に行ったものであり、同様の改造を推奨するものではありません。また、同様の改造を行ったことによって何らかの不利益を被ったとしても、私の方で責任を追うことはできません。私の記事をきっかけに同様の改造を行うのであれば、すべて自己責任でお願いします。

 今回は手っ取り早く、近接している基板の穴同士を、ハンダのみで短絡させることにした。これが修正後の写真だ。
2010032607 (クリックで拡大)
赤いまるでかこったところを短絡させた。

 さらに、該当部分を拡大した写真がこれだ。
2010032608 (クリックで拡大)
赤い矢印の先の部分で、ハンダがアーチ状につながっている。

 この状態で、電池の両端とプラグの電圧の差、電圧損失を調べてみると、ほとんどなくなっていることが確認できた。ほとんどという意味は、ほんのわずか、0.05Vにも満たないぐらいのわずかなテスタの針の違いが見られたためだ。もしかしたら、この電圧損失はスイッチによるものかもしれない。が、とりあえずそのまま実験を行った。

 

  • SBH 再実験

 SBH のダイオードを無効にしてから、充電テストを行った。

 その結果、ほぼプロトタイプでの実験と同様の結果が得られた。具体的には、

  90分~100分 (1時間30分~1時間40分) で 内蔵バッテリー 0% ⇒ 100%

という結果が得られた。

 これでようやく希望通りの外部バッテリーを手に入れられたことになる。

 さらに、1度 PSP を100%充電した CycleEnergy をそのまま使って、2度目の充電テストをしたところ、やはりプロトタイプでのテストと同様に、

  130分 (2時間10分) で 内蔵バッテリー 0% ⇒ 100%

とすることができた。

 つまり、1回の CycleEnergy の充電で、PSP をほぼ2回満充電出来るということである。

 繰り返しになりますが、同様の改造を行った場合、電池の逆挿しにより接続した機器に想定外の電圧をかける危険があります。その場合、機器を破損したり、最悪の場合は出火や爆発の危険を伴います。改造を行うのであれば、そういった危険を十分に理解し、自己責任で行ってください。

 次回は、PSP を使いながらの充電実験について。(つづく)

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2010/03/29

USB出力付電池ボックス2種を試す 【承】

 前回の続き。

 今回 PSP (PlayStation Portable) への充電実験に使った電池は、Sony の CycleEnergy ブルー というニッケル水素電池だ。以前の実験で調子の良かった eneloop に気を良くして購入した電池で、CycleEnergy はその eneloop の OEM といわれている。

 また、今回は購入した2セットを交互に使用している。充電後の電圧を測定した限りでは、2セット8本ともほぼばらつきの無い状態を確認している。2セットとも何度か 充電→放電→リフレッシュ→充電 を繰り返して、ベストと思われる状態で実験している。

  • 電圧損失

 まず、電池ボックス 単3×4本 USBコネクタ付 [SBH-341-3S/USB] (以後、SBH) と USB充放電バッテリーケース [BP-1] (以後、BP-1) の電圧損失を測定した。

 直列につないだ CycleEnergy の先頭の+極から末尾の-極までの電圧と、USB端子につないだプラグの先端の電圧との差を、電圧損失 とした。

 今回の場合、CycleEnergy 4本直列の電圧が 5.6V。そして、プラグ先端での電圧は、SBH と BP-1 共に 5.4V だった。つまり、電圧損失は、

  0.2V

ということになる。

 BP-1 に付属していた説明書によれば、BP-1 の電圧損失は 約0.6V と書かれていたので、それよりはだいぶ小さい値となった。

 以前の実験では、直列電池両端の電圧とプラグ先端の電圧にほとんど差がなかったので、この 0.2V は少し気になったが、プラグ先端においても 5.0V を十分に超えていたので、「おそらく大丈夫」 とその時は楽観していた。

 しかし、この電圧損失が実は大きな意味を持っていたことに、この後すぐに気がつくことになる。

 

  • SBH

 先に構造が簡単で本命だと思っていた SBH のテストをした。

 いつものように、PSP が起動できなくなるまで内蔵バッテリーを消耗させてから、SBH で充電を開始する。充電中はサスペンド状態。一定の時間毎に電源をオンにしてバッテリーの残量をチェックする。残量チェック後は、すぐにサスペンドに戻す。

 期待していた結果であるが、これが見事に裏切られた。crying

 やっつけのプロトタイプで実験したときは、90分で100%に充電できたのに、SBH ではなんと、90分 で 26% しか充電できなかったのだ。さらに続けても 4時間 で 48% と、半分も充電できない状態が続いたのだ。

 定常状態での充電速度は、およそ 10%/1時間 程度だった。これは、以前の実験で 「実用には厳しいかな」 と思った 100円USB電池ボックス のさらに半分以下の能力でしかない。

 もっと言えば、充電テスト以前に、SBH で充電中に PSP を起動させると、PSP の充電中を示すオレンジ色のランプが、バッテリー使用中の緑色に頻繁に切り替わる。つまり、PSP を稼働させるだけの出力が SBH にはないということだ。

 なので、PSP をなかなか充電できないのは充電テストをする前に、うすうす気がついていた。

 

  • BP-1

 SBH がかなり予想外の結果だったので、同じように 電圧損失 が 0.2V ある BP-1 にも、あまり期待せずにテストを行った。

 ところが意外にも、BP-1 で充電しているときは、PSP を起動してもずっと充電中を示すオレンジ色が継続していた。この時点で、「SBH よりはましかな」 という感じだった。

 ひととおりテストを終えた結論は、「それなりに使えそうだ」 という感じだった。

 満充電の CycleEnergy を使った充電では、

  190分~200分 (3時間10分~3時間20分) で 内蔵バッテリー 0% ⇒ 100%

にできた。プロトタイプ実験に比べると、約2倍の時間がかかっているが、手持ちのリチウムイオンバッテリー程度の速度で充電されているし、何よりも100%まで充電できる点は、手持ちのリチウムイオンバッテリーよりも優秀である。

 

 とはいえ、期待していた SBH が著しい期待はずれだったため、またもや 「まだだ。まだ終わらんよ」 という状況になってしまった。

 そして当然のように、次回につづく。

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2010/03/26

USB出力付電池ボックス2種を試す 【起】

 機会を作って秋葉原に行ってきた。そして、前々から欲しかった USB出力付電池ボックス を2種類買ってきた。

以後、電池ボックス 単3×4本 USBコネクタ付 [SBH-341-3S/USB] を “SBH”、USB充放電バッテリーケース(単3×4本用) [BP-1] を “BP-1” と表記する。

 価格は、上記の通販サイトに書かれている値段と同じだった。SBH が 250円、BP-1 が 420円。

 袋から出して外観を比べてみると、これがまた、ソックリなのだ。通販サイトに掲載されている写真を見てもある程度予想できるが、二つを並べて見ると、質感も含めて基本は同じケースと言ってよい。

 電池カバー側から見た写真。
2010032601 (クリックで拡大)
左が SBH で、右が BP-1。左端にあるUSBケーブルは BP-1 に付属していたもの。(パッと見、どっちがどっちだかよく分からなくて、SBH と BP-1 の置き位置を間違ったのはナイショだ。coldsweats01 )

 ひっくり返してみると、当然のごとく同じだ。
2010032602 (クリックで拡大)
やはり、左が SBH で、右が BP-1 だ。デジカメの外部電源として使うときには、これらの電池ボックスを、このクリップを使ってズボンやベルトに取り付けられるの。ちょっとしたことだが、便利そうだと思った。

 外観で明らかに違いがわかるのは、USB端子とスイッチがある側だ。
2010032603 (クリックで拡大)
下が SBH で、上が BP-1 だ。USB端子と切り替えスイッチの位置まで同じだ。ただし、BP-1 にはLEDランプが付いており、切り替えスイッチも BP-1 の方がちょっとだけ高そうに見える。

 電池カバーを外した写真。
2010032606 (クリックで拡大)
これは左が BP-1 で、右が SBH と、上の写真とは逆になっている。-極がコイルバネか板バネかの違いになっている。BP-1 の板バネの方が、電池をセットしやすいように感じる。

 これは実際に触ってみないとわからないことだが、『電池カバーの開けやすさ』 が全く違う。SBH の電池カバーは簡単に開け閉めができるのに対して、BP-1 の電池カバーを開け閉めするのにそれなりに力とコツがいる。

 よくよく見てみると、カバーを本体に引っ掛けるところの爪に違いがあった。

 SBH の電池カバーの爪は短く、
2010032605 (クリックで拡大)

BP-1 の電池カバーの爪は長い。
2010032604 (クリックで拡大)

 SBH については、最初 「ハズレか?」 とも思ったが、他の人のブログで SBH へのコメントを読むと、やはり 「電池カバーがゆるい」 記述があったので、どうやらこれは SBH の仕様のようだ。

 もっとも、SBH と BP-1 で電池カバーを入れ替えても何の問題もなく使えるので、両方を持っている私に関しては、必要に応じて、SBH に BP-1 の電池カバーを使えばいいだけの話だ。

 次回は、実際に電池を入れて PSP (PlayStation Portable) に充電した結果を報告する。

(つづく)

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2010/03/24

150万画素の限界

 eneloop の実験をやっていて、久しぶりに OLYMPUS E-100RS をいじっていたら、

「これ光学10倍ズームだし、150万画素しかないということは、1画素あたりは結構大きいから、もしかしたら使い方によってはまだつかえるんじゃないか?」

というようなことが、ふと頭をよぎった。

 もっとも、150万画素というのは、今やケータイですら搭載していないような小さな画素数だ。いまさら、という気がしないでもない。

 それでも論より証拠と、適当に Sanyo Xacti C4 と撮り比べてみた。

 ちなみに、画素数と画角は、

  • 画素数
    • E-100RS: 139万画素 (1360x1024)
    • Xacti C4: 390万画素 (2288x1712)

およそ2.8倍の面積比がある。

  • 画角
    • E-100RS: 38mm~380mm (35mm換算)
    • Xacti C4: 38mm~220mm (35mm換算)

くしくも、広角側の画角が同じになっている。

 まず広角側で比較してみた。

2010032401 2010032402
E-100RS Xacti C4

どちらもリサイズなしで 100×100 に切り出したものだ。画角が同じなので画素数の差がそのまま解像度の差となって出てきてしまっている。

 次に、問題の望遠側で撮影したものを比較してみた。

2010032403 2010032404
E-100RS Xacti C4

やはりどちらもリサイズなしで、こんどは 100×300 に切り出した。ちなみに広角側とは別な建造物である。

 注意して欲しいのは、E-100RS が 380mm相当で撮っているのにたいして、Xacti C4 は 220mm相当 で撮っていることである。にもかかわらず、原寸大で並べて見るとほぼ同じ大きさになっている。

 しかし、よく考えてみればこれは当然の結果なのだ。

  380mm / 220mm = 約1.73倍

他方、

  √2.8 = 約1.67

つまり、レンズで拡大したモノか、画素数で拡大したものかの違いでしかない。

 しかも、CCDのサイズが大きくて、1画素も大きいはずの E-100RS で撮った写真の方が優れているようにも見えない。

 やはりいくら撮像素子の大きくても10年前に作られたものはそれなりのモノでしかなかったということのようである。

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2010/03/22

eneloop 4本で実験してみた 【余談】

 eneloop 4本を使って PSP の充電実験をおこなう過程で、PSP 以外にもこの 『なんちゃってUSB充電器』 を試してみた。

  • Olympus E-100RS

 Xacti C4 を使う前は、この OLYMPUS E-100RS を日常的に使っていた。これは余談の余談になってしまうが、2000年当時のデジカメはシャッターを押してから実際に撮影されるまでの時間が長く、メディアへの記録も長かったため連射も出来なかった。そのため、撮りたい一瞬をなかなか思うように写真に撮ることが出来なかった。そんな時代に発売されたこの E-100RS は、光学10倍ズーム、手ぶれ補正、高速連写といった今では当たり前の機能がほとんどすべて揃っていた。発売直後は高くて買えなかったが、1年以上過ぎて価格が暴落してから手にいれたものだ。E-100RS の高速連写機能によりずいぶんいい写真が撮れたものだ。

 さて、この E-100RS であるが、高機能かつ作りが古いために、かなりバッテリーを食う。対応バッテリーは単三形電池4本なので、単三形電池をつかった外部バッテリーから供給する意味はないのだが、実験として行った。

 PSP 用のACアダプターであれば、何の問題もなく E-100RS を駆動できる。ところが、リチウムイオンバッテリー Linkage ACL-03W では電力が足らないらしく、バッテリー切れと表示されて駆動出来ない。100円USB電池ボックスでは eneloop を使っても、バッテリー切れすら表示されない。

 ところが、eneloop 4本をダイレクトにつないでやると、ACアダプター同様に普通に使えてしまう。やはり、電子回路を介さずに出力する効果は大きいようだ。

  • Sanyo Xacti C4

 それではと、次は Sanyo Xacti C4 を駆動してみた。使ったのはもちろん以前に自作したUSBケーブルだ。

 実験方法は、録画状態にしてバッテリー切れになるまで放置するだけ。後で録画した時間を調べれば、簡単にバッテリーの能力を知ることができるので楽な実験だ。

 これまた余談の余談になってしまうが、せっかく作ったUSBケーブルなのだが、殆ど使っていない。あてにしていたUSB出力のリチウムイオンバッテリーがいかれてしまったため、使い道がなくなってしまったのだ。

 さて、はるか以前に純正の内蔵バッテリーで同様の実験をしたことがあった。連続撮影時間は、65~70分ほどだった。これはメーカーのスペックにある65分とほぼ同じ数値となる。ちなみに、内蔵バッテリーの性能は、“3.7V 850mAh” だ。

 本題の eneloop 4本での結果は、なんと3時間を超えて、“3時間9分”(189分) だった。

 eneloop の性能を 1.2V 1900mAh とすると、×4 で “4.8V 1900mAh” となる。容量だけで単純計算すると、1900mAh / 850mAh = 約2.2倍 となる。65分×2.2=143分 なので、ちょっと計算が合わない。

 4.8V / 3.7V * 1900mAh = 2465mAh(3.7V) で計算すると、2465mAh / 850mAh = 2.9倍、65分×2.9=188.5分 でほぼ一致する。

 連続で3時間ということは、実使用でも1時間半程度は撮影できる計算になる。今は2GBのメモリーカードを使っているので、撮影可能時間が1時間20分ほどだ。eneloop を使うと、SDカード一杯まで撮影が出来そうだ。

  • Sony CycleEnergy

 eneloop がUSBバッテリーとしてもかなり使えることがわかったので、この際 eneloop をもう何セットか買おうかと考えた。

 Amazon で調べてみると eneloop は安くなかったが、かわりに Sony の CycleEnergy がかなり安く売られている。

 2chでの情報で、CycleEnergy は eneloop の OEM もしくは同等品という話を聞いていたので、迷わず CycleEnergy を2セット購入した。

 ちなみに今チェックしたところ、値段が4割増しに戻っていた。

  • Panasonic TM70/60

 Panasonic のビデオカメラ TM70/60 を買ったわけではない。欲しいとは思っている。

 今使ってる Xacti C4 はハイビジョン録画ではないし、静止画400万画素はかなり見劣りがする。そろそろ買い換えようと思うのだが、Xacti のように動画も静止画も同等に使えるデジカメにするか、静止画に特化したデジカメとハイビジョンビデオカメラの2台体制にするか迷っている。

 2台体制にする際に、選択肢に入っているのが Panasonic の TM70/60 だ。

 TM70/60 を選んだ一番の理由は、かなりコンパクトにまとまっているのに、ワイド側の画角が 35.7mm とかなり広いことだ。

 それとは別に、この TM70/60 で驚いたのが、電源が一般的なデジカメと同じ “3.6V/5.0V” になっていることだ。これまでのビデオカメラはバッテリーが 7.2V なのが常識であり、USBを利用した外部バッテリーは使えなかった。

 ところが TM70/60 は 5.0V の外部入力で駆動できる。これは私にとってかなり都合がよい。他社のビデオカメラも同じように 5.0V 駆動になればいいと思う。

 ちなみに、TM70/60 の標準バッテリーは 3.6V 1800mAh だ。これが別売だと1万円する。eneloop を使った外部バッテリーにすれば、3.6V 2500mAh 相当 (実際は 4.8V 1900mAh) になる。秋月電子通商やマルツパーツのUSB端子付電池ボックスとあわせても2千円以下で手に入ってしまう。これだけの価格差は魅力的だ。

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2010/03/19

eneloop 4本で実験してみた 【結果】

 前回のつづき。

 古いニッケル水素電池を4本使ったUSB電源の実験は、劣化したニッケル水素電池の内部抵抗により失敗に終わった。

 だが 「まだだ。まだ終わらんよ」。ということで、本命の eneloop を使って実験をした。

 まず、他の機器で途中まで使った eneloop を、使い切りがてらで PSP に充電してみた。すると、驚くべき結果が得られた。

 なんと 『2時間で、約60%』 も PSP を充電できたのだ。

 これを前回の結果と比較してみると、eneloop を100円USB外部バッテリーで使った時の約2倍、リチウムイオンバッテリーと同じぐらいの性能だ。しかも、途中まで使った後で、電圧も落ちてきている状態での結果でこれだ。フルに充電してからの実験結果に十分に期待ができる。

 カラにした eneloop を充電器でリフレッシュした後、充電した。いよいよ PSP を使った充電実験の本番だ。

 実験前に PSP の内部バッテリーを十分に使いきり、内部バッテリーだけでは動作しないことを確認してから、eneloop で充電を開始する。充電開始直後の内部バッテリー量を記録しておき、その値との差分を eneloop による充電量とした。

 結果1

 なんと、1回の充電では eneloop 4本直列セットを使い切ることはできなかった。しかも、

 『100%まで、約90分』

であった。これをやはり前回の結果と比較をすると、ほぼ ACアダプター と同じ能力で充電したことになる。

 PSP の内部バッテリーは 1200mAh なので、1900mAh の eneloop が満充電に出来ることになんの不思議もない。さらに PSP のバッテリー100%表示は、実際には100%に達していないので、なおさらだ。むしろ、eneloop で2回100%充電が出来るのかに興味がある。

 結果2

 再び PSP の内部バッテリーを空にする。eneloop の方はそのままだ。

 そこから eneloop で再び PSP の充電を行うと、今度は

 『100%まで、約120分』

であった。1回目よりは時間が伸びているものの、それでも100円USB外部バッテリーの4時間と比べれば、ぜんぜん実用的な時間だ。

 2回目の充電が終わった時点でも、まだ eneloop に多少の余力が残っているようにも思えたが、PSP の充電ランプがついている状態で eneloop 4本直列の電圧は 4.6V まで下がっていた。4.6Vではさすがにまともに PSP に電流を流していないと思えるので、ここで実験を終了した。

 結論

 eneloop 4本直列、安定化回路なし、でも十分に PSP の外部バッテリーとして機能すると考える。むしろ、中途半端なリチウムイオンバッテリーより優秀であると思えた。

 これで安心して秋葉原にいって、USB端子付き単3電池ボックスを買ってこられる。

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2010/03/17

eneloop 4本で実験してみた 【実験】

 前回のつづき。

 単3ニッケル水素電池4本をつかって、PSPに充電が出来るかの実験をするために調度良いものが、我が家のジャンク置き場にあった。

 それは、壊れた自転車用ライトだ。以前に落として壊した自転車用ライトを捨てずに、そのままジャンク置き場においておいたのだ。

 その自転車用ライトは100円ショップで買ってきたものだから、壊れても改造しても全然惜しくないモノだ。しかも、単3電池4本を使うタイプのもので、今回の実験はまさにうってつけだった。

 そして、電池の出力をUSBとして取り出すケーブルも、やはり以前に100円ショップで買っておいたUSB延長ケーブルを切断して使った。Xacti C4 用にUSB電源ケーブルを作ったときに、ACアダプター側に使おうとして結局使わずじまいだったものだ。

 それらをとりあえずつなげてみた。

20100317(クリックで拡大)

 本格的に使うならば、ケーブルと端子をハンダ付けなどして固定するところだが、とりあえず、部屋の中の実験で持ち運ぶこともないので、金属端子にケーブルの先を挟みこむだけで済ませた。なので、多少接触抵抗が大きいかもしれない。

 準備はこれで十分。さっそく実験開始。

 これを作ったときは、たまたま eneloop が使用中だったので、仕方なく別な使い古した10年もののニッケル水素電池をつかって実験してみた。その結果は・・・。

 全然使い物にならなかった。orz

 なにも接続しないときは、全体の出力が5.0~5.2Vあるのに、PSPを接続した途端に電圧が4.6V以下に下がってしまい、まともに充電出来る状態ではなかった。

 仮に単三電池4本をつかっても、まともな製品であれば、きちんと昇圧回路を組み込んである理由がわかった気がした。くたびれた電池でも、USB側の出力電圧をきちんと5Vに維持するためには、やはり昇圧回路が必要だということだ。

 さらに試しに Xacti C4 にもつなげてみたが、やはりまともに電源をオンにすることすらできなかった。電圧をはかりながら電源をオンにしてみると、電源をオンにした瞬間に電圧が一気に4.0V以下に下がるのが確認できた。これでは Xacti C4 を起動できなくても当然である。

 どうやら、とりあえずで使ったニッケル水素電池は、かなり劣化が進んでいるようだ。劣化したニッケル水素電池は、内部抵抗が高くなりすぎて大電流が流せなくなるという話をどこかで読んだ。見た目の電圧は十分にあるように見えるが、大電流を流そうとすると自らの大きな内部抵抗により、とたんに出力電圧が下がってしまうようだ。

 予備実験の結果に一抹の不安をおぼえつつ、本命である eneloop を引っ張り出してきて実験を行うことにした。

(つづく)

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2010/03/15

eneloop 4本で実験してみた 【発端】

 以前に100円ショップで買った単3電池型USB外部バッテリーを試した話をした。結果としては、全く使えなかったわけではないが、出力と充電時間を考えると、実用性が高いとは言えない結果だった。

 前回も紹介した他の人の記事によれば、単3電池を3本にして使えば、100円のUSB外部バッテリーもかなりの出力が得られることがわかっている。

 とはいえ、100円USB外部バッテリーに単3電池3本を装着しようとすれば大掛かりな改造が必要となる。ましてや、持ち運んで細かい振動にさらされても安定して動作するように作ろうとすれば簡単ではない。

 だが、ここでふと考え直してみた。

 いっそのこと単3ニッケル水素電池を4本直列につないだらどうか? ニッケル水素電池の1本は定格で1.2V。ただし、充電直後であれば、1.3~1.4V ある。4本を直列につなげば、4.8~5.6V ということになる。

 気の迷いサイトによれば、PSP-2000 を最大限に充電するには、4.85V以上が必要。さらに、6.3V以上で保護回路が働く、とあるので、5Vより少しくらい高い電圧をかけても致命的な障害は与えないと思われた。

 そう考えて少し調べていくと、実はこんな便利なものがすでに売られていた。

価格も250円と極めてリーゾナブルだ。

 そして、もう少しインテリジェントなモノも見つけた。

こちらは、420円と少しだけ高いがそれでも十分に安価だ。しかもUSBケーブルまで付属している。

 これらは秋葉原で売られているので、買おうと思えばいつでも買いに行ける。ただし、行くには買うモノ以上の交通費がかかるので、最近はどうしてもそのあたりが気になってしまう。

 とりあえず、秋月電子通商のサイトに書いてある通り、単3ニッケル水素電池の電圧が直に出力されるため、果たして本当に一番の目的である “PSP への充電” がうまくいくのかぐらいは確認がしたかった。

 なにか身近に使えるものはないかとしばらく考えていたら、我が家のジャンク置き場でいいものを見つけた。

(つづく)

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2010/03/09

やっぱ思い込みはコワイな

 私は家で PSP (PlayStation Portable) や DSi (Nintendo DSi) をインターネットに繋げる場合は、以前に書いたように USB無線LANアダプタ を使っている。PSP や DSi を常時インターネットに接続しているわけではないので、必要なときにだけ無線LANアクセスポイントを設置できるUSB無線LANアダプタは、セキュリティの観点からも都合がよい。

 だが、この便利なUSB無線LANアダプタで困っていることが一つあった。それは USB無線LANアダプタ を一度USB端子から取り外してしまうと、再度、USB無線LANアダプタをUSB端子に取り付けただけでは、PSP や DSi からインターネットに接続できなくなってしまうことだ。

 具体的には 『DSNエラー』 が発生するのだ。

 その DSNエラーを解決するためには、当初はパソコンを再起動するしかなかった。ただ、パソコンを再起動するためには、作業の全てをいったん終了させなければいけないので、なかなかタイミングが難しい。

 その後いろいろ試したところ、USB無線LANアダプタのユーティリティを操作して、一度ワークステーションモードに切り替えてから、再度アクセスポイントモードに切り替えると、パソコンの再起動なしに PSP や DSi からインターネットに接続できるようになることがわかった。

 なので、しばらくはこの USB無線LANアダプターのモードの切り替えで問題を解決していた。しかし、パソコンの再起動ほどではないが、このモード切り替えにも 「時間がかかる」、「有線LANの接続にもリセットがかかる」 といった問題があった。

 特に 有線LANの接続リセットをうっかり忘れると、ダウンロードやアップデートが途中で強制的に中断されてしまうため、やはりタイミングをしっかりはかる必要がある。

 もちろん根本的な問題の解決をしようとしなかったわけではない。

 USB無線LANアダプタの状態を確認すると、DSNサーバーの設定が 『自動』 になっていた。一度USB無線LANアダプタをUSB端子から切り離すと、DSNサーバーの自動設定が働かなくなるのではないかと考えて、手動で “USB無線LANアダプタ” のDNSサーバーを手動で 「192.168.0.1」 に設定したりしたのだが、結局うまくいかなかったので諦めていたのだ。

 そんなある日、無線LANアダプタのモード切り替えを忘れて PSP をインターネットに繋ごうとして、久しぶりに 『DSNエラー』 を PSP の画面で見たときに、突然ひらめいたのだ。

 「そうか、無線LANアダプタのDSNサーバーを指定するのではなく、PSP と DSi のDSNサーバーを手動で指定すればいいんだ。」

ということに。

 さっそく PSP と DSi のインターネット接続の設定の内、DSNサーバーの設定だけを、「192.168.0.1」 に変更した。そして、USB無線LANアダプターは一度パソコンに取り付けてアクセスポイントとして機能させた後に、いったん取り外し、再度パソコンに取り付けてアクセスポイント状態にした。

 これまでであれば、この状態で PSP や DSi をインターネットに接続しようとしても、「DSNエラー」 となって、インターネットには接続できない。

 だが、今回はこの状態からでも PSP や DSi から、なんの問題もなくインターネットに質族ができた。当然、ネットラジオも聞けるし、Webページも問題なく見られる。

 「解けた謎はすべて簡単」 というのが、私の持論だ。なので、今回のこの解決も単純な話ではあったけれど、「なぜわからなかったのか?」 とは考えていない。

 それよりも、「DSNエラー」 を見て、無線LANアダプターのエラーだと思い込んでしまったのが痛かった。PSP や DSi にエラーが表示されたのだから、まずそちらの設定を先に疑うべきだった。

 問題の本質を見失わせる思い込みというのは、なんにせよ、本当にコワい。

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2010/03/01

100円の単三電池型USB式外部バッテリーで行ったいくつかの実験結果

 まあ、実験というほどたいそうなものではない。自分が使っていく上で、どの程度の性能があるかを確認しておきたくて、充電能力を簡単に測定してみた。

 測定の目的は、一番の目的である PSP への充電に 『どのくらい時間がかかるか』 と 『どれだけ充電出来るか』 を調べることだ。

 測定は、それぞれの条件で2回だけ。1回目で簡単に測定しておおよその目安をつける。2回目でもう少し細かく測定をする。

 測定方法は、PSP の [本体設定]-[バッテリー情報] で、“バッテリー残量” を見る。

 測定を始める前に、PSP内蔵バッテリーを消耗させて、バッテリー残量を 0%~15%程度に減らしてから、対象の方法で充電を行う。開始するバッテリー残量が毎回違うので、厳密な比較にはなっていないことに注意。

 実験に用いた充電ソースは、

  • PSP付属のACアダプター
  • リチウムイオンバッテリー Linkage ACL-03W
  • 100円USB電池BOX+SANYO eneloop
  • 100円USB電池BOX+TOSHIBA 1600mAh ニッケル水素充電池

の4種類だ。

 
1.ACアダプター

 まずは基準となるACアダプターで、どの程度の充電速度があるか測定した。

 ACアダプターに限らず、どの充電ソースでも、PSPのバッテリー残量が少ない充電開始直後は、急速に充電が進む。逆に、バッテリー残量が100%に近づくほど、充電速度は低下していく。

 そこで、バッテリー残量が30%~80%程度の比較的充電速度が安定しているところの結果だけを示すことにする。

  • 充電速度: 72~84%/1時間
  • 0%→100%にかかる充電時間: 約85分

 ただし、ここで気をつけて欲しいことは、バッテリー残量が100%と表示されても、充電は完了していないということだ。

 バッテリー残量が100%になっても、PSPの充電中を示すランプはずっと充電を示すオレンジ色で点灯している。充電を示すオレンジ色が消えるのは、、100%と表示されてからさらに1時間以上経過してからだ。このことは、以前に紹介したこちらのサイト “気の迷い” でもしっかりと報告されている。

 上記のサイトでACアダプターの最大電流が720mAとあるので、かなり乱暴coldsweats01なのだが、

  『ここでの充電速度84%』≒『720mA』
   ⇒ 8.6mA/%

という等式を以後の測定で使う。

 
2.リチウムイオンバッテリー Linkage ACL-03W

 この ACL-03W は結構強力で、PSP の電源を入れてゲームなどを実行していても、PSP を動作させながら同時に充電も行うだけの能力を持っている。“気の迷い” サイトの実験から計算すると、250mA以上の出力をしていることになる。

 で、実際に PSP の電源をオフにして充電を行うと、

  • 充電速度: 30~32%/1時間
  • 最大充電量: 50~60%
  • 充電時間: 60分~75分

という結果だった。

 先ほどの等式を当てはめてみると、

  258~275mA

となる。ということは実は PSP 本体を駆動させるだけの出力しかしていないようだということのようだ。ちなみに、ACL-03W の仕様では、“5.3V 500mA” とあるので、もう少し高速に充電できてもよさそうだが、もしかしたらバッテリーがすでにある程度劣化しているためかもしれない。

 
3.100円USB電池BOX+SANYO eneloop

 さて、いよいよ本題の100円USB外部バッテリーだ。

 結論を書くと、

  • 充電速度: 約18%/1時間
  • 最大充電量: 約80%
  • 充電時間: 約260分

となった。

 これも等式に当てはめると、

  約155mA

となる。たしかにこの電流量では、電源オンのPSPを駆動することは出来なさそうだ。

 
4.100円USB電池BOX+TOSHIBA 1600mAh ニッケル水素充電池

 我が家には昔買ったニッケル水素充電池が多く残っている。この TOSHIBA 1600mAh のニッケル水素充電池も、もう10年以上前に買って使っていたものだ。最近では、Wii リモコンの予備電池として使っている。

 さて、測定結果だ。

  • 充電速度: 10~12%/1時間
  • 最大充電量: 約40%
  • 充電時間: 210~240分

eneloop のほぼ半分の性能だ。

 出力電流は等式から、

  86~103mA

となる。

 1600mAh や eneloop での 100~150mA という数値を、“気の迷い” サイトで調べてみると、出力電圧が4.7V前後であることがわかる。そして、この4.7Vという数字は、“JR7CWK'sぶろぐ”サイト で報告されている

・ PSP電源OFFでなんとかPSP充電ランプが点灯(橙)
 ただし、無負荷では約5VあったUSB出力の電圧が4.7V程まで低下している。(ちなみにこの時のNiMH電池の電圧は2.16V程)
・・・先に書き込んだ負荷特性グラフからすると電流は200mAまで流れているかどうか、といった所。

という部分と面白いほど一致している。

 
結論

 結論というほどたいそうなものではないが、今回の測定でそれぞれの充電ソースの使い方は、はっきりさせられたように思う。

  • AC電源があるところであれば、素直にACアダプターを使う。これがもっとも効率的に充電できる。
  • PSP を野外で長時間連続で使用する場合は、ACL-03W といったリチウムイオンバッテリーが向いている。ニッケル水素充電池2本をつかったバッテリーでは PSP を駆動することが出来ない。
  • 野外で PSP の電源を切って充電できるのであれば、eneloop をつかった100円USB外部バッテリーも実用的になる。eneloop 2本セットだけでも PSP を80%充電でき、さらに予備で複数本 eneloop を持っていれば、リチウムイオンバッテリーよりも多く充電できるようになる。

 “100円USB電池BOX+SANYO eneloop” という組み合わせは、コストパフォーマンスがリチウムイオンバッテリーよりもはるかに高い。eneloop 用の充電器を別途用意しなければならないという点は残るものの、eneloop 2本であれば1000円以下で買える。USB電池BOXを入れても1000円以下にになる。これで2500円程度のリチウムイオンバッテリーよりも多くPSPに充電できるのだから、使い方さえ間違わなければ十分に価値があると思う。

 
余談

 前回の記事で要注意した 「ニッケル水素充電池の過放電現象」 についても簡単に調べてみた。

 3時間半が経過してから約10分毎に、eneloop を USB電池BOXから外して1本ずつテスターで電圧を測ってみた。その結果が下の表だ。

経過時間バッテリー残量電池電圧
0分 74% [1.15-1.17V]
12分 76% [1.14-1.16V]
22分 78% [1.13-1.15V]
32分 80% [1.10-1.14V]
42分 82% [1.05-1.10V]
52分 83% [0.86-1.05V]

 経過時間は、3時間半からの経過時間だ。電池電圧は2本それぞれの電圧である。

 これを見ると、最後の10~15分ぐらいで急速に電圧が1.0Vを切る様子がわかる。さらに、この測定では電圧を測るために毎回 eneloop を取り外しているため、そのたびに eneloop の電圧がわずかに回復することを考えると、実際の連続使用では、もっと急速に eneloop の電圧が下がっていくものと思われる。

 そう考えると、充電時間が4時間以下でPSPとの接続を切り離して、eneloop を充電した方がよさそうである。

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