8GBメモリーはやりすぎだったかも
以前に書いたのだが、8年以上使った古いパソコンにはメモリーを 512MB しか載せていなかった。
そのパソコンを買った時は 256MB が積まれており、パソコンを買った1年後ぐらいに、メモリーの価格が下がった(とはいえ、今と比べれば桁違いに高かったのだが)時に、256MB を追加しての 512MB だった。
たしかに8年前の 512MB は十分に大容量だった。当時の標準的なメモリー搭載量は 128MB だったと記憶している。なので、512MB というサイズは十分に大きかったのだ。
それが8年の間に、順当にメモリーの価格が下がり、大量にメモリーを消費する Windows Vista が発売された頃から、標準で 1GB ものメモリーが搭載されるようになってきた。
もちろん私もその間にメモリーの増設を考えた。しかしこれまた以前に書いたように、RDRAM という超マイナーな規格のおかげで、メモリーの低価格化の恩恵にあずかれず、ずっと 512MB で我慢させられてきたのだった。
そんなわけで、新しいパソコンを買うときは、メモリーだけは多少無理してでも最初から多めに積もうと決めていた。幸いメモリーの価格が比較的安定していて、急激に価格が下がる様子もなかったため、あとから安いメモリーを追加すべきか、迷うこともなかった。
そのようにして最初から搭載した 8GB ものメインメモリー。はたして実際の使用ではどのくらいのメモリー量が使われるのか。メモリー使用量を表示するデスクトップガジェットをずっと表示させて、常にメモリー使用量を監視してきた。
新しいパソコンを使い始めてひと月足らず、ずっとメモリーの使用量を監視してきてわかったのは、
『メモリーの使用量がほとんど 2GB 超えない』
ということだった。○| ̄|_
大きなサイズのファイルをコピーするときに、時折、2GB をわずかに超えることはあるものの、それ以外で 2GB を超えるメモリー使用量を、私はまだ見てない。これまでのところ、写真の修整を大量にまとめて行ったり、長い動画の編集を行ったりしていないのも、2GB を超えない理由の一つだろう。
前のパソコンの時は、あれだけ悩まされた Firefox の大量のメモリー食いも、新しいパソコンになってから全く気にならなくなった。前のパソコンであれば、Process Explorer とにらめっこしながら、頻繁に Firefox を再起動していたものだった。それに対して新しいパソコンではメモリーに十二分な余裕があるため、多少 Firefox が無駄にメモリーを食おうが、メモリー+高速CPU+SSD のコンボで全くストレスなくパソコンを使うことができてしまう。
では、6GB ものメモリーがまったくの無駄になっているかと言えば、そんなことはないと思う。
タスクマネージャーで確認すると、使用済み以外のメモリーはキャッシュとして使われており、狭い意味の 空きメモリー はほぼ0になっている。
今の私のパソコン環境は、システムディスクが SSD のため、システムに関してはメモリーキャッシュは効果は薄いと思われる。
しかしながら、システムに使っている SSD のサイズが 40GB とやや小さめのため、プログラム と テンポラリーファイル の置き場所を、別ディスクとなるハードディスクに設定している。そのため、プログラムの再呼び出しや作業ファイルの読み書きには、大きなキャッシュメモリーが十分効果的に働いているように思われる。
ただ、仮にメモリーを半分の 4GB にしたとしても、メモリーキャッシュに 2GB 以上割り当てられることになる。もともとシステムはなるべくメモリーに常駐するように設定してあるし、プログラムのサイズが 1GB を超えるようなこともまずない。
今のような使い方であれば、メモリーを半分の 4GB にしても、体感的な速度はほとんど変わらないような気がしている。もちろん、実際にメモリーを 4GB に制限して試したわけではないのだが。
メモリーが安くなったとはいえ、4GB のメモリーを普通に買えば1万円前後する。数万円で快適に使えるパソコンが買える現在、1万円の差は大きい。
さすがに 2GB メモリーだと、仮想ディスクへのアクセスが多くなり、体感速度が大きく損なわれるような気がしている。
なので、メモリーを 4GB にしようか、8GB にしようか迷うようならば、とりあえず 4GB に抑えておいてよいのではないか、というのが実際に使ってみての私の感想だ。
メモリーの価格はこれからも下がっていくだろうし、パソコンの使い方がヘビーになって、メモリーが足らないなと感じるようになってからメモリーを増設したほうが、懐にやさしいように思う。
もちろん、メモリーの増設を前提にするなら、あらかじめメモリー増設のためのソケットの空きがあるのかとか、メモリーの組み合わせによってはうまくメモリーを認識しない、いわゆる 相性問題 などというリスクを覚悟しなければならない。どうしてもそういうリスクを取りたくない、というのであれば、その時は保険料だと思って、初めから 8GB メモリーを搭載したパソコンやモデルを選択したほうが無難だろう。
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