パソコン内の冷却をいろいろ試した (第8段階)
今回購入したファンやその他について、騒音の観点を中心に個別に感想を書いてみる。
AINEX CFZ-120PM
CFZ-120PM の仕様によれば、「最大回転数 1600rpm」 の時 「最大風量 69.53CFM」、「騒音 26.8dB(A)」 となっている。
では、実際に最大回転で回した時の体感の騒音はどうか。実は、私の使い方では、CFZ-120PM の騒音があまり気にならない。
今の私の使い方では、CFZ-120PM と CPU クーラー付属のファンが連動している。そのため、CFZ-120PM が最もうるさいときは、CPU クーラー ファンも最もうるさくなる。つまり、パソコンを操作している私に、より近い位置に、より大きな音を立てる CPU クーラー ファンがあるため、CFZ-120PM の騒音は私の場合は、ほとんど問題にならない。。
では、より問題となる CPU クーラー ファンの騒音はどうか。CPU クーラー ファンの仕様は、「最大回転数 2500rpm」 の時 「最大風量 55.55CFM」、「騒音 31.07dB(A)」 となっている。
この CPU クーラー ファンが長時間我慢できる騒音を出す最大回転数は、私のケースではおよそ “1800rpm” だった。出力割合で行くとおよそ 70% となる。この70%を CFZ-120PM の回転数で計算するとおよそ “1100rpm” となる。同じメーカーの同形状のファンの仕様が 「1000rpm/14.2dB(A)」 および 「1300rpm/20.8dB(A)」 となっている。すると、“1100rpm” であれば “20dB(A)” 以下となると予測される。20dB(A) 以下であれば、十分に静かだといえる。
SilverStone SST-AP121
SST-AP121 はフロントの上部に設置されている。位置的に言えば、私に一番近いところで使われているわけだ。それだけに音も気になりやすい。
SST-AP121 は、CPU クーラー ファンとは別方式で制御されているため、CPU クーラー ファンの騒音に SST-AP121 の音が隠れないケースがでてくる。また、パソコン ケースに付属していたファンが最大回転数 1200rpm に対して、SST-AP121 は最大回転数が 1500rpm のため、同じ出力割合ならば SST-AP121 のほうが回転数が高くなり、騒音も大きくなる。
ただ、仕様上では、SST-AP121 の騒音値が “22.4dB(A)/1500rpm” なのに対して、付属ファンは “25.2dB(A)/1200rpm” だ。ということは、回転数が高くても SST-AP121 のほうが静かなはずなのだが、現実には同じ出力割合であれば、SST-AP121 のほうがうるさく感じる。
その SST-AP121 の騒音が気にならなくなる回転数は、私のケースではおよそ “900rpm” だった。1000rpm でも耳を澄ませると 「ブーン」 という小さな風切り音が聞こえてくる。1200rpm になると、風切り音ははっきりとわかる。1500rpm では、常用したくない程度の大きな音となる。
私のケースでは、出力60%で約 1000rpm、出力50%で約 900rpm となるので、日中の周囲の雑音が大きいときは、出力60%で使い、夜に周囲が静かになり気温も下がってくると出力50%で使うことが多い。
売りとなっている 『送風の直進性』 については、残念ながらはっきりと感じることはできなかった。
パソコンに取り付けた後、側面カバーを開いた状態でパソコンを起動させて、SST-AP121 が風を送っているはずの位置に手を当ててみたのだが、今一つはっきりと感じることはできなかった。
もしかしたら、フロントパネルを外して、吸気側のフィルターも外して、吸気抵抗を減らせばあるいはもっと直接的な送風を感じられるのかもしれない。しかし、吸気フィルターまで外したのでは、内部に埃がたまりまくるので、さすがにそこまでやるつもりはない。
ハードディスク冷却ファン+ファン コントローラー
2台のハードディスクを1基のファンで冷却する形にしたわけだが、結果は全く問題がなかった。ハードディスクの温度は、気温が高いときで 37℃ 程度で、40℃を超えるようなことはない。
一晩、ファイルの並べ替えを含めて長時間のデフラグを行った場合でも、残されたグラフを見る限り、ハードディスクの温度が 37℃ を超えることはなかった。
ちなみに、安物のファン コントローラーのため、出力を最大にしても損失があり、ファンの最大回転数は出ない。現在使っているファンの場合、「最大: 1170rpm、最小: 690rpm」 となっている。
仕様上の最大回転数が出てないせいか、ファン コントローラーのつまみを最大にしても、ファンから耳障りになる音がしない。とはいえ、つまみを最小にすれば対象のファンは実質的に無音になるため、ハードディスクを十分に冷やすことができる限りは、ファン コントローラーを最小出力で使っている。
今回のファンの増設で、とりあえず 「より高い冷却能力」 と 「多少の静音性」 が得られた。よって、今の状態で使い続けることに何の問題もない。何の問題もないが、しかし、面白味もなくなってしまった。
ファンをいろいろ調べていて、興味をそそられるファンはまだまだある。今後チャンスがあれば、いずれも高価だが評価も高いこれらのファンを使ってみたいと思っている。
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